62/62
070⚫️海面下の任務
潜竜の内部は、静寂に満ちていた。
操舵手が舵を握り、深度を慎重に調整する。
ブラッドの瞳は潜望鏡の接眼レンズを覗き込んでいた。
「目標、帝王軍、戦艦。距離、1000。進路そのまま、微速前進。」
ブラッドの冷静な声が、艦内に響く。
彼の視界には、白日のもと航行する帝王艦の姿が捉えられていた。
その巨体は格好の獲物だった。
「発射管、1番、準備よし!」
仲間の号令に、ブラッドは小さく頷いた。
「発射!」
号令と共に、泳雷が海中へと解き放たれた。
標的である敵艦の喫水線下へ向かい、静かに水面下を突き進んでいく。
ブラッドは、潜望鏡から目を離さず、命中を待った。
ゴン! 鈍く重い衝撃音が、海水を震わせて艦内に届く。洋上の艦が傾く。
ブラッドの顔に、笑みが浮かんだ。
「命中を確認。次だ。発射管2番から6番!開け!」
彼の命令に、艦内は一気に活気づいた。
「発射管、2番から6番、準備よし!」
「1番再装填完了!」
ブラッドは、再び潜望鏡に目を向ける。
彼の瞳には、すでに次の獲物が捉えられていた。
「2番発射!続いて次の目標に合わせるぞ!」
次々と発射される泳雷が、音もなく水面下を突き進む。
全10隻から放たれる泳雷は、帝王の艦艇を確実に無力化していく。
ブラッドたちは静かに、そして冷静に任務を遂行していくのだった。




