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X2 賢者のひとりごと

 彼の思考を理解できません。

 この平和なご時世に、戦争を起こすといった不可解な行動に、なぜ疑問を抱かないのでしょう。

 マチルダ姫が誘拐されるレベルの暴動でも発生しない限り、絶対にありえません。

 彼は誰も疑わない真の聖者なのでしょうか、それとも無知な愚者なのでしょうか。

 もしかしたら、八勇士は皆、田舎出身なので、一般的な学問を会得しておらず、国の詳しい歴史事情を存じていないのかもしれません。


 ため息をつきながら、私は前回の失敗を思い返します。

 隣国を防衛している召喚アンデッドを、国境から離れた位置までおびき寄せて弱点魔法のトラップで素早く一掃。

 八勇士の方達に敵を殲滅させたと思わせて、直ちに帰還。

 そうすれば王の反感を買わずに王の思惑から逃れ、隣国と八勇士の接触も避けられるはずでした。

 しかし、不幸にも私達は自爆してしまい、気がついたら何故か防衛隊長が殺されていたという最悪の事態に……。

 これは王の差し金だったとしか思えません。


 防衛隊長を殺してしまった以上、隣国は我々に敵意があることを認識しているのは明確です。

 なので王はこの機会を逃さないために、八勇士を近いうちに出撃させるはず。

 それまでに、被害を最小限に抑える方法を考えねばなりません。

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