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047⚫️揺れる思い

私たちは、なぜ群れるのだろう。

孤独は、冷たい。

だから、同じ言葉を選び、同じ歌を口ずさみ、同じ旗を掲げる。

「同じでありたい」・・・その願いは、私たちを結びつける糸だ。


けれど、心の奥で別の声が響く。

「違いたい・・・。」

自分だけの色を持ちたい。

誰にも似ていない証を刻みたい。

この二つの声は、互いに背を向けながら、同じ根を分け合っている。


だから、歴史は揺れる。

統一と分裂、その間を、振り子のように。

かつて、帝国は法と文字で世界を塗りつぶした。

近代の国家は、旗と武力で人々を一つにした。

そして、二十一世紀の初め、グローバリズムは「世界は一つ」という夢を掲げた。

だが、その夢は、もう過去だ。

国境は再び濃くなり、 市場は壁を築き、 人々は小さな共同体へと戻っていく。

なぜか?


同じであることに、疲れたからだ。

同じ価値観、同じルール、同じ未来。

それは、誰かの理想であって、私の幸せにはつながらなかった。

私が欲しいのは、私の幸せだ。

他人の安心より、自分の利益。

そのためなら、共通の理想など、もうどうでもいい。

今、世界は再び分かれ始めている。

国家は声を荒げ、 地域は旗を掲げ、 個人は「私」を取り戻そうとしている。

統一が進めば進むほど、リーダーに反発し、違いを求める渇きは強くなる。

分裂が起これば、秩序を求める声が再び生まれる。


この循環は、呪いではなく、人間の本性だ。

ヒトは、同じでありたい。

だが、違いたい。

自分の思い通りにしたい。

その矛盾こそが、帝国を築き、国家を壊し、世界を揺らしてきた。


そして今もなお、私たちはその振り子の上に立っている。

次に動くのは、どちらだろう?

統一か、分裂か。

それとも、まだ見ぬ第三の道か。

今も世界中で、それぞれの思いが揺れ続けている。


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