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前の世界で運営者に消されたNPC姉妹が新しい世界で生きて行く  作者: あいか
序章 この世界で妹と再会するまで
41/218

36話 31階層、ゴーレム戦?

26日に私のミスにより、未完成のまま自動投稿が行われました。

以後発生しない様に気をつけますので、これからも宜しくお願い致します。


30階層の後からとなります。


30階層での戦闘の後、休息を取ることにしたのだが、ローランのダメージは多いらしく、相当痛そうだ。

食事もせずに部屋のベッドで横になる、と言って去っていった。

いつもはベッドを使わないのだが、それだけ限界に近いのだろう

私は食事を済ませると、ローランの部屋に向かうことにした。


「アニエス嬢か、カッコ悪い所見せたな…」


「ローラン、カッコ悪くないよ。いつもは大体どのぐらいで治るの?」


「あ、ああ…大体半日ぐらいだな」


半日もこの状態が続くのは、拷問なのでは無いだろうか

全身の筋肉を限界まで強化する事で能力を上げるのだが、その分返って来るダメージも多くなるらしい

痛みは、心を蝕むことを私は知っている

それ故、ローランの痛みを取り除きたいと思っている

しかし、ゲームもそうだったが、この世界も回復薬が気持ち程度しか役に立たない

魔法も体の治癒を促進する程度なので、通常の怪我は治るが、今回の場合などには殆ど効かない

そうなると、あの秘薬を使うしかなかった。

効力を確かめたいからではなく、ローランを助けたいから使うのだ。

早速、収納魔法を使い精霊の丸薬を取り出した。

トニトリスの時は、表面こんがりで使えなかったけど、今回は損傷じゃ無いから大丈夫のはずだ。


「ローラン、この薬飲んでみて」


「これは、一体何だ?」


丸い形をしているが、七色に光る玉なので、気になる様だ。


「切断とか肉体破損は治らないけど、それ以外なら治ると思う」


「そんな強力な物を貰ってもいいのか?」


「うん、人が痛みで苦しむのは見てると辛いからね」


「ありがたく頂くが、それは俺達のセリフだからな」


うぐっ、確かに偶に心配かける事もあるけど、無茶しないとダメな所は仕方が無いよね

明らかに、食べる物じゃ無い、見た目の丸薬を口の中に入れた。

どの様に作用するのか、正直ワクワクしてしまう

素材が貴重なので、痛みがなくなってほしいとは思う


「うお?おお?」


「ローラン大丈夫?」


急に変な声を出し始めたので、少し焦った。

魔力眼でみる限り。全身が光り輝いてるし大丈夫だよね…


「これは凄いな、痛みが無くなるどころか、力が漲るぞ」


「痛み無くなったんだね、よかったよ」


「こんな凄い効力の薬って、どうやって作るんだ?」


「普通に作ろうとしたら錬金術になるね」


「錬金術か…王都では研究してる所があったな、素材ってやっぱり入手困難なんだよな」


「私も手持ちで10個しか作れなかったからね。今後使う時の為に2つ渡しておくよ」


そう言って、七色に光る丸薬をローランに渡した。


「やっぱりアニエス嬢は凄いな、今回の依頼は受けて正解だった。今まで見てた世界がどれほど小さいか、よく分かったよ」


「私が凄いんじゃないけどね、皆に支えてもらってるから、今ここにいるんだよ」


「そんな考えできる奴は殆どいないぞ」


ローランがそう言うと、2人とも笑い合った。


「あっ、その回復薬使うと魔力が小回復するから使った方がいいよ。溜めたままで容量を超えると爆発するから」


本当は爆発はしないが、熱が出てくる

通常時は魔力が100%から増えることはないが、回復薬を使うと通常の100%+回復薬分増えてしまうので注意が必要だ。

私がそう言った事で、ローランは慌てていた。


「魔法が苦手だから、一度に減らす手段がないぞ!」


確かに魔法使う所、ほとんど見た事がなかった。

少し悩んだが、すぐに答えが出てきた。

私の腕につけてるリングを外して、ローランに渡す

魔法装備はサイズが自動で変わるので、ローランも問題なく装備できるのだ。


「これは、アニエス嬢が付けてる奴だよな」


「うん、特殊なリングで魔力を込める事ができるよ。1つしか無いからあげることは出来ないけど、それを付けて魔力をリングに向かって流せば、魔法使わなくても魔力を消費できるからやってみて」


「魔力を貯めれるとか伝説級だな…リングが生暖かいな」


「今まで付けてた奴だからね、変な事言わないでよ」


冗談を言いつつリングを装着したローランは、魔力を流し始めた。

魔力眼で見てると、体内の魔力がしっかりリングに流れている


「凄いな、どんどん入るぞ」


「容量ないからね、送りすぎると魔力減少酔いが起きるから適度にやめてね」


「お、おう」


「体がスッキリしたな、所で引き出すかもできるんだよな、逆にやればいいのか?」


「あっ!ローラン!ダメ!」


私が止めるよりも先に好奇心からかリングから魔力を引き出してしまった。


「何だこれ…全身が内側から裂ける様な痛みが来たぞ…」


「止めたのに、ローランお願いだから、他の皆には内緒にしてね」


「今までも、この痛みを我慢して魔法使ってたのか」


「私の体は魔法を使いこなすには魔力が足りないからね。痛みは引き出す量で変わるから少しなら殆ど痛くないよ」


「俺が何を言っても、無茶は辞めないんだよな。一つだけ言える事は、痛みに慣れたらダメだ。痛みの慣れは体が正常に動かなくなるのと、恐怖心が無くなるから早死にするぞ」


「うん、痛いのは好きじゃないから、慣れたくはないよ。でも皆を守れるなら私は使っちゃうと思う」


「この事は誰にも言わないが、なるべく使うなよ」


ローランは悲しげな目をしてリングを外し、私に返した。

私も渡した時に注意しておけば良かったなと思う

ローランは体調が良くなってきたので、食事を食べるらしく1階に向かった。

私は眠気が結構強くなってきたので、自室に向かい今日は寝る事にした。


「ふぁ〜、眠い…」


ベッドの上で電源が切れた様に意識が消えていく

殆ど夢は見ない。

偶に見るとしても朧げな事しか思い出せない

何も見ない時は、真っ黒な空間で考える事ができるから、そちらの方が私は好きだ。

朝になったら31階層に降りて素材集めと、ゴーレムが出る階層は、一部の壁が鉱石になってる場所があるはずだ。

作った爆弾を使えば、何とかなるだろう

そんなことを考えてると、目覚めの時が来た様だ。

現実とは時間感覚が違うらしく、有効に使えないのが難点となる

やはり早めに眠る事を回避する手段を見つけないと、少しでも出来る事を増やす為には必要だ。


「ふぁ〜、さて、行動開始だね」


欠伸をして、気合を入れる

するとドアが開き、シャーリーが入ってきた。


「お嬢様、おはようございます」


「シャーリー、おはよう。大体私が起きるとタイミングよく入ってくるよね」


私が気になる事の1つだ。

つい、ふと思って口に出した。


「ふふ、お嬢様の事なら全てお見通しです」


前もそんな事言ってたけど、何かで監視されてるんじゃないかな、と思ってしまう

さて、着替えをさせてもらい部屋を出る

1階に降りると、リディアとローランは既に座っていた。


「リディア、ローラン、おはよう」


「アニエスちゃん、おはよう。朝なのか夜なのか、いまいち分からないけどね」


「アニエス嬢、おはよう。昨日はありがとな、おかげで体はバッチリ良くなったぞ」


「良かったよ。でも無茶しないでね」


そう言うとローランの目がまるで、お前が言うなと言わんばかりの目線を感じた。

目線を逸らすと、リディアやシャーリーも同じ様な感じだった。


「よ、よし!食事を食べよう!」


この話題は危険な為、食事を食べて切り替える事にした。

食事を食べ終わり、エネルギーを蓄えた事で動ける様になるのだ。


「お嬢様、今日は予定してた素材回収と言う事で、宜しかったですよね」


「うん、間違い無いよ。鉱石もそうだけど、普通のゴーレムの砂も沢山回収が必要だね」


「秘策があるって言ってたよな。そろそろ教えてくれないか?」


「うーん、もういいかな、んとね、ゴーレムの魔力を0にして、魔力切れで倒す予定だよ」


「マジかよ、かなり魔力あるはずだし、確か一定で魔力回復もするよな」


「普通にやると大変だから、私の杖を使うよ。本来なら危険だから使わない方がいいけど、ゴーレムぐらいなら問題ないと思うからね」


「アニエスちゃんが言う危険って、どのぐらいなのか怖すぎるよ」


「大陸が消えるぐらいを想像してほしいな」


そう言うと、皆が引いてしまった。

実際に暴走したら止めるには、今の私だと魔力を1か月分貯めて、一度に使い止めれるかどうかだ。

止める為にそれほど必要という事は、発動する効果はそれ以上が起きる

ゴーレムぐらいなら大丈夫だとは思うけど、危険そうな敵がいたら直ぐに引っ込める予定だ。


「ぜ、絶対に起こさない様にしてくれよな」


「強い攻撃を受けなければ大丈夫!」


そんな攻撃をゴーレムが使う事はないからだ。


「お嬢様、帰りは一瞬で帰れると仰ってましたが、可能なのですよね」


「それは出来るから大丈夫、古代遺跡から出る魔法道具作ったから問題ないよ」


これまでの魔法道具の使用感から間違いなく使えるとは思っているが、初使用となるので、場合によっては違う方法を使う必要があるかもしれない


「もう何でもありだな…今まで気をつけながら帰ったのが馬鹿みたいに思えてくるぞ」


「でもそんな数作れない貴重な奴だから、ローランが言う方法が一派的だね。後は古代遺跡を完全制覇すれば、帰還したり特定の階層に飛んだり出来るけどね」


「それ、初めて聞くんだが、今まで俺は一度もやった事ないぞ」


「古代遺跡の深部にあるダンジョンコアって触った?」


「ダンジョンコア?一度も触った事ないな、むしろそんなものを見た事がない。今までは、それ以上先がないから奥に到達したという事で引き返していたな」


「ふむ、一度調べる必要がありそうだね。時代が変わって、変化があるかもしれないからね」


ローランは本当に深部に到達したのだろうか、先がないと言っていたが、先があるとしたらどうだろう

ここまでゲームの機能がそのまま動いている古代遺跡なのに、ダンジョンコアが無くなってるなんて、あり得るのだろうか

後考えれるのは、古代遺跡ではないという事だが、報酬を持ち帰ってる事を考えると、やっぱり古代遺跡だよね


「アニエスちゃん!戻ってきて!」


「アニエス嬢!動き止まってるぞ!」


「はっ!ごめんごめん。考え事してた…」


完全に考える事が癖になってる…

気をつけよう…

気を取り直して、テントから出ていくのだった。


「シェイド、マリー、何か変な事あった?」


「主よ、特に問題はなかったが、この人形は何なのだ」


「アニエス、魔物とか出なかったけど、この真っ黒な奴が時々襲ってくるのよ」


「まぁまぁ、2人も落ち着いて、シェイドはどうしたの?」


「うむ、我の自動感知に引っかかって、影が自動で捕食をしようとしたのだ」


本当に襲っていたとはね


「その度に私は真っ黒な影で覆われるのは屈辱よ」


シェイドの攻撃を凌げるなんて、やっぱり強いんだね


「おそらくだが、この人形の位置付けは魔物なので、我の影が反応したと思うのだ」


「ふむ、確かに魂を定着させた魔法生物で似た様な魔物もいるからね」


「だから!私は魔物じゃないって言ってるでしょ!」


「う、うん。マリーは魔物じゃないよ。シェイド何とかならないかな?」


「感知設定を変えれば何とかなるが、時間がかかるのと、この人形にも協力してもらう必要があるな」


「古代遺跡から戻ったらお願いね。今日は杖の機能使ってゴーレム退治するから発動させる為に戻すけどいい?」


「確かにあれならゴーレム等は倒しやすそうだな、了解した。一度精霊郷に戻るとしよう」


私は収納魔法で創世の杖を出して、シェイドを戻した。


「アニエス、さっきの影が入って行った杖っぽいの凄いわね。近寄るなと直感でわかるわ」


「シェイドの影が反応したという事は防御機能発動するかも…あまり近寄らないほうがいいのと、絶対に!絶対に!杖に攻撃しないでね」


「アニエス嬢、不安になってきたぞ…」


大丈夫と言って、31階層に降りるのだった。

31階層は今までと変わり、かなり明るいのと広い様だ。

天井一面に鉱石が付いていて、光り輝いている為か明かり代わりになっているのだろう

ところどころ壁も光っている事から鉱石が取れるのは間違いなさそうだ。


「これまたすげぇな。こんな綺麗な光景、今までの古代遺跡で見た事ないぞ」


「すっごく綺麗だね、このキラキラ持ち帰りたいよ」


「お嬢様、これは鉱石でしょうか、あの煌めきは相当な数に見えますね」


「うん、光ってるのは全部鉱石で、古代遺跡の壁は壊しにくいんだけど、これを使うから問題なし!」


ジャジャーンと自分で言いながら、爆弾を取り出した。

シャーリーとローランは爆弾を見たことあるのか、もしかしてと後ずさりをした。

リディアは見た事がないのか興味津々の様だ。


「爆弾だね、さらに言うと私が使った爆弾だから威力は強いよ」


そう言うと近寄ってた、リディアも後ずさりした。


「ちょっと皆、大丈夫だよ。この爆弾は魔力を原料に使ったもので、魔力をぶつけて起爆させるか物理的に攻撃するかで起爆できる特殊爆弾だからね」


「お、おう。誤爆しないならいいんだ…昔受けた依頼で誤爆した所を見たから体が動いちまうんだ」


「私は他国の兵が使っていたので、体が動きますね」


なんと2人にそんな過去があったとはね

しかし、安全安心の私作成アイテムは危険ではないのだ。

一度見てもらう事にして、壁一面キラキラの場所を爆破する事にした。


「爆破場所にこうやっておいて、皆離れるよ!」


そう言って、かなりの距離を離れた。


「こんなに離れるのか、前の依頼時は周りが吹き飛ぶぐらいだったぞ」


「私も大体同じぐらいですかね、爆弾を中心に吹き飛ぶ感じでした」


「まぁ、見ててね。目をつぶって、耳を塞いで、口は開けててね!」


そう言うと爆弾に目掛けて魔力を飛ばした。

魔力が爆弾に当たると同時に光と音がこの場を支配する

爆音が大きく痺れてしまう、爆弾の量産もいいかもしれないね


「な、なんだ…この威力はアリなのか…」


「お嬢様の行う事は驚かないと決めましたが、予想をはるかに超えてます」


「あれが近くで発動したら、考えたくもないよ」


さっきの話からこの世界の爆弾は存在するが、威力が低い様だ。


「これが通称、魔力爆弾で威力は中程度かな、広範囲爆弾は古代遺跡で使うと大変だからね」


「これで中程度って、本当に毎回驚かされるな」


「さて、皆!落ちてる鉱石を集めるよ」


壁が粉砕されて粉々になり、辺り一面に鉱石が落ちているのだ。

それを手分けして集める作業が始まった。


「マリーは魔力吸収(マジックドレイン)ってできる?禍々しい腕でダークショット使えてたから、もし使えるならゴーレムを魔力切れで倒し続けてほしい」


「30階層主の腕は大抵の闇魔法を使えるから問題ないわ」


魔力吸収(マジックドレイン)は闇属性の特殊魔法で、触れたものの魔力を一定値奪う、もしくは消費させるという事ができる

なんとなく言ったが、本当に使えるとは思わなかった。

私もうまく使えないから杖を使う予定だったけど、大抵のゴーレムはマリーに任せてもよさそうだ。

それと、もう一つ気になる事があり聞く事にした。


「マリー、いっぱい浮いてた剣ってもしかして、収納してるの?」


今はマリーの上に腕が2本しかなく、10本ほど浮いていた剣が見当たらないからだ。


「ええ、こんな風に出したり、戻したり出来るわ、こんな大きな剣もね」


収納魔法は上級魔法だが、マリーは問題なく使える様だ。

10本ほど剣を出したり戻したりした。

その後予想外の大剣を2本出して、浮いてる手に持たせた。


「俺と戦った時、そんな剣使ってなかったよな」


「当たり前よ、これ使うと殺しちゃう程強い魔法武器よ」


「それ使ったら俺に勝てたと言う事か…」


「殺し合いじゃないから、私の負けには変わりないわよ」


マリーは最初から私達を殺す気はなかった様だ。

それにしても魔法武器を2つ持ってるとはね

ローランは少ししょんぼりしてるけど、多分使っててもローランは勝てたと私の直感だけど思うよ


「マリー、お願いがあるんだけど、ゴーレム倒したら砂も含めて全部収納してくれない?」


「面倒ね、倒すからアニエスが拾うじゃダメなの?」


「お願いマリー!沢山拾ったらその分強くしてあげるから」


そう言うと全部拾ってくるわ、と言ってマリーは飛んで行った。

あの強さなら負ける事はないから問題ないだろう


「さて、たくさん拾うよ!」


魔物だとシェイドで取り込めるけど、鉱石などのアイテムは不可のなので、普通に拾うしかないのだ。

プレイヤーならサポート召喚と言う範囲アイテム回収や補助効果などを使ってくれる召喚獣を呼べるけど、私は呼べないから仕方がない


「これ拾うだけで1日終わりそうだが、何か他の方法はないのか?」


「ローランさんの言う通りで、辺り一面キラキラして大変そう」


「うーん、あるにはあるけど…」


あまり使いたくはないんだよね

何故なら、この魔法は吸引力が強すぎるからだ。


「あまり使いたくない様な感じだな」


「そうだね、強力すぎるから、ちょっとやめてたんだけど、確かに時間かかりそうだし一回やってみるよ」


私は使う事にしたので、皆を30階層に繋がる階段まで下がらせる

階段は魔法干渉外だからだ。

私も発動させたら、急いで逃げれる位置から行う事にした。


「アブソーブ」


闇の上級魔法だが、扱いがしにくい魔法だ。

術者以外を無条件で効果範囲を吸引する

攻撃力もない吸引する魔法なのだが、連鎖魔法で吸引部に魔法を発生させると、効果時間中はその魔法を当てる事ができるので、単体では中途半端で合わせると強い魔法となる

敵味方、自分すら関係ない魔法なので、使えるかと言われると難しかったりするのだ。


黒い玉が発生した瞬間に風ではない物が、辺りを吸引し始める

辺りの鉱石がものすごい速さで中心に集まり、他の魔法と組み合わせしなくても殺傷力がありそうな感じになっている

要らない剣とか鋭利な物を敵と一緒に吸収しても良さそうだと新たな発見ができた。


「す、すげぇな、この階段から降りると、間違いなく死ねるぞ」


ローランの言う事は間違いないだろう、見てる限り入ると全身を鉱石で切り刻まれるだろう

10分ぐらい通常では発動するのだが、待つ時間が勿体無いので、止める事にした。


魔法解除(マジックディスペル)


発動魔法の魔力より大きい魔力で打ち消す、無属性魔法だ。

打ち消せる魔法は限られてる為、使い道は少ないが、今回の様な時には重宝するのだ。

距離が殆ど限界近かったが、問題なく解除ができた。


「皆、もう止まったから大丈夫だよ」


後は中心に集まる大量の鉱石を収納魔法に詰め込むだけだ。

容量制限が無いおかげなのか一瞬で集める事ができた。


「あ、収まったな、予想を遥か超える集め方だったぞ」


「あんなにあったキラキラが全部無くなってる。アニエスちゃん凄い!」


「お嬢様とご一緒してると、次々に未知の魔法を知る事になりますね」


収納空間を確認すると、今ので大体200個ぐらいは集まった様だ。

次の鉱石ポイントを探しに進む事にした。

驚く事は、進んでも進んでも魔物と遭遇しない事だ。

私の想像を超える程マリーは強いのかもしれない


「全く魔物に遭遇しないな」


「うん、なんだか今までと違って楽に感じるよ」


ローランとリディアも気がついてる様だ。


「マリーが進行方向の魔物を全部倒してるみたいだね。古代遺跡で強くなる努力をしていたから、大分強くなったみたいだね」



「マリーが全力で戦ってたら、俺も負けてたかもしれないな」


ローランはそう言うけど、前に言ってた鎧も出てないし、まだまだ強さを隠してそうだから簡単には負けないのではと思った。


「あっ!アニエスちゃん!キラキラいっぱいあるよ」


そうリディアが言った先を見ると、確かに一面鉱石の壁だった。


「じゃあ、壊すから後ろに下がってね」


先程同様に爆弾を使って鉱石採取を始める

爆音が響き、辺りに鉱石が散らばった。


「さっきの魔法使うけど、効果範囲がかなり広いからすごく離れてね」


そう言うと何処まで下がればいいかと聞かれたので、私がその場所まで動く事にした。

距離を伝えても恐らくこの世界では伝わらない単位だと思ったからだ。

その場に待機してもらい、先程同様に回収を行う

今回は先程よりも多めで300個近かった。

正直、これだけあれば当面問題ないだろう


「リディア、終わったから、もう大丈夫だよ」


終わっても遠くから見守るリディアに向けてだ。

どうやらマリーが戻ってきたみたい


「アニエス!この階層の魔物殆ど集めてきたわよ」


「マリーありがとう、早いね。ガーディアンゴーレムいた?」


「奥の方に魔物罠があって密集して大体10体分魔導コアが集まってるわ。ゴーレムはかなり倒したから宝石も砂も大量よ」


予想外に集める事ができた。

私が作るゴーレムは通常のゴーレムと違い、1体につき魔導コアを5つほど使う

その代わり魔力の最大値が多いので、大体の事が無ければ倒される事はない

制作期間を考えると、後4体ほど作りたいと考えている


「マリーは強くて頼りになるよ!次の階層に行こう!」


「そんなに褒められると嬉しくなるじゃない!アニエスの癖に!」


良かれと思って褒めたのだが、恥ずかしいのか先に行ってしまった。


「あの人形、前からお嬢様を呼び捨てにして、更に褒めてもらったのにあの態度、今度燃やしてやりますか」


「ちょ、シャーリー抑えて、私はどんな呼ばれ方でもいいから大丈夫だよ」


「失礼致しました。つい憤りを感じたもので、口から出てしまいました」


結構口から出る事が多い気がしたけど、口にはしない事にした。


「この短期間で思ったんだが、シャーリーはかなり変わったよな。前だったらこんなに人の事を思う事なかったよな」


「昔の事は言わないで下さい。今が一番楽しいのですから」


「すまなかった」


色んな人から聞く感じだと、昔のシャーリーは刺々しく触れるものは怪我する様な感じらしい

少しでも今が楽しく思えるのなら私は良かったと思っている

そんなシャーリーと知り合ってたローランは、怖いもの知らずなんだろうか、2人の過去が気になる


「2人とも喧嘩はダメだよ、仲良くしようよ」


リディアが見てられないのか仲裁に入った。


「リディア様、気を使わせてしまい申し訳ありません。以後気をつけます」


スッと先程までの感じは無くなり仲良くなった所で先に進む事にした。


32階層に降りると、全体的に広くなった様に感じる

まるで何か通る為に広くなった様な感じがする

天井もそうだが、通路の幅も大きいようだ。


「なんか広くなったな、と言うより何かおかしいな」


「うん、それだけじゃなくて、変な感じもするよ」


「確かにお二人が仰る様に違和感を感じますね」


私はその感じが分からない

通路が広い事はわかるのだが、それでは無いらしい

戦士の直感?でもリディアも感じてるし、何だろうか

その時マリーが前方から戻ってきた。


「あっ、マリー!この階層って何か違和感ある?」


「アニエス、ここまずいわ!エメラルドゴーレムが普通に徘徊してるのよ!」


「えっ…階層主じゃなくて徘徊?」


マリーの話で広い理由がわかった。

普通のゴーレムですら大人の3倍近い大きさで、ガーディアンゴーレムはそれの2倍大きい、エメラルドゴーレムは更に3倍大きいので巨大なのだ。

それもあり、私は階層主だと思っていたのだが、徘徊してるなんて思ってなかった。


「アニエス嬢が言ってた魔物だよな。倒せば素材かなり集まるからラッキーじゃないのか?」


「今悩んでる。倒すか、31階層で湧き待ちして狩るかが、悩みどころなんだよね」


「悩む程、そのエメラルドゴーレムって強いのか」


「ローラン、あんたね。エメラルドゴーレムってボス扱いなのよ、つまり魔力吸収(マジックドレイン)に耐性持ちなのよ」


「楽には倒せないって事か、なら普通に倒せば良いんじゃないか?コアは取れなくても他の素材は取れるだろ」


「んとね、マリーの話を補足するとね、エメラルドゴーレムってまず超硬い、さらに使う魔法が強いんだよ、全身が岩じゃなくてエメラルドという宝石で出来てるんだけど、ゴーレムが宝石から光線出す奴あれを全身から出せるの」


「マジかよ…どうやって戦うんだよ」


「戦う手段としては強力な攻撃で光線を放つ前に倒すか、光線を受けながら戦うか何だけど、魔法耐性と高体力を持つから超級魔法使っても倒しきれない、受ける場合は体に当たると穴が開くと思うから盾受けしかないけど、そんな盾は私持ってないね」


元々、戦う時の秘策を考えていたが、広い場所じゃ無いと使えない

40階層で遭遇した場合は、周りに魔法を設置して一度に発動させる方法をとるつもりだった。

この様な迷路状の場所では、魔法を仕掛ける事が難しいのだ。


「話を聞いてわかった、無理だな」


「危険度が高いですね、盾を使うとなると、この場にいる私達では無理かと思います」


「確かに、ここにいる皆盾使わないからね。マリーの攻撃力でも無理そう?」


「やってみないと分からないけど、敵対状態になるから無理だった時危険よ、反射攻撃忘れたの?」


マリーの話で思い出した。

エメラルドゴーレムは本体としては敵対(アクティブ)ボスじゃないけど周りの取り巻きを攻撃したり、本体を攻撃すると敵対(アクティブ)状態に変わる

そうなると無差別に近くの生物を攻撃し始めるのと厄介なのは反射攻撃があり、受けた攻撃を倍にして返すのだが、回避不能の理不尽な攻撃なのだ。

私達が31階層に戻りマリーだけ生かせる手もあるけど、攻撃が通らなかった時はマリーが死んでしまう可能性もある

マリーは仲間だし、動いて喋るのは生きてるのと変わらない、犠牲にはしたくない

私が作った事もあり、強くして育てたいのだ。


「マリー、ありがとう。今の話で思い出したよ。エメラルドゴーレムは今の私達には危険すぎるから戻って31階層で集めようか、でもよく知ってたね」


「何でかしらね、ふと頭に思い浮かんだのよ」


マリーとしての知識は何処からきてるのだろうか

あの感じだと、エメラルドゴーレムと戦った事はなさそうに思えるし、素の魂にその要素があるのか、魔法生物特有の何かなのか、本人もわからない様だし考えても無駄かな


「じゃあ31階層に戻ろう!」


階段を登り、31階層へと引き返した。


「アニエス、貴方達はそこにいなさい、私だけでまた狩ってくるから、その方が早いでしょ」


さっきよりもやる気に満ち溢れてマリーは飛んで行った。

ゴーレムやガーディアンゴーレムもそこそこ経験値が多いからレベル上げを沢山したいのだろう


「そうなると私達暇になったね」


「もう鉱石はいらないのか?」


「かなり集まったから大丈夫かな」


「ならなら、私自分で取ってもいいかな?」


リディアが鉱石を取りたいと言ったのだ。


「沢山あるからあげるよ」


「自分で取りたいかな」


「勿論大丈夫だけど、マリーが倒してるとはいえ危ないよ」


「俺がついて行くから任せてくれ」


私が一緒に行くよと言う前に、ローランがついて行くと言った。


「ローランさん、お願いします!」


「任せてくれ」


私もと思ったけど、息ぴったりだし冒険者になったリディアの面倒を見たいのだろうと思い2人で行かせる事にした。

シャーリーも一緒に行ってくる?と聞いたら私から離れるのは考えられないらしい


「さて、2人が鉱石採取してる間にちょっと試してみよう」


「お嬢様、何をされるのですか?」


「んとね、今日が最後の5日目だし、できる事はやろうと思ってね。古代遺跡は各階層に宝箱が隠されてるの、それを探そうかなって」


「宝箱が隠されてるですか、どの様に見つけるのですか?」


「大体は通路外にあるから、壁を壊しながら探すのが一番かな」


「壁を壊すですか…」


シャーリーは呆れてる様だ。

だが、この方法が一番効率がいいのだ。

他にはダウジングアイテムを使うとか、私は使えないが、壁抜けを使う手もある


「リディアとローランが居ない方角で爆弾を使ってと…」


爆弾を置いて2人で離れる

爆破させたが、特に何もなかった。


「まぁ、見つけるのは、かなり難しいからね」


「何というか、狙ってないこの行為で鉱石が採取できますね」


「あっ…でもリディアは自分で取りたいって言ってたから、リディアの行動は無意味じゃないよ!」


鉱石が沢山ある壁ではないが、爆破した事で辺りに鉱石が散らばっているのだ。

その意味に気がついた私は焦りつつ下手な言い訳を言った。


「焦ったお嬢様も可愛いですね。そんな表情する事は殆ど無いので新鮮です」


「もうシャーリー!揶揄わないでよ」


「失礼致しました。それで、その宝箱ってもし見つかったら何が入ってるのですか?」


「必ずじゃないけど、かなり強い魔法武器や魔法道具が入ってる事があるよ。例えば私の創世の杖程じゃないけど、深い階層なら近いのも出たりしたはず」


深い階層が80階層以降だけど、伝説級が出たはずだ。

確率低いから大抵は強めの武器か、ユニークアイテムになる事の方が多い


「それ程の物が出るなら確かに探す価値はありそうですね。しかし階層全域を調べると言うと無理に近い気がします」


「そうだね、狙って探すのは正直無理に近いかな、だから空いた時間で近くを壊して、運試しをやるぐらいだね。壁壊しても一定時間で修復されるから全部壊す事はできないからね」


魔物と同じで、修復機能がある為、大体1日で修復される

1日以内で階層全域を壊す事はまず出来ないので、プレイヤーがクレームを入れて索敵アイテムが実装された程だ。

その索敵アイテムもダンジョンの最下層のボスから稀に出る確率なので、貴重なアイテムだったりする

出る確率は0に近いが、皆を待つ間爆弾がある限りそれを繰り返した。


「ふふふ、爆弾で壁壊すの楽しい!」


「お嬢様が…」


楽しくなってしまい我を忘れて壁を破壊している

それをシャーリーが引き気味で見つめていた。


お読みいただき、ありがとうございます。

よければブクマなど頂けると転がって喜びます。

評価、いいね、ありがとうございます!


投稿ミスをしてしまい、大変申し訳ございません


ローランの魔力がアニエスの魔力に合わさってますが、大丈夫本来は大丈夫じゃないです

本気で殺しにかかった状態のマリーだと、恐らく全滅してます。


何か気になる事や、こうした方が良いのでは、とかここはダメという所など、あればコメント頂ければ幸いです。

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