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前の世界で運営者に消されたNPC姉妹が新しい世界で生きて行く  作者: あいか
序章 この世界で妹と再会するまで
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39話 ゴーレム製作第二段階

いつもありがとうございます。

投稿が遅れて大変申し訳ございません。




私は、考え無しに始めてしまった事を後悔していた。

元々作る予定だった為、作成自体は問題ないけど、完成するまで身動きが取れない事が問題だった。

途中で止めたら素材が無駄になるのと、これまでの時間も勿体ない

根性で今まで続けていたが、開始から半日経過すると、様々な危機を感じている

夕方から始めた事もあり、眠気もそうだが、常に魔力を送り続けている為、魔力減少による怠さも出てきている

魔力の回復をスキルで増やしてなかったら、耐えれなかった。

それよりもまずい事が、限界近くになってきている

もう我慢できないけど、離れる事もできない

完全にまずい…時間を考えるべきだった…

魔法でなんとか…できる魔法に心当たりはないね…

耐えろ私、あと少しで完成するはず…

もう無理…

諦めようと思った時に、錬金釜が光を放つ

完成した合図が出たのだ。

すぐに中の完成した素材を収納魔法でしまう

しまい終わると足に魔力を送り、部屋から勢いよく出て行った。


「尊厳を失うところだった…」


ギリギリすぎて、死ぬかと思ったよ

一安心したら、完成した事もあり溜まった眠気が襲ってきた。


「うぅ…だめだ…眠すぎて目が閉じる…」


やばい、歩いてる最中に瞼が閉じようとしている

ふらつく体で、頑張って部屋の前まで来たけど、限界だ。

部屋のドアを開けた後から、平衡感覚が失われて床に体を預けてしまった。


「いだぃ…床冷たい…意識が…」


閉じる瞼を必死に開けようとしたけど、努力虚しく耐える事はできなかった。

みんなおやすみ


ドン!ドン!ドン!

ドン!ドン!ドン!


すぐ真後ろからうるさい音がして、体に意識が戻った。

何なの…人が寝てるのに…


「お嬢様!お嬢様!中にいるのですか!開けてください!」


あぁ…シャーリーか…

魔力錠してるから、入れないんだね…


「シャーリー…疲れて動けない、後少し寝かせて…」


「お嬢様!寝るなら、ご自分の部屋にあるベッドの上でお願い致します!出てきて下さい!」


うぅ…多分出て行かないと、ずっと叩き続けるよね…

眠い体を無理やり起こして、ドアに手を当てて魔力を流した。

そのまま、部屋の外に出たのだった。


「お嬢様、心配致しました。夜になっても、部屋にお戻りにならないので、何かあったのかと思いましたよ」


「時間かかるって言ったのに、もう。あっ、情報はまだ調べれてないよね」


シャーリーでも1日も経過せずに、調べ終える事は難しいだろう


「少し情報を集めました。時間かかるとは伺いましたが、まさかずっと籠るとは、思いませんでした。旦那様が奥様に責められてましたよ」


「お父様、いつもごめんなさい!シャーリーの言う事は分かったよ。とりあえず部屋に戻るから安心してね」


手を合わせて。お父様に祈りを捧げる事しか、できない私を許して下さい

お父様は、お母様にまだ話すなと言ってたけど、多分何か気がついてる感じなんだよね

まぁ、束縛されずに動けるから不満はないけどね

そんな事を考えながら、シャーリーと一緒にテントから出て、自室へ移動した。


「それで、シャーリー、集めた話、聞かせて」


私はあまり使わない、部屋の隅にある椅子に座った。

これで、話を聞く準備はバッチリだ。


「はい、調べきってはいませんが、知り合いを動かして情報を集めてます。少々、変な話を聞きましたので、ご報告しようかと思いました」


「変な話?」


「王都西門で馬車に乗った商人が、数日おきに通過してる情報と、3日ほど前に南の監視所で、変な光を見たそうです。空が眩しく光、数秒目を開けれなかったと、兵士が言ってました」


「馬車に乗った商人なら沢山いるよね、その人が変だったって事?」


「はい、商人が通過する時に、門番に見せた通行書が存在してない商会でした。直近の記録を確認した限り、その者だけが、偽りの通行書を使ってます」


王都の西と言うと、その先は隣国となる

一般の人が通れないと言うわけではなく、危険物の持ち込み、持ち出しを止める目的なので、適用されるのは、商人や大量の荷物を持つ者が、提示する必要がある

確かに、通行書があれば通る事はできる

一回一回照合できないから、偽造しても通る事は簡単だね…


「その商人、西の砦を通過した時は、どうしたの?」


王都の門とは違い、国境の砦は簡単に通れないはずだ。

商人は確認が取れないと、通過できないはず

その為、場合によっては泊まったり、引き返す必要もある


「記録がありませんでした。過去遡って確認致しましたが、商人が西の砦を通過した記録は無かったのです。それもあり、ご報告を致しました」


「記録がない?王都西門を通過して、先にある砦の通過記録がないなんて…他に人は通過してるの?商人だし、荷物を砦に届けた、だけとかは無いよね」


「直近では、通過者は居ませんでした。砦の荷物は略奪などを防ぐ為に騎士団が届けてます」


物資を砦に届ける説は無くなった。

そうなると、砦の通過者はいないが、王都は通過している

王都と砦の間には村も街もない

砦に物資を運搬しやすくする為に街道が整備されてるだけだ。

道を逸れると、光が届かない昼間でも真っ暗な森があると、本には載っていた。

魔物の棲家となってるので、近寄る人は殆ど居ないらしい

何か途中にあるのか、もしくは魔法を使ったか、そして今回の事に関係してるのだろうか

魔力眼なら何かわかるかもしれないけど、今すぐは行けないから保留だね


「シャーリー、二つ目の光って、詳しく聞いてる?」


「王都の南にある監視所では、ハーヴィー領側から空に白く光る物が打ち上がり、光が広がると眩しくて目を瞑ったそうです。10秒ほどで、光は消えたようですね。ハーヴィー領側の監視所では、光の報告はなく、兵士に確認いたしましたが、見てないそうです」


「王都とハーヴィー領の間には、商業街があるよね。方角的に何か見えてそうだけど、何か聞いてる?」


「はい、今現在、確認中の為、分かり次第返答する、と言われただけで、他には何も無い状態ですね。私の動かせる人員があの街には居ないので、真意は不明です」


「うーん、何か見えてないとおかしいけど、そもそも王都の監視所の見間違えという可能性もゼロじゃ無いから、情報が無さすぎるね」


本当に空が光ったのだろうか、商業街も怪しく思えてくるし

疑いたく無いけど、ハーヴィー領側の監視所も怪しく思えてきた。

ダメだ、情報が少ない状態で考えると、変な考えが浮かんでくるよ


「王都から出た商人って、ハーヴィー領に入った形跡ある?」


「ハーヴィー領内には、その商人が入った形跡はありませんが、気になるのは、見慣れない杖を持った者の目撃がありました」


「商人は来てないけど、見慣れない杖ね…」


魔導銃は、銃身が長めになっている

知らない者が見たら、杖と見間違えてもおかしくない

西の消えた商人と見慣れない杖、タイミングは重なってるけど、偶然かもしれないし、ああ!訳がわからなくなってきた!

そもそも目的が分からない

ハーヴィー領の名産は果物、それと古代遺跡の数

まさか、古代遺跡が目的…いや、それだけならハーヴィー領じゃなくても存在しているね

座って考えている事もあり、眠気が増えて思考が纏まらなくなってきた。


「うぅ、シャーリー、ダメだ。寝不足でクラクラして、考えもまとまらないし、気持ち悪い、先に寝るよ。ベッドまで運んで…もうダメ…」


そう言葉にして体から力が抜けて、再度眠りについた。

黒い空間、ここなら考えが纏めれるけど、情報が少ないんだよね

ダメだ、考えると考えるだけ、ループしてしまうよ

謎が多すぎるのが、問題なんだよね

他の仲間を捕まえて、死ぬ前に尋問できれば良いんだけどね

そろそろ、覚醒しそうだね


「うぅ…もう少し眠らせて」


「お嬢様、そう言って、かなりの時間お休みになってますよ」


「わかった…今何時ぐらい?」


「えっと、皆様が朝食を食べ終えた後なので、9時ぐらいでしょうか」


「確かに寝過ぎてるね、ありがと」


よく考えると、1日寝てるよね…

今日は帰ってきてから2日目だし…

朝の訓練を行わないと、遺跡から戻ったらやると決めていたのに!

頬を自分で叩き、気合いを入れた。


「ご朝食に致しますか?」


「ちょっと、体動かしてからにするよ」


「しかしお嬢様、1日何も食べない状態で、体を動かすのは許可致しかねますね」


「確かにお腹は空いてる気がする、わかったよ、先に朝食を食べるよ」


空腹を忘れるほど、ぐっすり寝てたとはね

一度気がつくと、お腹が鳴り、力が抜けてきたよ

いつもと同じように着替えを手伝ってもらい、部屋を出た。

食堂に向かうのも、久しぶりな感じがするね

シャーリーの言う通り、皆は先に朝食を終えたようだ。

朝食はパンとお肉にスープ、食後に果物が出てきた。


「シャーリー、気のせいじゃなければ、量少ない?」


私は元々少食だけど、少し減ってるように感じた。

とは言っても、食べ足りないという事はないから、大丈夫なんだけどね


「領民に配給を行ってるので、少なくなったようです。家から出れない状態が続くと、備蓄となくなり、食事が取れない者も出てくるので、一時的な対処と伺いました」


「そうなんだね。早く、なんとかしないとダメだね」


食べる物が無くなるのは、悲しいからね

さて、お腹に入れた事だし、訓練をしよう!


「お嬢様、食後すぐに運動すると、体に悪いと聞きます」


スッと、目の前に果物水が出された。

これを飲めと、いう事らしい

一気に飲もうとしたら、ゆっくり飲んで下さいと注意された。

ゆっくりとなると、本を読んだりしたいよ

持ってないのが、悔やまれる所だね


「シャーリー!飲み終わったから、訓練に行こう!」


食堂を出て、訓練所に向かう

古代遺跡で私は、更に成長しないとダメな事がわかった。

強くならないと、皆を守れない

運が良くて無事だったけど、何か一つ間違っていたら、全滅していたかもしれない

皆より、少しずるいだけで、私が最強と思った事はない

だからこそ、日々の訓練は必要となるのだ。


「シャーリー、今日の訓練に付き合ってくれる?」


「お嬢様と訓練できるなら、私はいつでもご一緒致します」


「う、うん、この体では、あまり使わなかったけど、無手を鍛えたいからお願いね」


「無手ですか、私も無手の方が宜しいでしょうか」


「今後、何があるか分からないから、剣でお願いね」


「剣ですか、万が一、お嬢様が怪我すると私は、自ら命を絶つことになりますね」


うーん、いつも通り考えが重い…

冗談だよね、きっとそうだよね…


「シャーリー、私がそんな簡単に怪我すると思ってるんだね。魔力強化するから大丈夫だよ」


ふふんと、ちょっと威張るように言ってみた。

魔力強化が便利すぎるので、もっと強くなりたい

ゲームだと、強化魔法を毎回使う必要があったので、魔力を流すだけで強化できるのは、本当に楽なのだ。


「お嬢様がそこまで仰るなら、私も信じてますので、訓練用の木剣を使用致します」


端にある木剣をシャーリーは手に取ると、数回振った。

重さ等を確認する為だと思うけど、真っ直ぐ綺麗に振り下ろされた。

横にも数回振ると、準備ができた様で、私のいる方へ近いた。


「いつ見ても、綺麗な剣捌きだよね」


「ありがとうございます。お嬢様、本当に木剣で打ち込んでも、宜しいのですね」


「うーん、そこまで言うなら、軽めにまずやってみてよ。私が無手で対処して反撃するから、問題ないと思ったら全力でやってね」


なんとか了承したようで、シャーリーは私に向き合って、剣を構えた。

私の無手は攻めに特化してるので、こちらから仕掛ける

魔力を足に流して、距離を縮め、移動力を利用した拳での突きだ。

まるで瞬間移動した様に見える攻撃なので、シャーリーも慌てたのか回避を選ばず、木剣を振ってきた。

早い速度で振り下ろされる為、通常では恐怖心で体が動くが、私は魔力で強化した拳を振り下ろされる剣に当てる

木で鉄を強く殴る様な音が発生した。

反対の拳で胴に当てようと突くが、機転で避けられた。


「まさか、弾かれた衝撃で、そのまま後ろに跳ぶとは、思わなかったよ」


「こちらも咄嗟に振ってしまいましたが、拳で防がれるとは思いませんでした」


シャーリーも本気になってくれた様で、呼吸を整えて、強く踏み込み斬りかかる

先程と違い、剣の腹を裏拳で当てて弾いた。

強めの音がなり、シャーリーが体勢を少し崩したのを見逃さなかった。


「戦技、瞬拳」


強く踏み、最初に使った技の戦技版となる

戦技だと体がブレて瞬時に打ち込める為、真似ただけの攻撃とは全く違う攻撃となった。

シャーリーを捉えたと思ったが、体に当たる直前に木剣で防がれた。

攻撃をしない、動かないのは、戦いで致命的な結果につながりやすい為、すぐ次の攻撃を行う


「戦技、連撃拳、旋風脚」


2連続の拳を動作に繋げる戦技となる

直前の動作に繋がるので、使いやすい

その後、すぐに飛び回し蹴りとなるので、受ける側は考える時間もなくなり、直感的な動きを行う

樋でシャーリーが私の蹴りを止めると、そのまま上に木剣で弾き振り下ろす

反撃を無意識に行う事は想定済みなので、私は次の戦技を使う


「戦技、反撃(カウンター)


木剣の振るタイミングで、体を横に向け寸前で避ける

直前に、受けた攻撃もしくは避けた攻撃に、自身の攻撃力を加算して反撃をする戦技だ。

上限値がある為、強い魔物にはあまり効かないので、ゲームでは使いにくい戦技となる


「シャーリー、もっと斬りかかって!本気を見せてよ!」


「怪我しないでくださいよ!ご覚悟を!いきます!」


踏み込みと同時に、鋭い突きが放たれる

呼吸と同時に剣を振る動作は、威力が増すので、通常なら防げないだろう

私は、体を横に向けて突きを避けて、連撃の横一閃の追撃を後ろに下がり避けた。

シャーリーは、そこにつなげる様に踏み込み、先程の反対へ横一閃

流れる様に繋がる3連続だが、シャーリーが止めるか、相手が死ぬまで連撃が繋がる様になってる様だ。

前髪に掠ると、木剣なのに髪の毛が少し斬れた。


「お嬢様が強いことは知ってましたが、私の連撃を防がれるとは、思いませんでした」


シャーリー完全に本気だ!私じゃないと、これ木剣でも死んじゃうよ

身長的に突きが顔の位置だから、ヒヤヒヤする

避けた方に、次の攻撃を繋ぐのは、殺意の塊だよ

私の髪、木剣で少し斬れたよ…


実際、低い身長に合わせて剣を振るのは、難しいと思う

どんな体格の魔物や、人にも対応できる様に沢山訓練をしたのだろう

人を長方形で囲み、その中を自由に繋げれる剣術を自然に使っているが、熟練度が高くなければ使えないだろう

一段と早くなる剣戟は、拳で弾く前に次の動きに繋がるので、避け続ける以外に反撃がし難い


「シャーリーが強すぎるから、力は入れないけど、上位戦技を使うよ」


拳を縦に前に出して、深呼吸をする


「戦技、幻影拳」


質量のある拳の幻影で8方向から同時に殴る

ある程度、離れていても使えるので、遠距離攻撃ができる接近攻撃という、理解し難い戦技だ。

私は使えないけど、属性を付与して攻撃したりもできるので、応用はかなり出来る


「くっ!防ぎきれない…」


シャーリーは2発目まで瞬時に斬るが、残り6発は防ぎきれずに体で受けた。


「参りました、これ以上は流石に、本気のやり合いになるので、ここまでに致しましょう」


「シャーリー、ありがとね。人と訓練すると強くなる感じがするね」


「確かに騎士団でも訓練の一環としてはありますが、お嬢様は一般の人と、やり合わないで下さいね」


何だろう胸にチクチクする表現に聞こえる


「シャーリー、あの繋げる剣術って、終わりあるの?」


「殆ど、終わりはないですね。相手が避けた方へ追撃が可能なので、終わりがあるとしたら、戦意喪失か致命的なダメージで動けなくなる、とかでしょうかね」


想像通りの解答が返ってきた。

シャーリーも他の人と、やり合わない方がいいのではと思うよ


「しかし、ここまで動ける事はわかってましたが、魔法も使えてその歳で近接戦闘もできるなんて、末恐ろしいですね」


「体力的なのは年相応だけど、それ以外はね…」


「本来は拳だけで戦うわけじゃ、無いのですよね」


「うん、魔法攻撃も混ぜたり、剣を出したり、近接魔法も使うかな」


最終手段は絶対の威力を誇る魔法装備の具現化だけど、今の魔力では限界まで貯めた魔力を引き出しても完全とはいかない

トニトリス戦で使った、部分的に使うのが精一杯だ。

あれも1日に何度も使えるわけではなく、大技なので使い所を見誤ると危険だ。


「魔法使いのイメージが崩れますね。魔法学園に入ったらどうなるか、考えると頭が痛くなります」


酷いこと言われてる気がするよ

私個人は、魔法騎士を目指してもいいと思うけどね

剣を使いながら魔法を使うのは、カッコいいと思うからね!


「さて、訓練も終わった事だし、今日も素材作りしようかな」


「また、寝ずに作るおつもりですか?」


「今回は時間かからないから、4時間ぐらいかな。あっ、夕食は一緒に食べれるから、時間近くになったら、呼びにきてほしいな」


「かしこまりました。不審者情報は継続して集めてますので、何か分かり次第、ご報告致します」


「うん、気をつけてね」


「知り合いに、頑丈な事が取り柄の者が居るので、その者に動いてもらってますので、ご安心下さい」


「う、うん…程々にね…」


シャーリーの動かせる人員に、疑問を感じてしまうよ

私は、その人が怪我しない事を祈ることしかできない

まさか、ローランに頼んでないよね…


「お体の事を考えて下さいね」


「う、うん」


去り際に強く言われてしまった。

私も心配かけないようにしないとダメだね

さて、と気合を入れて、テントの中へ入り作業部屋に向かった。


今日作るのはゴーレムにとって大切な魔法コアとなる宝石だ。

魔法は宝石から発動するので、純度や属性によって使える魔法も変化する

通常であれば1つで良いのだが、様々な属性を使える様にしたいので、錬金で変質させようと思う


「えっと、純度の高い宝石は手に入ってるから、地、水、火、風の属性は付けれるけど、闇と光は手持ちがないね」


少々、悩んだ。

地はトパーズ、水はアクアマリン、火はルビー、風はエメラルドとなる

ゲームの知識がそのまま通用して、助かったよ

闇はオプシディア、光はダイヤモンドのはずだけど、持ってないんだよね

4属性使えれば、問題は無いと思う

今更だけど、この袋に入ってた宝石って、本当に私の思ってる物なのだろうか

ゲームでは宝石の種類少なかったけど、ゲーム外では、沢山あると聞いたこともあったような


「ええい!何とかなるはず!私を信じるよ!」


錬金釜の中に、素材となる各宝石とゴーレムの宝石を入れて、錬金溶液で浸して魔力を注ぎ続ける

錬金釜を使う方法がとても楽で助かるよ

後は完成まで、このまま手を翳して待機する


私は様々な事を考えながら時間を過ごしていく

長く考えたのは、やはり直近の出来事となる

目的が分からない行動は、一番怖い

兵士が強かったとしても、魔導銃を使ったら捕まる事無いと思う

逃げた者も、やはり魔導銃を持っていたのだろうか

そうなると不自然なんだよね

一からの技術で錬金術を行う場合は、かなり困難だろう、そうなると、あの魔導銃は何処から出てきたのだろうか、古代遺跡からという可能性が一番高いけど、使う魔導石は出てこないから、これだけは作る必要がある

何回考えても、同じ考えにしか辿りつかないなぁ

何か嫌な予感がするんだよね


「あっ!光ってるから完成かな?」


様々な可能性を考えていたら完成したようだ。

釜の中から完成品を取り出すと見たことのない物が出来ていた。


「ゲームじゃ無いから出来上がる物も違うのかな…もしかして宝石が違ったとか…」


出来上がる完成品は4属性の色合いで光る塊を作る予定だったが、透明な球体が出来上がったのだ。

球体になってはいるけど、同じ効力はあると信じたい

鑑定出来れば一番早いけど、できないので私の直感を信じよう…


「シャーリーは、まだ呼びに来ないから、魔法刻印を先に済ませようかな」


このままでは、ゴーレムの頭部に出来上がった球体を使っても汎用魔法しか使えないので、魔法道具と同じように魔法を記録させる必要があるのだ。

宝石の純度が高いと、記録できる容量も大きい為、沢山記憶したりもできる

私は錬金釜の隣にある刻印台に、球体を設置した。

加工キットが無ければ、一から行うのは多分無理、道具を持ってる事に感謝した。


「4属性の基礎魔法は最低限必要で、後はどうしようかな…」


範囲魔法という手もあるけど、自動徘徊で使わせると一般の人を巻き込む可能性もある

そうなると、単体の強力な魔法を記憶させた方が使い勝手はいいと思う

近距離用に各ボルト、遠距離用に各アロー、私は殆ど使わないけど、自動追尾魔法とかも良いかも

通常、魔法は思考して発動するけど、魂がない魔法生物は思考動作を簡略化してるから追尾魔法も有効に使えるのだ。

後は、魔法が効きにくい魔物用に能力向上系かな


早速私は、刻印台に設置した球体に手を当てて、イメージを送り込む

この際に魔法構成陣を記録させる必要があるのだ。

通常、魔法陣と呼ばれて、魔法道具作成には必要になる事が多い

魔法陣は詠唱の代わりとなり、魔法を適切な魔力消費で、規模、威力、効果を指定して、発動させる事が可能となる

記憶領域から写すだけなので、かなり大変という事はないけど、威力や効果を変えるとなると大変な作業になるね


「これでいいかな、ちょっと疲れたよ」


記憶状から写した事で、頭が少し痛くなった。

ある程度、魔力量が増えてきたので、時間に余裕がある時に、魔法陣を弄りたいとは思う

ゲームでも公式非推奨で、弄ったりするプレイヤーが存在していた。

魔法研究みたいでワクワクするが、危険なので、安易にはやらないけどね


「お嬢様、夕食のお時間です」


シャーリーの声と共に扉がノックされた。

私は返事をして、刻印台の球体をしまうと扉からで出た。

たわいもない話をしながらテントから出て、食堂に向かう

その時、シャーリーから明日休みをほしいと言われたのだ。


「うん、私は別に大丈夫だけど、1日でいいの?」


「はい、明日商業街に話を聞く為です。直接と言うよりも話を聞いた者の報告を聞くだけですね」


「片道で1日かかるから時間的に厳しいよね。無理しないでいいから2、3日使ってゆっくりでいいよ。なんなら、シャーリーが行かなくてもその人に来てもらうとかも…」


「それができればよかったのですが、いつもなら電報でやり取りしてますが、至急報告したい事があるのですぐ来てほしい、それしか書かれてなく確認も含めてですね」


「えっ、なんかそれ…危ないんじゃないの…」


「調査してる者は大丈夫だと思いますので、明日話を聞こうかなと思いました」


「シャーリーがそこまで言うなら大丈夫そうだね。その人ってかなり強いの?」


「大盾使いのラルフという者で元騎士団の1人ですね」


前にリディアから聞いたことある名前だった様な

騎士団から人抜きすぎな気がするけど、大丈夫なのだろうか


「怪我したりする所は、想像できない様な頑丈な男なので、大丈夫でしょう」


「シャーリー、日にちは気にしないでゆっくり焦らず行き来してね」


「ありがとうございます。なるべく早めに戻る様に致しますが、外出される時は、必ず人を連れて行ってください」


「暫くは外出しないから大丈夫だよ。明日はリディアとローランに会うつもりだから、何かあったらローランになんとかしてもらうね」


まだ2人に会う約束はしてないけど、2人とも邸にいるので、多分大丈夫だと思う


「あの男なら大丈夫でしょう」


そんな話をしていたら食堂に着いた。

お父様の姿はなく、お母様に伺うと、王都に報告する為、向かったらしい

ちょっと私の中で、引っかかる何かを感じた。

食事は、お肉の料理にやわらかいパン等で美味しかった。

久しぶりにリディアと会えて軽く話をして、明日会う約束をした。

フィリスとも久しぶりに話して、人と話すのが楽しく思えた。

お読みいただき、ありがとうございます。

よければブクマなどいただけると転がって喜びます。

評価、いいね、ありがとうございます!


原因不明の発熱と怠さに5日程襲われてました。

検査でコロナではないと言われました。

ちょっと回復したので、投稿致しましたが、雑になってる可能性があり、今後タイミング見て追記などしたいと思います。


一応、魔法陣を使って魔法を使うこともできますが、準備が大変なので、ゲームでは罠用以外には使われなくなりました。

盾使いは、オーク戦にもこっそり参戦してました。


何か気になる事や、こうした方が良いのでは、とかここはダメという所など、あればコメント頂ければ幸いです。

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