集合・対決⑪
彼女たちの寝顔を眺めていたら自然と気持ちが安らいで、俺は何とか眠りにつくことができた。
自分用のベッドに横たわり目を閉じていた……はずだった。
「ふぁぁ……っ!?」
「あらら、もぉ起きっちゃったのぉ……ふふ、もう少し無防備な寝顔たんのーしたかったんだけどなぁ……」
『確かに惜しい もう少し寝たらどうだレイド?』
「な、何言って……と言うかなんで二人がここにっ!?」
朝になり目を覚ましたところで、左右から聞き覚えのある声が聞こえて来て驚いて確認すれば何故かそこでアイダとアリシアが微笑んでいた。
いつの間にか人のベッドに忍び込んでいたようで、俺の両手を枕代わりにしながら俺を見つめていたのだ。
至近距離で彼女たちの顔を観察すると、わかっていたはずの魅力に改めて気づかされて胸がドキッと高鳴ってしまう。
(や、やっぱりアイダは可愛いしアリシアは綺麗だ……こんな二人にこんな至近距離で見つめられたら……っ)
「ふふふ、ちょっと早く目が覚めちゃってさぁ……だけどレイドはぐっすりだったから……」
『レイドも疲れていたのだろうな だから起きるまで待とうと思ったのだが、せめて話は出来なくとも傍には居たいと思ったまでのことだ』
「そ、そんな……お、起こしてくれてよかったのに……というよりほら起きたからねっ!!」
昨夜の出来事を思い出した俺は何やら気恥ずかしくなり、同時にそれ以上に興奮しそうになってしまい思わず二人から離れようと身体を起こそうとして……枕にされている腕に体重をかけられてしまう。
「うぅん……だけどさぁ、まだあっちのベットにいる子は眠ってるんだよ? あの子が起きるまでいーじゃん?」
『余り遅くなるようならばともかく、もう少しぐらいならこうして居ても問題あるまい?』
「うぅ……そ、それは……」
チラリとドラコの居るベッドへ視線を向けてみると、確かにまだ起きていないようで毛布が呼吸に合わせて上下している。
(眠り続けてた二人と違って、ドラコはずっと起きてたもんなぁ……もう少し寝かせておいてあげたいってのは俺も同じ気持ちだけど……この状態で待つのはキツイっ!! り、理性が蕩けそうだっ!?)
少し顔を向ければ互いに吐息が掛かるほどの距離にいる現状……もしも俺か向こうがその気になれば、キスすることだって容易いだろう。
そうやって意識すればするほど俺は何やら心地よいのに居心地が悪いような不思議な感覚に囚われてしまう。
(き、君たちは少しばかり自分の魅力を理解してください……そして男である俺を警戒して……はは、こんなヘタレ警戒するまでも無いかぁ……うぅ……)
何やら勝手に想像して勝手に落ち込みそうになるが、そんな俺の一挙一動を見守っているアリシアとアイダは楽しそうに微笑み続けていた。
『ところでレイド、あの子は何者だ? 外見からして魔獣の関係者なのだろうけれど、どのような関係なのだ?』
「まあ気絶する前に何か僕たちを助けようとしてくれたのは覚えてるけど……だけどもう一人ぐらい居たような気がするし……その変動なのレイド?」
「……」
しかし二人からの質問を受けた途端に、そんな浮かれた気分は吹き飛んで重く苦しい現実に立ち返ってしまう。
(ああ、そうだ……昨日この二人から告白を受けて、どこか夢見心地でいたけど……俺たちの絶望的な状況は何も変わってないじゃないか……ちょっと楽観し過ぎていたかな……)
ル・リダを守り切れなかったという自責の念をも忘れそうになっていた自分を恥じるが、それでも俺は二人を心配させないように何とか笑顔を作って答えようとした。
「れ、レイド?」
『どうした?』
「いや……二人の言う通りだよ……彼女はドラコ……そしてこの場にいないもう一人はル・リダさん……彼女達は魔獣の関係者ではあるけれど俺たちと同じ考えを持つ仲間だ……これ以上詳しい話はドーガ帝国で待っている仲間達……みんなと合流してからにし……っ!?」
『済みません、失礼してもよろしいでしょうか?』
しかし最後まで言い切る前に部屋のドアがノックされて、黙ったところに次いでそんな声が掛けられた。
(げげっ!? ま、不味いっ!!? こんなところ見られたら絶対勘違いされるっ!!?)
服を着ているとはいえ一つのベッドに女性二人を侍らせている姿……実際には一方的に侍られているというべきだが、ともかくこんなところを見られたら間違いなく変な噂になってしまう。
ただでさえこの領内で俺は元々の悪評に魔獣達の流した悪意あるデマが出回っているのだ。
こんな状態でこれ以上余計な噂を広めるわけにはいかない……というか、勘弁してもらいたい。
「ちょ、ちょっと待ってっ!! ほ、ほら二人ともっ!!」
「はぁい……ちぇ……残念だねぇアリシア……」
『全くだな 私たちの逢瀬を邪魔するなど許しがたい』
物凄く口惜しそうに俺から離れた二人は恨めしそうにドアの向こうに立つ誰かを睨みつけていた。
しかしむしろ俺は安堵の息を吐き、あの場から救い出してくれた相手に感謝の念すら感じながら扉を開いた。
「はい、何か?」
「れ、レイドか……アリシア様はお目覚めか?」
「……まあ一応な……それがどうかしたのか?」
そうして出迎えた相手は顔を見せたのが俺だと分かると、途端に顔を引きつらせてアリシアの名前を口にしてきた。
どうやらあの丁寧な挨拶はアリシアに向けてだったらしい。
だから俺も何やらこんな奴に感謝の念を抱いたのが馬鹿らしくなって、口調を改め淡々と尋ね返した。
「そうか……ならばアリシア様と共に他の皆を連れて謁見の間までくるようにっ!! 国王陛下がお呼びであるっ!!」
「……まだ仲間の一人が眠ってるんだが、起きてからでいいか?」
「な、何を言ってるんだお前はっ!? 馬鹿なことを言ってないで、アリシア様の準備ができ次第すぐに来るんだっ!! いいなっ!!」
完全にアリシアのことしか気に掛けて居ない様子を見せるそいつに怒り……を通り越して呆れてしまう。
(俺の連れだから仲間まで馬鹿にしてんのかこいつら……はぁ……噂話を信じてるのかもしれねぇけど……この国の連中はどいつもこいつも……もういっその事無視して出て行ってもいいんだが……)
噂が影響しているのかもしれないが、やはり直接助けた奴以外は俺を未だに見下していてるようだ。
それでもこの国は俺とアリシアの生まれ故郷で……両親が残っているアリシアにとっては居場所になり得るところでもある。
だから物凄く面倒で嫌だけれど、この程度のことで問題になりうる行動を取ろうとは思わなかった。
「……き……さ……ぃ……な……っ!?」
「アリシア落ち着いて……わかった、アリシアの準備が整い次第行くから……じゃあ一度閉めるぞ」
「ま、待てっ!! アリシア様に替えの着替えを……あっ!?」
そう言い捨ててそいつが何やら豪華なドレス風の衣装を差し出そうとするの無視してドアを締め切った。
(あんな服に着替えたら戦いどころじゃなくなろうだろうが……)
呆れながらも一従者であろうあの男が、あんな衣装を独断で用意して着せるように言うはずがない。
つまりはあの衣装を着るように言ったのは恐らくこの国の権力者であり……彼が口にした国王陛下の可能性が高かった。
そして残っている王族という観点からして、恐らく現国王とはすなわちアリシアを自らの婚約者にしようとしたガルフ第二王子であろう。
(まだアリシアを自分の婚約者だとでも思ってるのかあいつは……偽アリシアとの区別もつかなかったくせになぁ……)
「もぉ……どぉしてこの国の人達は誰もかれもあんな態度なのかなぁ……こんなに凄いレイドに何で気付いてないんだろう?」
『ごめんなさいレイド、アイダ 私がもっと早い段階からはっきりと言っておくべきだった 私のせいでもある 本当にごめんなさい』
「謝らないでくれアリシア……君は悪くない、と言うよりも俺とアリシアの関係がどうであれ他人を見下そうとするあいつらが悪いだけだから……」
「そうだよアリシアぁ……何でもかんでも背負っちゃうの悪い癖だよぉ? そーいうところはレイドとそっくりなんだからぁ……あっ!?」
「……?」
申し訳なさそうに頭を下げるアリシアを俺たちが慰めていたそんなとき、ようやくドラコが目を覚ました。
上体を起こして軽く周りを見回した彼女は、そしていつも通り彼方の方向をぼんやりと見つめ始めるのだった。
「おはようドラコ……よく眠れたかい?」
「……?」
「え、ええと……ドラコさん初めまして……僕はアイダだよ」
『声が出せないので文字で失礼する 私はアリシアだ 先日はお世話になった』
俺たちが話しかけてもチラリとこちらに視線を投げかけるだけで再び彼方の方向を眺め始めるドラコ。
これでもこちらを見てくれる程度には反応が著しくなってきているように思われた。
「ど、ドラコさぁん? 聞いてるぅ?」
「ドラコはこういう子なんだ……その辺りも後で説明するけど……とにかく時間が勿体ないし、そろそろ行動を開始しよう」
『了解だ』
ドラコが目を覚ましたことでとりあえず出発する準備を始めた俺たち。
何だかんだでぐっすり眠れたおかげで、その身体には魔力が満ち溢れている。
(これなら当面の戦闘は問題ない……後は装備と道具の分配だけど、これはやっぱり向こうについて皆と合流してから考えたほうがいいだろうな……)
魔獣の本拠地があり、現在三つ首の化け物とドラコの親と思しきドラゴンが居るであろう元ビター王国。
ドーガ帝国で皆と合流した後は、間違いなくその戦場へと向かうことになるだろうが誰が行くかまではわからない。
それこそ最高戦力であるアリシアはほぼ確実だろうけれど、他の誰が付いていくかは話し合って決めることになるだろう。
だから今の時点で持ち物と俺たちの間で交換しても仕方がないのだ……たった一つを除いて。
「アリシア……この剣、今度こそ受け取ってくれ」
「……っ!?」
「れ、レイド……」
ずっと使い続けてきた伝説の剣をアリシアに差し出した俺に、アリシアもアイダも申し訳なさそうな視線を向けてくるが何も言い返したりはしなかった。
二人も分かっているのだろう……これから闘うあの三つ首の化け物を相手にするためには、この剣をアリシアに渡さなければいけないことに。
「今まで本当にありがとう……この剣が無かったら俺はとっくに死んでいた……物凄く使いやすくて頼りになって、正直相棒みたいに感じてた……物凄く愛着もある……だけどあんな化け物を相手にしたら今の俺ではこの剣を活かしきれない……だからこそ受け取ってくれアリシア……君に使って欲しいんだっ!! 俺の相棒であるこの剣はあんな化け物には負けたりしないってことを見せてくれっ!!」
「……っ!!」
頭を下げて頼んだ俺の言葉を聞いたアリシアは、少しだけこちらを見つめたかと思うとはっきり頷いて剣を受け取ってくれた。
「ありがとうアリシア……俺は俺で全力でその剣を使う君をフォローするから……して見せるから……」
『わかった 貴方の想いに応えるためにも 貴方を守ってくれていたこの剣に報いるためにも 必ずこの剣であの化け物を倒して見せる』
「うん、うんうんっ!! ぜったいぜぇったい出来るよっ!! アリシアとレイドなら勝てない相手なんかいないよっ!!」
アリシアの手の中で窓から差し込める朝日を反射して輝く剣は、ようやくあるべき場所に戻ったかのようにとても似つかわく頼もしく俺たちの目に移るのだった。
*****
「ああっ!! アリシアっ!! その痛ましい姿はどうしたのだっ!?」
「っ!?」
謁見の間に移動した俺たちを玉座に偉そうに座るガルフを出迎えたが、彼はアリシアを見るなり食いつくように身を乗り出して訪ねてくる。
(おいおい、仮にも国王になってこの国を案じる立場の奴が最初にいうべきことか?)
他に聞くべきことは幾らでもあるはずなのに、アリシアだけ見つめているガルフにやはりどうしようもない奴だという思いばかりが強くなっていく。
『大したことではありません それよりも今は時間がないのです 失礼ですが単刀直入に用件を済ませていただきたい』
「い、いやそなたのことよりも大切なことなどないっ!! 話してくれアリシアっ!! どうせそこの男に元婚約者としての立場か何かを盾に苦労を押し付けられているのだろうが私が助け……っ!?」
「……」
自分勝手な推測で俺を侮辱するような発言をしたガルフだが、それを言い切る前にアリシアからゴミを見るような冷たい眼差しを向けられて黙り込んでしまう。
(あ、アリシアっ!? こ、こんな顔もできたのか……お、恐ろしい……)
ついでに隣でアイダも頬を膨らませて睨みつけているがこちらは逆に迫力に欠けていて、むしろ可愛らしいくらいだった。
「あー……まあその、時間がないんですよ本当に……だから早く用件を教えてください」
『レイドの言う通りだ これ以上そのような下らない妄言を吐くようならば私たちは失礼させてもらう』
「あっ!? だ、駄目だっ!! アリシア、そなたはここで俺と……ひぃっ!?」
「お、落ち着いてアリシアぁっ!!」
俺たちの言葉を聞いてなお自分勝手なことを叫ぼうとしたガルフに向けてアリシアは一歩踏み込みながら、腰の剣に手をかけた。
緊急時と言うことで武装はそのままだったのだが、それにしても不敬極まりない行為だ。
そんな彼女を落ち着かせようと慌ててアイダが飛びついて止めた。
(あのアリシアがここまで怒るのも珍しい……俺が侮辱されたからってのもあるだろうけれど、それ以上に馴れ馴れしく接してくるガルフが許せないのかもな……)
尤も考えてみれば俺たちの仲がこじれた遠因には此奴の余計な口出しも混じっている。
その上でこんな的外れの好意を向けられれば、流石のアリシアでも怒りが込み上げてくるのだろう。
「な、何でアリシア……どうして俺をそんな目で見るんだ……れ、レイドお前アリシアに何をしたぁっ!?」
「あのなぁ……アリシアを相手に誰が何をできるっていうんだ?」
「うぐっ!? そ、それは……」
アリシアの視線に耐えきれなくなったガルフは全ての責任を俺に押し付けるかのように叫びかけてくるが、冷静に突っ込んでやるとあっさりと言葉に詰まった。
幾らこいつでもアリシアの凄さはわかっているのだろう……それでも縋るような目で彼女を見つめて、俺を必死で睨みつけようとする。
「はぁ……もういい、時間の無駄だ……行こうみんな……」
「あっ!? ま、待てレイドっ!! 誰が行って良いと許可を出したっ!? この国の人間なら国王である俺の言うことに従えっ!!」
もうこれ以上付き合っていても仕方がないと判断して背中を向けようとしたところで、ガルフが偉そうに叫び呼び止めてくる。
(俺はとっくにこの国から追い出された人間なんだけどなぁ……どうやら両親も助かってないようだし、もうこの国の住人ってわけでもないと思うんだがなぁ……)
未だに姿の見えない俺の両親は恐らく優先的に送られたであろうゼメツの街で命を落としていることだろう。
幾ら余り良い思い出のない両親だったとはいえ犠牲になったことには思うところがある……そして魔獣の計画だったとはいえ、それを助長するような真似をしたこいつとその国に対してもう未練などほとんどなかった。
それでもアリシアのことを想い……また彼女との思い出が大切だからこそ、最低限付き合ってやっていたのだがそれも限度がある。
(これ以上余計な時間を取らせるようならアリシアとその両親には悪いが、もう顔を立てたりせずにはっきりと……)
「いい加減になされよガルフ殿っ!! 仮にも国王としてこの国を統べる立場にありながら何という幼き態度であるかっ!!」
「なっ!?」
「えっ?」
しかしそこで謁見の間の扉が開かれたと思うと、アリシアの父親が入ってきて強い口調で諫め始めた。
そして俺たちに向かい……娘のアリシアも含めて全員に頭を下げた。
「我が国の王が失礼な真似をした……代わって謝罪させてもらう……」
「な、何だってんだっ!? 何で急にレイドなんかにそんな態度取ってんだっ!?」
「国の一大事に有って、それを救ってくださった方にむしろどうして無礼な態度を取れましょうか……そのようなことでは国王としてやっていくことはできませんぞっ!!」
「っ!!?」
もう一度、ガルフに向かって強い口調で宣言したかと思うとアリシアの父親は頭を下げながら俺たちに外へ出るよう促してきた。
「改めて謝罪させていただく……ガルフ国王陛下が申し訳ないことをした……本来ならば詳しい事情を聞かせてもらいたかったのだが、時間がないのであろう? この場は私に任せて行くがいい」
「な、何勝手なこと言ってんだっ!? 国王の俺に逆らうのかっ!? そんなことしたら公爵家だろうが何だろうがどうなるか分かってんのかっ!?」
「……いいんですか?」
子供のように喚き続けているガルフを無視して……それでも確かに今後もこの国で暮らしていくであろうアリシアの両親の立場を思い一度訊ね返してみた。
すると彼はふっと笑ってはっきりと頷いて見せた。
「構わぬ……アリシアが……我が娘が幸せであればそれで十分だ……そしてそれは其方の傍が……気づくのが遅すぎたかもしれぬが……何よりも魔獣事件をどうにかせねば世界全体の危機であることは事実だ……それを解決しようとしている方を邪魔は出来ぬよ……」
『感謝する父上 母上にもよろしく伝えておいてくれ 行こうみんな』
「……アリシア……わかったよ」
「アリシアぁ……うん……行こっか?
「お、俺を無視するなっ!? アリシアを……俺の婚約者をどこへ連れて行く気だっ!?」
父親にアリシアは感謝を告げると、俺たちの先に立って進もうとする。
彼女たちの気持ちを無駄にしないためにもすぐに後について部屋を出ようとして……そこでガルフがとんでもないことを叫び出す。
「いや、その話はもう……っ」
「違うよっ!! アリシアはレイドの……っ」
「いい加減にし……っ」
「……っ!!」
反射的に否定しようとした俺たちをアリシアは手で抑えるようにジェスチャーして見せた。
その上で一人で前に進み出てガルフの傍へと近づいて行った。
「ああっ!! アリシアっ!! 俺の気持ちをわかってくれ……はぐっ!?」
「っ!!」
そして笑顔で両手を広げて出迎えようとしたガルフの頬に、強烈なびんたを喰らわせて玉座ごと床に転がしてやるのだった。
『私はお前の婚約者などではない 何より私が愛する男性はレイドただ一人だ 覚えておけ もしまたそのような戯言を口にするようであれば、次は容赦せず全力でその頬ごと頭を叩き潰してやる』
「ひぃっ!?」