原典資料Ⅴ
『エルグランヴァ』種族体系資料
汎種族分類・魔族細分類・生態・魔力器官・社会構造・戦闘特性総覧
■ 序文
エルグランヴァにおける「種族」とは何か
エルグランヴァにおける種族とは、単なる外見上の違いではない。
角があるか、翼があるか、耳が尖っているか、尾を持つか、下半身が蛇であるか、蜘蛛脚を持つか、霊体であるか、といった形態的差異は、種族を見分けるうえで重要ではある。しかし、エルグランヴァの種族分類において本質的なのは、その生命体が世界へどのように干渉する器官を持つかである。
人類は、外部に道具と術式を作ることで世界へ干渉する。
魔族は、肉体そのものを術式器官として発達させることで世界へ干渉する。
獣人族は、本能、筋肉、感覚、群れの連携によって世界へ適応する。
竜族は、体内に高密度魔力炉を抱え、存在そのものによって環境を変える。
エルフ族は、精霊、森、長命の記憶を通じて、環境と共鳴する。
ドワーフ族は、鉱脈、金属、構造、炉を通じて大地と契約する。
蟲系種族は、群体、糸、毒、変態成長、外骨格を通じて、生物としての境界を拡張する。
霊体系種族は、肉体と魂の境界を揺らし、死者の残響や記憶層へ接続する。
このため、種族分類は生物学であると同時に、魔導学であり、社会学であり、軍事学であり、政治学でもある。
種族が違えば、寿命が違う。
寿命が違えば、家族観が違う。
家族観が違えば、婚姻制度が違う。
婚姻制度が違えば、血統政治が違う。
血統政治が違えば、戦争の理由も違う。
そして、魔力器官が違えば、戦闘体系そのものが変わる。
この世界において「種族を知る」とは、その相手がどのような身体で世界を見て、どのような時間感覚で生き、どのような欲望を持ち、どのような方法で命を守り、どのような理屈で戦うのかを知ることである。
■ 第一部
汎種族大分類
エルグランヴァの種族は、大きく十六の系統に分類できる。
これは現代学術都市や一部の魔導学会が用いる便宜的分類であり、各地の伝承や神殿記録では別名が用いられることも多い。
◼︎1. 人類種 《ヒューム系統》
【基本概要】
人類種は、エルグランヴァにおいて最も広範囲に分布する種族群である。個体としての身体能力や魔力器官は、魔族、竜族、獣人族に比べて平均的には劣る。しかし、外部化能力、集団制度、道具使用、記録、標準化、国家運営に優れる。
人類の本質は、自分の身体にない力を外部に作る能力である。
爪がなければ刃を作る。
翼がなければ飛空艇を作る。
魔力器官が弱ければ詠唱術式を作る。
寿命が短ければ記録と教育制度を作る。
個体が弱ければ軍隊を作る。
この性質により、人類は古代魔族文明崩壊後の世界で急速に勢力を拡大した。
【主要亜分類】
1-1. 平原人類
最も一般的な人類種。農耕、騎士制、都市国家、王国制に適応している。アルディオンに多い。
1-2. 沿岸人類
海運、交易、漁業、航海術に優れる。ミルディア、アルディオン南部、ザラディア南岸に多い。
1-3. 山岳人類
寒冷地や高地に適応した人類。筋力、肺活量、鉱山労働、山岳戦に強い。ヴァルグレアやアルディオン北部に多い。
1-4. 砂漠人類
乾燥環境に適応した人類。水管理、夜間移動、記録保持に優れる。ザラディアに多い。
1-5. 魔導適性人類
魔力回路が発達した人類。魔術師、神官、魔導技師、結界術師になりやすい。
1-6. 聖性適応人類
神殿教育と聖性地脈への長期適応により、光属性や神聖術に適性を持つ人類。アルディオンに多い。
1-7. 辺境混血人類
人類と他種族の血が薄く混じった集団。外見上は人類に近いが、寿命、感覚、魔力器官に差異が出る。
【戦闘特性】
人類は個体戦よりも、部隊戦、魔導具運用、騎士団、砲兵、結界陣、神聖術式による集団戦に強い。魔族一体に対して人類兵士一人では不利でも、訓練された部隊、神官支援、魔導兵装、地形準備があれば上位魔族に対抗できる。
【社会的特徴】
国家、法律、宗教、教育、軍隊、税制、都市行政に優れる。短命であるため、記録と制度を重視する。寿命の長い種族から見ると、急ぎすぎる種族とも言われる。
◼︎2. 魔族 《デモニア系統》
基本概要
魔族とは、魔力回路が肉体器官と深く融合した種族群の総称である。角、尾、翼、炎核、糸腺、毒腺、血液回路、外骨格、霊体核、夢干渉器官など、種族ごとに異なる魔力器官を持つ。
人類が魔法を「学問」として扱う傾向が強いのに対し、魔族にとって魔法はまず身体機能である。
炎魔族にとって炎は、剣士が腕を振るうのと同じほど身体的なもの。
アラクネにとって糸は、神経を外へ伸ばす行為。
吸血種にとって血液操作は、循環と捕食の延長。
夢魔族にとって精神干渉は、会話や呼吸に近い。
魔族は総じて魔力量が多く、個体性能が高い。ただし個体差も極めて大きく、種族ごとの本能や精神傾向が強く出るため、集団統治には独自の制度が必要となる。
【社会的特徴】
魔族社会は、血統、戦闘力、種族器官、家門、婚姻、領地、決闘制度を重視する。弱肉強食の傾向が強いが、単なる暴力社会ではない。強い者が責任を持つ、強い血を残す、強い者が土地を守るという思想が根底にある。
詳細は第二部で扱う。
◼︎3. 獣人族 《ビーストリア系統》
【基本概要】
獣人族は、人類型の知性と獣性魔力を併せ持つ種族群である。耳、尾、爪、牙、体毛、嗅覚、聴覚、夜目、脚力、反射速度などに種族差がある。
魔族の獣魔族と混同されることがあるが、獣人族は基本的に人類社会や独自部族社会に近い制度を持つ。一方、獣魔族は魔族としての魔力器官変異が強く、より異形性が高い。
【主要亜分類】
3-1. 狼獣人
群れ、忠誠、追跡、連携戦闘に優れる。
3-2. 獅子獣人
指揮、威圧、近接戦、王権儀礼に強い。
3-3. 猫獣人
敏捷、暗所行動、軽業、短剣術に優れる。
3-4. 兎獣人
聴覚、跳躍、危険感知、逃走能力に長ける。
3-5. 熊獣人
耐久力、筋力、山岳生活、防衛戦に強い。
3-6. 馬獣人
長距離移動、運搬、騎兵文化に適応する。
3-7. 鳥獣人
翼を持つものと持たないものがいる。視覚、空間認識、滑空に優れる。
3-8. 鼠獣人
小柄で素早く、情報収集、地下道、罠、商業に強い。
【戦闘特性】
獣人族は個体戦闘力と群れの連携を両立する。魔族ほど極端な魔法器官は持たないことが多いが、感覚能力と身体能力の安定性が高い。
【文化】
部族、氏族、群れ、血縁連合を重視する。都市化した獣人も多いが、名誉や縄張り意識は強く残る。
◼︎4. 竜族 《ドラグニア系統》
【基本概要】
竜族は高密度魔力炉を体内に持つ長命種である。肉体強度、魔力量、飛行能力、ブレス、鱗、防御力に優れる。完全竜形、人型竜族、亜竜、竜血混血など複数の階層がある。
竜族は数が少なく、繁殖力も低い。成長に長い時間を要するため、短命種の政治には関わりたがらない個体も多い。
【主要亜分類】
4-1. 古竜
極めて長寿で、山脈や火山、深海、空中島に棲む。国家級災害に匹敵する。
4-2. 真竜族
知性と社会性を持つ竜族。人型を取れるものもいる。
4-3. 亜竜族
竜の血を引くが、完全な竜ではない。鱗、角、尾、ブレス適性を持つ。
4-4. 竜人族
人型に近い竜系種族。戦士や騎士として活動する。
4-5. 飛竜種
知性は個体差があり、騎竜や野生竜として扱われる。
4-6. 地竜種
飛行能力は低いが、地中移動、重装甲、防衛戦に強い。
4-7. 海竜種
海域や深海に棲み、水圧と魔潮に適応する。
【戦闘特性】
竜族は圧倒的な出力と防御力を持つ。ただし、成長が遅く、繁殖力が低いため、大規模戦争では数の少なさが弱点となる。
◼︎5. エルフ族《エルヴァ系統》
【基本概要】
エルフ族は長寿、精霊感応、魔力制御、弓術、結界術、治癒術に優れる種族群である。森、湖、風、星、古い土地の記憶と共鳴しやすい。
人類からは美しい長命種として見られることが多いが、実際には地域差が大きい。森に住む者、都市に住む者、砂漠に適応した者、海風に適応した者など、多様な亜種が存在する。
【主要亜分類】
5-1. 森エルフ
森林、精霊、弓術、結界に長ける。
5-2. 高位エルフ
古い血統を持ち、長寿と魔力制御に優れる。政治的に閉鎖的な傾向がある。
5-3. 都市エルフ
人類都市や多種族都市に暮らす。魔導学、薬学、外交に強い。
5-4. 砂漠エルフ
乾燥地帯に適応し、水脈感知、夜間移動、星術に優れる。
5-5. 海風エルフ
沿岸部や島嶼部に住み、風と潮の精霊に感応する。
5-6. 黒森エルフ
高濃度魔力森林に適応した亜種。闇、毒、幻術への耐性がある。
5-7. 霜枝エルフ
寒冷地に適応し、氷、保存、静寂の魔法を扱う。
【社会的特徴】
長命であるため、歴史と約束を重んじる。短命種を軽く見る者もいるが、都市エルフなどは他種族との協調に慣れている。
◼︎6. ドワーフ族 《ドヴェルグ系統》
【基本概要】
ドワーフ族は鉱脈、金属、炉、構造、地下都市に適応した種族である。小柄で頑丈な体格を持つものが多く、硬性魔力、土属性、鍛冶、魔導工学に優れる。
【主要亜分類】
6-1. 山岳ドワーフ
伝統的な鍛冶と鉱山文化を持つ。
6-2. 地底ドワーフ
地下都市や地脈炉管理に特化する。
6-3. 炉守ドワーフ
魔導炉、火山炉、兵器炉の管理者。
6-4. 銀脈ドワーフ
精密加工、魔晶石加工に優れる。
6-5. 黒鉄ドワーフ
重兵装、防具、攻城兵器に強い。
6-6. 海工ドワーフ
造船、潜水艇、海底鉱床採掘に適応した分派。
【戦闘特性】
防御、準備、装備、工兵戦に強い。機動力は低いが、要塞戦や長期戦では極めて厄介。
◼︎7. 小人族・妖精族 《フェリア系統》
【基本概要】
小型で魔力感応が高く、環境と強く結びつく種族群。妖精、ピクシー、小人、花精、灯精などが含まれる。
【主要亜分類】
7-1. 花妖精
植物、香り、治癒、幻惑に関わる。
7-2. 灯妖精
光、火種、案内、迷宮探索に関わる。
7-3. 風妖精
風、音、伝令、軽量物操作に優れる。
7-4. 水妖精
水辺、治癒、小規模な記憶保存に関わる。
7-5. 影妖精
隠密、夜道、影の移動に関わる。
7-6. 家守小人
住居、倉庫、工房に棲み、道具の管理を好む。
【社会的特徴】
国家単位よりも、土地や施設に結びついた小共同体を作る。
◼︎8. 巨人族 《ギガント系統》
【基本概要】
巨人族は巨大な肉体、硬性魔力、土属性、長寿を持つ種族群である。山岳、峡谷、氷原、城壁、鉱山と関わる。
【主要亜分類】
8-1. 山巨人
山岳地帯に棲み、岩石と同化する性質がある。
8-2. 岩殻巨人
外皮が岩殻化し、防御力が高い。
8-3. 霜巨人
寒冷地に適応した巨人。氷属性に強い。
8-4. 砂巨人
砂漠や乾燥高原に適応する。
8-5. 城壁巨人
古代に要塞防衛用として訓練された系統。
【戦闘特性】
攻城、防衛、重武器、地形変化に強い。小回りや精神干渉への耐性には個体差がある。
◼︎9. 蟲系種族 《インセクタ系統》
【基本概要】
蟲系種族は、外骨格、複眼、糸腺、毒腺、翅、群体通信、変態成長を持つ種族群である。魔族化したものは蟲魔族に分類されるが、魔族ではない蟲系亜人も存在する。
【主要亜分類】
9-1. 蜘蛛系種族
糸、空間把握、罠、神経接続に優れる。
9-2. 蜂系種族
群体指揮、毒、香気、巣社会に優れる。
9-3. 蝶系種族
鱗粉、幻覚、感情干渉、美的儀礼に関わる。
9-4. 蛾系種族
夜間視覚、燐光、音波錯乱、暗所飛行に優れる。
9-5. 甲虫系種族
外骨格、防御、角突撃、重量戦に強い。
9-6. 蟻系種族
集団建築、労働分化、地下都市に適応する。
9-7. 蝿系種族
腐敗、分解、病理、浄化と汚染の両面を持つ。
9-8. 蠍系種族
毒尾、砂漠適応、待ち伏せ戦に優れる。
◼︎10. 水棲・海棲種族 《アクアリア系統》
【基本概要】
水中生活、湿地、海洋、湖、深海に適応した種族群である。
【主要亜分類】
10-1. 水妖族
水、治癒、拘束、魔力希釈に優れる。
10-2. 人魚族
歌、潮流、海洋航法、音波術に優れる。
10-3. 深海族
高水圧、暗所、深海魔力に適応する。
10-4. 河童系種族
淡水域、甲羅、防御、河川管理に強い。
10-5. 海蛇族
毒、水中戦、締め技、海底移動に優れる。
10-6. 甲殻水族
外殻、防御、海底採掘に優れる。
◼︎11. 霊体系種族 《スペクトラ系統》
【基本概要】
肉体と魂の境界が薄い種族群。死者の残響、記憶、呪術、霊体化に関わる。
【主要亜分類】
11-1. 幽霊種
肉体を持たず、特定の土地や記憶に縛られる。
11-2. 半霊種
肉体と霊体を併せ持つ。
11-3. 墓守種
死者の管理、霊魂封印、墓標術に優れる。
11-4. 死霊種
冥系魔力を帯び、死者の残響を扱う。
11-5. 鎧霊種
鎧や武器に魂が定着した存在。
11-6. 夢霊種
夢、記憶、精神に干渉する。
◼︎12. 植物系種族 《フローラ系統》
【基本概要】
植物、花、蔦、菌糸、種子、樹木と結びついた種族群。
【主要亜分類】
12-1. 樹人族
長寿で大地と根を共有する。
12-2. 花精族
香気、魅了、治癒、毒粉に優れる。
12-3. 蔦人族
拘束、再生、地形支配に強い。
12-4. 屍花族
死体や腐葉土から魔花を咲かせる。
12-5. 菌糸族
情報共有、腐敗分解、地下網に優れる。
12-6. 種子旅族
種子を飛ばして移動・繁殖する遊動種。
◼︎13. 鉱物・宝石系種族 《ミネリア系統》
【基本概要】
鉱物、結晶、宝石、金属と肉体が結びついた種族群。
【主要亜分類】
13-1. 宝石族
魔力反射、結晶操作、美的文化に優れる。
13-2. 硝子族
反射、分身、透明化に関わる。
13-3. 鉄殻族
防御、重装、金属武器生成に強い。
13-4. 雷鉱族
雷属性と鉱物爆発に適応する。
13-5. 水晶族
記録、魔力保存、光屈折に優れる。
◼︎14. 夢魔・精神系種族 《ソムニア系統》
【基本概要】
夢、欲望、恐怖、記憶、感情に干渉する種族群。
【主要亜分類】
14-1. 夢魔族
欲望、夢、精神誘導に優れる。
14-2. 悪夢族
恐怖、睡眠妨害、精神攻撃に特化する。
14-3. 幻視族
未来視ではなく、可能性の幻を見せる。
14-4. 感情喰らい
感情を栄養にする危険種。
◼︎15. 混血種 《ミクスリア系統》
【基本概要】
複数種族の血統と魔力器官を併せ持つ種族群である。魔族社会では血統戦略の対象となりやすい。
【特徴】
強力な複合能力を持つことがある一方、魔力回路の不安定化、寿命差、精神傾向の衝突、器官不全が起こることもある。
【社会問題】
混血種は、地域によって尊重されることも差別されることもある。魔族社会では「新たな可能性」と見なされる一方、純血主義家門からは忌避される。
■ 第二部
魔族体系資料
魔族は非常に多様であり、外見や能力だけで分類することは難しい。ここでは、魔族を生体器官、魔力性質、社会機能、戦闘特性に基づいて分類する。
◼︎1. 炎魔族 《イグニア系》
【概要】
体内に炎核、熱性魔力炉、燃焼血管を持つ魔族。火を出すだけではなく、熱量変換、爆発、鍛冶、再生促進、術式焼却に適性を持つ。
【亜種】
1-1. 炎核魔族
胸部や腹部に炎核を持つ。炎変換効率が高い。
1-2. 火蜥蜴魔族
赤鱗と耐熱皮膚を持つ。格闘戦に強い。
1-3. 焔角魔族
角が熱性魔力の放熱器官として働く。
1-4. 爆炎魔族
炎と風の複合適性を持ち、爆発を起こす。
1-5. 黒炎適性種
炎に虚性や闇性が混じる稀少種。危険視される。
【戦闘特性】
正面火力、突破、範囲攻撃に強い。水や魔力希釈、酸素遮断、精神干渉には注意が必要。
◼︎2. 水妖魔族 《アクアデモニア系》
【概要】
体液、皮膚、髪、魔力膜が水属性と結びついた魔族。治癒、拘束、魔力希釈、液体操作に優れる。
【亜種】
2-1. 蒼水妖精系
人型に近く、治癒と水膜操作に優れる。
2-2. 水牢魔族
水球、水膜、水圧拘束に特化する。
2-3. 泥水魔族
水と土を混ぜ、泥沼や足場崩しを得意とする。
2-4. 深水魔族
深海魔力を帯び、圧力や暗所に強い。
2-5. 涙晶魔族
涙や体液に記憶保存性を持つ。
【戦闘特性】
持久戦、拘束、治癒、魔力消耗戦に強い。雷、凍結、乾燥、高熱蒸発が弱点。
◼︎3. 風魔族 《エアリア系》
【概要】
軽量骨格、風袋器官、音波感覚を持つ魔族。移動、振動、斬撃、索敵に優れる。
【亜種】
3-1. 風翼魔族
翼を持ち、空中戦が得意。
3-2. 音斬魔族
音波や圧力差で攻撃する。
3-3. 霧風魔族
霧や空気流で姿を隠す。
3-4. 旋風角魔族
角や尾で風を巻き起こす。
【戦闘特性】
高速戦、奇襲、遠距離斬撃に強い。密閉空間や重力干渉に弱い。
◼︎4. 土・岩魔族 《ガイア系》
【概要】
骨格や皮膚が鉱物化しやすく、土属性、硬性魔力、防御、地形操作に優れる。
【亜種】
4-1. 岩殻魔族
皮膚が岩殻化する。
4-2. 砂魔族
砂地移動、視界封鎖、研磨攻撃が得意。
4-3. 泥牙魔族
泥地形と突進に適応する。
4-4. 鉱骨魔族
骨が鉱物化し、武器生成に使える。
4-5. 墓石魔族
墓標術や霊魂封印と土属性を併せ持つ。
【戦闘特性】
防御、地形制圧、攻城戦に強い。空中戦や高速戦に弱い。
◼︎5. 雷魔族 《ヴォルト系》
【概要】
神経魔力と電荷制御に優れる魔族。瞬発、麻痺、磁力、魔導機械制御に強い。
【亜種】
5-1. 雷角魔族
角が放電器官となる。
5-2. 雷鉱魔族
鉱物器官に雷を蓄積する。
5-3. 神経雷魔族
神経反応を加速する。
5-4. 磁爪魔族
金属武器を引き寄せたり弾いたりする。
【戦闘特性】
高速戦と妨害に強いが、燃費が悪く、肉体反動が大きい。
◼︎6. 氷魔族 《グレイシア系》
【概要】
停止、冷却、保存、結晶化を得意とする魔族。
【亜種】
6-1. 氷角魔族
角や爪から冷気を放つ。
6-2. 凍血魔族
血液が低温魔力を帯びる。
6-3. 氷腐魔族
腐敗停止、保存、医療封印に適する。
6-4. 雪霊魔族
雪や霧と同化する。
【戦闘特性】
拘束、遅延、封印、防御に強い。炎、振動、雷が弱点になる。
7. 闇魔族 《ノクス系》
【概要】
隠蔽、変質、吸収、認識阻害に適した魔族群。
【亜種】
7-1. 影魔族
影を媒体に移動・拘束する。
7-2. 夜目魔族
暗所視覚と潜伏に優れる。
7-3. 呪闇魔族
呪詛、魔力奪取、侵食に強い。
7-4. 変貌魔族
姿や気配を変える。
【戦闘特性】
暗殺、潜伏、呪術、情報戦に強い。強光結界や可視化術に弱い。
8. 虚性魔族 《ヴォイド系》
【概要】
極めて稀少。欠落、遮断、無効化、術式切断に適性を持つ。
【亜種】
8-1. 虚角魔族
角が虚性魔力を受信する。
8-2. 断裂魔族
空間や術式接続を断つ。
8-3. 失名魔族
存在記録が残りにくい。
8-4. 封虚魔族
封印や停止術式に適性がある。
【戦闘特性】
魔法破壊に強いが、反動が大きく、自己欠落の危険がある。
9. 鬼人魔族 《オルグ系》
【概要】
強靭な筋肉、角、骨格、闘争本能を持つ近接戦特化の魔族。
【亜種】
9-1. 赤鬼系
剛腕と火力に優れる。
9-2. 青鬼系
冷静で防御や技術に優れる。
9-3. 戦鬼系
狂化、武器適性、多武器戦に強い。
9-4. 鎖鬼系
鎖や拘束具を扱う。
【戦闘特性】
近接戦に強い。精神誘導や毒への耐性は個体差が大きい。
◼︎10. 獣魔族 《ビーストデモニア系》
【概要】
獣人族よりも魔族器官変異が強い獣系魔族。
【亜種】
10-1. 狼獣魔族
追跡、連携、嗅覚に優れる。
10-2. 黒獅子魔族
威圧、指揮、近接戦に強い。
10-3. 猪獣魔族
突進、耐久、泥地戦に強い。
10-4. 骨犬魔族
死霊性と追跡能力を持つ。
10-5. 蝙蝠魔族
音波、空中機動、夜間戦に強い。
10-6. 烏魔族
飛行、投擲、情報収集に優れる。
10-7. 山羊魔族
跳躍、槍術、儀礼的決闘に強い。
10-8. マンティコア系
尾毒、爪、跳躍、狩猟に優れる。
【戦闘特性】
身体能力と本能が強く、短期決戦に向く。罠や精神干渉に弱い場合もある。
◼︎11. 蛇・ラミア系魔族 《サーペント系》
【概要】
蛇体、毒牙、締め技、魅了、温度感知に優れる魔族。
【亜種】
11-1. 蛇魔族
人型に近く、毒と心理戦が得意。
11-2. ラミア族
下半身が蛇で、拘束と魅了に強い。
11-3. 砂蛇魔族
砂地移動と毒牙に優れる。
11-4. 海蛇魔族
水中戦に適応する。
【戦闘特性】
拘束、毒、心理戦に強い。低温環境に弱い種が多い。
◼︎12. アラクネ・蜘蛛魔族 《アラクネ系》
【概要】
糸腺、複眼感覚、神経糸核、毒腺、外骨格脚を持つ蜘蛛系魔族。
【亜種】
12-1. 黒殻魔蛛族
黒い外骨格、神経糸、闇属性に優れる。
12-2. 白糸魔蛛族
防御糸、繊維加工、衣装術式に優れる。
12-3. 毒蛛族
毒紋、麻痺毒、幻覚毒を得意とする。
12-4. 巣界蛛族
領域結界と巣作りに特化する。
12-5. 影蛛族
不可視糸と暗殺に優れる。
12-6. 水蛛族
水面移動、水中糸、湿地戦に適応する。
【戦闘特性】
罠、拘束、領域支配、感知、暗殺に強い。広範囲攻撃、炎、雷、強光結界が弱点になりやすい。ただし高位種の糸は単純な物理糸ではなく、魔力神経の延長であるため、容易には燃えない。
◼︎13. 蜂・蟻系魔族 《ハイヴ系》
【概要】
群体社会、階級分化、香気通信、毒針、巣防衛に優れる魔族。
【亜種】
13-1. 蜂魔族
飛行、毒針、香気支配、群体操作に強い。
13-2. 女王候補系
繁殖指揮、群体強化、血統戦略に関わる。
13-3. 兵蜂系
戦闘特化の外骨格と毒を持つ。
13-4. 蟻魔族
地下巣、集団建築、兵站に優れる。
13-5. 甲蜂系
甲虫的外骨格と蜂系毒を併せ持つ。
【戦闘特性】
単体より群体戦に強い。指揮個体を失うと混乱する場合がある。
◼︎14. 蝶・蛾系魔族 《レピド系》
【概要】
翅、鱗粉、幻惑、睡眠、光錯乱、感情干渉に優れる魔族。
【亜種】
14-1. 蝶魔族
美しい翅と幻惑鱗粉を持つ。
14-2. 蛾魔族
夜間戦、燐光、音波錯乱に優れる。
14-3. 夢粉魔族
睡眠、夢、記憶干渉に関わる。
14-4. 毒粉魔族
毒性鱗粉で敵を弱体化させる。
【戦闘特性】
精神・感覚妨害に強い。風や強い雨、広範囲浄化に弱い。
◼︎15. 吸血種 《ヴァンピリア系》
【概要】
血液支配、再生、夜間強化、魅了、契約に関わる魔族。
【亜種】
15-1. 貴種吸血族
高位血統。魅了、血液武装、再生に優れる。
15-2. 夜血族
夜間能力に特化する。
15-3. 血騎士族
血液を武器や鎧に変える。
15-4. 霧血族
霧化、吸血、潜伏に優れる。
15-5. 没落血族
血統が薄れ、能力が不安定化した系統。
【戦闘特性】
持久戦、再生、魅了に強い。聖属性、乾燥、血液封印、契約破りに弱い。
◼︎16. 死霊・墓守魔族 《ネクロ系》
【概要】
冥属性、死者の記憶、霊魂封印、墓標術に関わる魔族。
【亜種】
16-1. 死霊魔族
死者の残響を刃や呪術に乗せる。
16-2. 墓守魔族
墓標、魂封印、死者管理に優れる。
16-3. 骸骨騎士
骨格と魂が定着した騎士種。
16-4. 半霊魔族
肉体と霊体の中間にある。
16-5. 屍食鬼上位種
再生、捕食、死体適応に優れる。
【戦闘特性】
精神攻撃、霊体干渉、物理耐性に強い。聖属性や魂封印に弱い。
◼︎17. 夢魔族 《ナイトメア系》
【概要】
夢、欲望、恐怖、精神誘導、感情増幅に優れる魔族。
【亜種】
17-1. 夢魔族
欲望や夢へ干渉する。
17-2. 悪夢魔族
恐怖、睡眠障害、精神崩壊を誘発する。
17-3. 紅夢族
魅了、誘惑、感情操作に特化する。
17-4. 夢喰族
夢や記憶を栄養にする。
【戦闘特性】
精神戦に強い。強い意志、聖性結界、睡眠遮断術に弱い。
◼︎18. 人形・傀儡魔族 《マリオネット系》
【概要】
自分以外の人形、傀儡、魔導義体を操る魔族。
【亜種】
18-1. 人形魔族
魔力人形を複数操作する。
18-2. 糸なき操者系
糸ではなく魔力命令で傀儡を動かす。
18-3. 義体魔族
自分の身体を交換可能な義体として扱う。
18-4. 木偶兵団種
量産傀儡の指揮に優れる。
【戦闘特性】
多対一、遠隔戦、情報収集に強い。本体発見や命令遮断に弱い。
◼︎19. 硝子・鏡魔族 《ミラージュ系》
【概要】
反射、模倣、分身、認識阻害に優れる魔族。
【亜種】
19-1. 硝子魔族
身体の一部が硝子質で、反射と分身を使う。
19-2. 鏡魔族
相手の姿や動きを模倣する。
19-3. 破片魔族
砕けた身体から分身や刃を作る。
19-4. 映し身魔族
他者の認識に合わせて姿が変わる。
【戦闘特性】
幻惑、模倣、反射に強い。実体攻撃、音波、虚属性に弱い場合がある。
◼︎20. 宝石・鉱物魔族 《クォーツ系》
【概要】
結晶、魔力反射、鉱物成長、硬性魔力に優れる魔族。
【亜種】
20-1. 宝石魔族
魔力を吸収・反射する。
20-2. 水晶魔族
記録、光屈折、魔力保存に優れる。
20-3. 鉄殻魔族
重装甲と金属生成に強い。
20-4. 雷鉱魔族
雷と鉱物爆破を扱う。
【戦闘特性】
魔法防御に強い。物理衝撃、共振、内部破壊に弱い。
◼︎21. 粘体魔族 《スライムコア系》
【概要】
流動体、核、吸収、変形、再生に優れる魔族。
【亜種】
21-1. 透明粘体族
物理透過と変形に優れる。
21-2. 酸粘体族
溶解、腐食、捕食に強い。
21-3. 魔核粘体族
核が明確で、魔法吸収に優れる。
21-4. 擬態粘体族
人型や物体に擬態する。
【戦闘特性】
物理攻撃に強い。高熱蒸発、凍結、核破壊が弱点。
◼︎22. 腐敗・病魔族 《ベルゼ系》
【概要】
腐敗、病理、分解、毒、微生物的魔力に関わる魔族。
【亜種】
22-1. 蝿魔族上位種
腐敗と分解を司る。
22-2. 病魔族
病を媒介・制御する。
22-3. 腐香魔族
香気で腐敗や幻覚を起こす。
22-4. 防疫魔族
腐敗能力を逆に利用し、病を解析する稀少系統。
【戦闘特性】
長期戦、環境汚染に強い。浄化、炎、隔離結界に弱い。
◼︎23. 植物・屍花魔族 《デッドローズ系》
【概要】
植物、死毒、根、花粉、腐葉土と結びつく魔族。
【亜種】
23-1. 屍花魔族
死体や腐葉土から魔花を咲かせる。
23-2. 蔦魔族
拘束と再生に優れる。
23-3. 毒花魔族
花粉毒、香気魅了に強い。
23-4. 樹殻魔族
樹皮状の防御器官を持つ。
【戦闘特性】
領域支配、毒、再生に強い。炎、乾燥、根切断に弱い。
◼︎24. 歌・音魔族 《エコー系》
【概要】
声帯魔力、音波、歌、反響、精神補助に優れる魔族。
【亜種】
24-1. 歌魔族
歌で味方を強化し、敵を乱す。
24-2. 呪鈴魔族
鈴の音で魔力回路を乱す。
24-3. 反響魔族
音の反射で索敵や防御を行う。
24-4. 叫声魔族
音圧攻撃に特化する。
【戦闘特性】
支援、妨害、精神誘導に強い。沈黙結界、耳封じ、真空に弱い。
25. 鉄処女・拷具魔族 《アイアンメイデン系》
【概要】
金属拘束具、棘、拷問具、封鎖術式を生成する魔族。
【亜種】
25-1. 棘棺魔族
棘付き拘束具を生成する。
25-2. 鎖棺魔族
鎖と棺を扱う。
25-3. 断罪器魔族
処刑具に似た武装を作る。
【戦闘特性】
捕縛、拘束、拷問、恐怖演出に強い。遠距離火力や高速戦に弱い。
◼︎26. 鳥翼魔族 《ハーピリア系》
【概要】
翼、鉤爪、空中機動、風属性を持つ魔族。
【亜種】
26-1. ハーピー魔族
空中斬撃と機動戦に強い。
26-2. 烏翼魔族
奇襲、投擲、情報収集に優れる。
26-3. 鷲翼魔族
高高度戦、視覚、急降下攻撃に強い。
26-4. 夜翼魔族
夜間飛行、音波、暗所戦に適応する。
【戦闘特性】
空中戦に強い。翼損傷、拘束、密閉空間に弱い。
◼︎27. 騎士・鎧魔族 《ホロウアーマー系》
【概要】
鎧、骨、魂、武器と結びついた魔族。
【亜種】
27-1. 骸骨騎士
魂が骨格と鎧に定着する。
27-2. 空鎧魔族
中身のない鎧に魂が宿る。
27-3. 武器憑き魔族
武器と魂が結びつく。
27-4. 霊鎧魔族
霊体と鎧が重なった存在。
【戦闘特性】
不死性、剣術、物理耐性に強い。魂封印や聖属性に弱い。
◼︎28. 一角・聖角魔族 《ルーンホーン系》
【概要】
一本角や白角を持ち、結界、貫通、浄化反転に適性を持つ魔族。
【亜種】
28-1. 一角魔族
突撃と結界破りに強い。
28-2. 白角魔族
規律、結界、防御術に優れる。
28-3. ルーン角魔族
角に術式文様を刻む。
【戦闘特性】
結界、正面突破、対魔法戦に強い。横からの奇襲や精神干渉に弱い場合がある。
◼︎29. 霧・煙魔族 《ミスト系》
【概要】
身体を霧、煙、粒子へ変質させる魔族。
【亜種】
29-1. 霧魔族
霧化、暗殺、回避に優れる。
29-2. 煙魔族
視界封鎖、窒息、幻惑に強い。
29-3. 灰霧魔族
死灰や腐灰と結びつく。
29-4. 蒸気魔族
水と熱の複合で蒸気化する。
【戦闘特性】
物理攻撃回避に強い。風、結界封鎖、広範囲浄化に弱い。
◼︎30. 海魔・深淵魔族 《アビス系》
【概要】
深海、水圧、暗所、海魔獣、潮流に適応した魔族。
【亜種】
30-1. 深水魔族
深海圧に適応する。
30-2. 海蛇魔族
水中毒牙と締め技に強い。
30-3. 魚鱗魔族
鱗、防水、泳力に優れる。
30-4. 深淵眼魔族
暗所視覚と精神圧に強い。
【戦闘特性】
水中戦では極めて強い。乾燥、高熱、陸上長期戦に弱い。
31. 竜血魔族 《ドレイクデモニア系》
【概要】
竜族の血や魔力器官を一部持つ魔族。
【亜種】
31-1. 亜竜魔族
鱗、角、尾、ブレスを持つ。
31-2. 鉄鱗竜魔族
防御と近接戦に強い。
31-3. 火竜血魔族
炎ブレスと熱耐性を持つ。
31-4. 雷竜血魔族
雷ブレスや神経加速に優れる。
【戦闘特性】
高出力と高耐久を併せ持つが、成長に時間がかかり、誇りが弱点になることもある。
◼︎32. 骨鍛冶・骨工魔族 《ボーンスミス系》
【概要】
骨を武器、防具、道具として加工する魔族。
【亜種】
32-1. 骨鍛冶魔族
骨武器を作る。
32-2. 骨鎧魔族
自骨を鎧に変える。
32-3. 骨犬使い系
骨獣を生成・召喚する。
32-4. 骨楽器魔族
骨笛や骨琴で呪術を行う。
【戦闘特性】
武器生成、召喚、死霊術との相性が良い。聖属性や骨破砕に弱い。
◼︎33. 影獣・黒獣魔族 《ブラックビースト系》
【概要】
闇属性と獣性魔力が融合した魔族。
【亜種】
33-1. 黒狼魔族
影追跡と集団戦に強い。
33-2. 黒獅子魔族
威圧と指揮に優れる。
33-3. 影豹魔族
高速暗殺に強い。
33-4. 黒犬魔族
追跡と死霊感知を併せ持つ。
【戦闘特性】
暗所、夜戦、追跡に強い。強光や匂い遮断に弱い。
◼︎34. 悪魔型高位魔族 《アルカデモン系》
【概要】
角、翼、尾、人型の美貌、高魔力回路を持つ高位魔族群。多くは貴族階級や古代家門に属する。
【亜種】
34-1. 角翼魔族
翼と角を持つ標準的高位魔族。
34-2. 契約魔族
契約術、婚姻術、眷属化に強い。
34-3. 夜貴魔族
闇、魅了、貴族儀礼に優れる。
34-4. 王血適性魔族
王核因子への微弱反応を示す可能性がある。
【戦闘特性】
総合力が高く、魔導、近接、契約術を併用する。血統依存が強く、家門政治に縛られやすい。
◼︎35. 魔導変異種 《イレギュラー系》
【概要】
古代実験、王核残滓、魔力汚染、混血、封印事故によって生まれた分類不能の魔族。
【亜種】
35-1. 擬王核反応種
本物ではないが王核に似た反応を示す。
35-2. 魔力暴走種
魔力回路が常時不安定。
35-3. 器官過剰種
複数種族の魔力器官を持つ。
35-4. 封印漏出種
封印地の魔力を受けて変異した個体群。
35-5. 記録欠落種
存在記録が安定しない。
【戦闘特性】
予測不能で危険。強力な場合もあるが、寿命や精神安定に問題を抱えることが多い。
■ 第三部
魔族社会における実用分類
魔族社会では、学術分類とは別に、社会的・軍事的な実用分類が用いられる。
1. 武門魔族
炎魔族、鬼人魔族、獣魔族、竜血魔族など、近接戦や軍事に適した家門。
2. 術門魔族
水妖魔族、氷魔族、宝石魔族、鏡魔族、歌魔族など、術式運用に優れた家門。
3. 暗門魔族
アラクネ、影魔族、蛇魔族、夢魔族、霧魔族など、暗殺、拘束、精神戦に向く家門。
4. 工門魔族
骨鍛冶魔族、鉱物魔族、鉄殻魔族、雷鉱魔族など、武器、兵装、工房を担う家門。
5. 祭門魔族
死霊魔族、墓守魔族、霊体系魔族、歌魔族の一部など、死者、儀礼、呪術を担う家門。
6. 巣門魔族
蟲魔族、蜂魔族、アラクネ、蟻魔族など、巣界や群体社会を形成する家門。
7. 夜門魔族
吸血種、夢魔族、夜翼魔族、闇魔族など、夜間支配と精神干渉に優れる家門。
8. 境界魔族
虚性魔族、霧魔族、半霊魔族、鏡魔族など、存在や認識の境界に関わる危険家門。
■ 第四部
種族と王核因子適性
王核因子は血統だけで発現しないが、種族器官との相性は存在する。
焔冠王因子は、炎魔族、火山系魔族、鍛冶系統、変革性の強い混血に反応しやすい。
水葬王因子は、水妖魔族、海棲種、治癒術師、保存術式家系に反応しやすい。
鏡律王因子は、鏡魔族、夢魔族、幻影種、外交宮廷系の血統に反応しやすい。
獣冠王因子は、獣魔族、獣人族、戦鬼族、魔獣契約者に反応しやすい。
冥葬王因子は、死霊魔族、墓守種、半霊種、霊媒家系に反応しやすい。
地脈王因子は、土魔族、ドワーフ、巨人族、鉱物魔族、領域術師に反応しやすい。
虚王因子は、虚性魔族、封印監察系、記録欠落種、灰の土地の血統に反応しやすい。
ただし、これは確率の問題であり、絶対ではない。
王核因子は、血統、土地、精神、外的接触、封印残滓が重なった時に発現する。平民、奴隷、混血、異大陸種族にも発現し得るため、魔族社会では王核因子保持者の出現が常に政治的事件になる。
■ 総括
種族とは、世界への命令方法である
エルグランヴァにおける種族とは、外見や血筋だけで分類されるものではない。
それは、その生命がどのような器官で魔力を受け取り、どのような身体で世界を認識し、どのような方法で界律へ命令を送るかという、世界干渉方式の違いである。
人類は外へ作る。
魔族は内に刻む。
獣人族は本能と群れで適応する。
竜族は存在圧で環境を変える。
エルフ族は環境と共鳴する。
ドワーフ族は大地と構造を読む。
蟲系種族は群体と器官を拡張する。
霊体系種族は死と記憶の境界に立つ。
水棲種族は流れと保存を生きる。
鉱物種族は硬さと反射を持つ。
植物種族は根と再生を通じて土地と結びつく。
混血種は、異なる命令形式が一つの身体で衝突し、時に新たな可能性を生む。
魔族の多様性は、この世界の複雑さそのものである。
だからこそ、魔族社会では血統が政治になる。
婚姻が戦略になる。
戦闘が評価になる。
種族器官が家門の誇りになる。
そして王核因子が現れた時、その個体は単なる強者ではなく、種族の枠を越えて世界へ命令する可能性を持つ存在となる。
この世界において、種族図鑑とは生物一覧ではない。
それは、エルグランヴァという七つに裂かれた世界が、どれほど多様な方法で自分自身を生かそうとしてきたかを示す記録である。




