ショッピングセンターにて
予定より遅れて申し訳ないです。
ようやく更新しました。
公園を出て、東へ徒歩15分にそのショッピングセンターはある。
駅前とは違って中規模だが、それでも必要なものはここで買う事が出来るようだ。
また、このショッピングセンター『タカマル』は、ネット通販も展開しており、ネットで注文して配達をしてもらう事だって可能だ。
こういう形式は、男にとっては助かるな。
「さて、ここで新作の小説でも買っておこうかな」
「どんな内容のだ?」
「追放ざまぁモノだね。 この間は婚約破棄モノを買ったし」
「そういうのは好きだったな、つかさは」
さて、ショッピングセンターに入った俺達は、まずは書店へ向かう。
そこでつかさが狙ってる新作のラノベを買うようだ。
前回は婚約破棄モノの新作を買ったらしく、今回は『追放ざまぁ』モノの新作を買うようだ。
「さて、よりくっついて書店へ向かうよ。 ショッピングセンター内はME思想の女が隠れやすい場所だしね。 その分、私服警官や警備員が多いけどね」
「人が多いもんね。 りょーかいだよっ!」
「ははは、悪いなぁ」
(まぁ、由芽とつかさの胸の感触は堪能できそうだし、悪くはないか)
さて、ショッピングセンター内は人が多く、ME思想を掲げる女どもが隠れやすい場所の一つとなっているので、つかさと由芽が俺の腕をよりしっかり組んでいる。
俺的には、二人の胸の感触を体感できるので構わないが、公園前の奴らのような存在もいるからな。
油断はならないか。
「ここだ、ここ。 ささ、一緒に新作の追放ざまぁモノを探そう」
「今日の新作も結構多いね」
「だが、先週の奴も混じってるな」
「ここは二週間以内に新しく出た作品が並んでるからね。 この間の婚約破棄モノの新作もこのコーナーで買ったからね」
そう言いながら、つかさは新作コーナーの小説を探し始めた。
ここは二週間前に発売された準新作も新作扱いとしてここに置いてるらしい。
「お、あった。 これだこれ」
「ファンタジーの奴か。 これ、確かコミカライズ予定の奴だよな」
「うん。 WEB小説サイトで読んでて、書籍化されたって知って買いたいって思ったんだよ。 色々あって今になったっぽいけど」
「なる程ねぇ」
どうやら、つかさが求めていた小説は、コミカライズも予定しているWEB小説サイト発のファンタジー小説らしかった。
よく見ると、他にも追放ざまぁものが多く売られている。
今のご時世は、そういうのが流行りなのだろうか?
「ケンくんと由芽ちゃんは?」
「私は漫画の方を買うよ。 ラブコメ漫画だけど」
「俺は四コマ漫画かな」
「なるほど。 じゃあ、漫画コーナーへ行こうか」
俺と由芽は、小説ではなく漫画の方を買う予定なのを伝えるとつかさも一緒にそこへ向かう事にした。
一緒に会計を済ませていけばいいしな。
「あれ? つかさちゃんに……、日下部くん?」
「ん?」
漫画コーナーへ向かう所で、不意に声を掛けられたので、振り向く。
「あれ、時雨ちゃん?」
「やはり、つかさちゃんだね。 日下部くんも一緒なんだ」
「クラスメイトだった……生駒さんか? まさか、つかさの中学生時代の友人って……?」
「うん、彼女だよ。 っていうか、ケンくんと同じ学校だったんだ」
そこにいたのは、僅かに見かけたクラスメイトだった黒髪セミロング女子、生駒 時雨さんだった。
というか、つかさの中学生時代の友人って、彼女だったのか……。
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