015●トウケツキはどこに?
「艦長、前方に艦影あり。漂流しています。テラの船ですね。」
「こんなところに?識別コードを確認してくれ、’その他’。」
「えっと、あれ?これって、機動艦ですよ!」
「’おまけ’、探査機出しや!ただごとやないで!」
探査機で調査する。司令部に連絡すると、艦長宛に暗号通信が送られてくる。
内容は副長止まりだった。クドーとふたりで艦長室で密談することにした。
「闘血鬼を母星からテラ連邦支部に運んでいたのか。特に反抗的な連中を、支部まで輸送していたのか。クドー、フライトレコーダーはどうなってるんや?」
「はい、どうも司令艦が何かに巻き込まれたみたいですな。任務中の機動艦隊で発見されたものは、あの1隻だけのようです。しかも、いわゆる、その、’セップク’していますね・・・。」
「ということは、司令艦が航行不能になったか・・・あるいは・・・。」
「そうです、沈没したか。いずれにしろ、最終記録からすれば、時間が経っていますから、生存者がいるかどうか・・・。」
何度もの司令部との往復通信の末、
わたしたちは行方不明の機動艦隊の捜索任務を与えられた。
我が調査艦隊のクルーにも情報伝達の許可が降りた。
「トウケツキ?そんな生命体種族が、いるんですか?」と’おまけ’。
「そうだ。これは極秘事項だ。各員、機密保持の徹底を厳とせよ。」
「了解です。」と’操舵手’。
「もちろんです。」と’その他’。
「わかりました。」と’おまけ’。
「全方位探索を行いつつ、宙域を探すぞ!」
わたしたちは、調査艦隊としての任務に全力を尽くすんや!




