37話 古代遺跡からの脱出?
誤字報告いただきありがとうございます。
超展開ではないですが、色々起きます。
自分もよくわからなくなる文章です…本当に申し訳ございません。
序章が終わる時に、高確率で改変されます。
31階で壁の破壊をしていると近くにゴーレムが湧く事もあった。
そんな時こそ、創世の杖を使う時だ。
「お嬢様、本物のゴーレムって、動きが遅いのですね」
「私の出したゴーレムと、変わらない筈だよ」
おそらくシャーリーが、あの時よりも強くなったのだろう
シャーリーが倒してもいいが、当初の計画では杖を使うつもりだったので、試してみる事にした。
使い方は簡単で、収納魔法から創世の杖を出して、ゴーレムの手前に杖を向けるだけ
「えっと、こうして魔力吸収を使えば良かったっけ」
この機能は、あまり使った事が無いから仕方がないよね
と自分で言い訳をしていると、杖の先が輝き、前方のゴーレムが砕け散った。
「…」
「お嬢様、ゴーレムが砕け散りましたね」
「うん…ちょっと私が想像してたのはね。バシャーと体が砂になって、崩れるのを想像してたよ」
まさか、砕けて散るなんて、思わなかった。
あれ?この杖って、魔力を吸収できる筈では…
殺意の塊な攻撃が出るなんて思ってもなかったよ
「お嬢様、絶対に人に向かって、使わないでくださいね」
「う、うん」
杖に戻ったシェイドには申し訳ないけど、杖は危険だから使うのは控えた方が良いと思う
実際、暴走すると手に負えなくなるのだ。
「想定はしてなかったけど、素材回収しようか」
「畏まりました」
複数を一度に倒さない限り、そこまで面倒ではないので、素早く収納魔法で仕舞った。
折角なので、と鉱石を拾っていたら、前方からゴーレムが湧いてきたのだ。
「またゴーレムが出てきた!」
「そうですね。倒しましょうか」
シャーリーは、本来の古代遺跡で湧く時間を知らない為、不思議に思わない
私は湧く速度に違いを感じた為、異常に思った。
「シャーリー、古代遺跡の魔物生成タイミングが早すぎるの」
通常であれば、大体5時間周期だったはずだ。
偶に湧く時間が早い古代遺跡があるが、大半が固定されてる
「何だか、嫌な予感がする。シャーリー、ゴーレムを倒して、私は32階層の階段に行くから後で来て」
「お任せ下さい」
私は、シャーリーに指示を出した。
特に問題もなく倒せるだろう
その間に確かめたい事がある
それは爆弾で壊した壁だ。
32階層近くまでくるが、思った通りだ。
壁が戻っている、正確には壁の位置が変わっているのだ。
最悪だ、嫌な予感が的中してしまった…
「お嬢様、ゴーレムを排除致しましたが、これは…」
「うん、見たままだよ。構造が変わってるね」
そう、先に階段がある道が、壁に変わっていた。
構造が変わるなんて、考えていなかった。
それどころか、壊れてない壁も位置が変わっている
マップを見ても構造が変わっている為、新たにサーチしないと使い物にならない様だ
壁を壊せば進めそうだが、先に進む事ではなく2人と合流しないと
構造が変化する古代遺跡の存在は、聞いた事がある
ここまで来る間に1度も変化してないので、恐らく違う気がする
何故なら構造変化の場合は1時間で全ての通路が変わるからだ。
直感だが、嫌な予感がしたので、早く合流して帰還しようと思った。
『皆聞こえる?今すぐ集まって!』
念話を使うが、この状況だと届いてるのかも怪しい
創世の杖でシルフを呼ぶ事にした。
空気の流れで、皆の位置を特定する為だ。
収納魔法で、創世の杖を取り出し、いつもと同じように行う
「創世の杖に宿る、我が、契約精霊よ。呼び声に答え顕現せよ。風の精霊シルフ!」
いつもと違い杖の珠は光らず、シルフも出てこなかった。
何度か行うが出てこない…
他の精霊はと思い召喚しようとするが、同じく反応がなかった。
「な、なんで!」
「お嬢様、どうされましたか」
「シルフの召喚が失敗したよ…他の精霊も呼び出せない」
眼に魔力を送り、杖を見ているが、魔力は流れている
そうなると、召喚魔法を阻害されたと言う事だろうか
階層主なら分かるが、普通の階層でそんな事が起きるなんて
何かが起きてる事には間違いないだろう
「シャーリー、皆と合流して帰還しよう!凄く嫌な予感がする!」
「畏まりましたが、この感じですと、道が変わってそうですね」
「多分、ローランやリディアも気がついていると思うけど、早めに合流したい」
何故…先程までは、異常な状態じゃなかったのに
32階層に行ったから変わった、と言う事なのだろうか
焦る私は走り通路を駆け抜ける
通路を進むと先程と変わり、ゴーレムが行手を阻み、私達の邪魔をする
数が多い、まるで行かせない様に立ち塞がっている
普通に徘徊するのではなく、こちらに集まってきてるのだ。
攻撃をしなければ、敵対反応しないはずなのに!
「道を塞がないで!」
魔法で倒そうかと思ったが、この先魔力が必要になる可能性も考えて、剣で倒す事にした。
武器でゴーレムを一撃で倒す為には、あの大剣が良さそうだ。
禍々しく黒い、呪われている様な大剣
私の身長よりも大きいので、持つ事は難しい
私はマリーのように、魔法で浮かせて使うつもりだ。
収納魔法で大剣を取り出し、浮遊魔法で空中に持ち上げる
以前杖で同じ様な事を行ったので、問題なく出来た。
「お嬢様、その剣を、お使いになるのですか」
「攻撃力もあるから、多分一撃で倒せるよ」
剣を魔法で飛ばし、ゴーレムの弱点となる宝石を貫いた。
魔力が拡散して体の維持が出来なくなり、崩壊していく
素材を拾う時間が惜しいので、拾わずに先に進んだ。
「次から次へと出てきますね、お嬢様、ゴーレムを相手にせず駆け抜けた方が良さそうです」
「確かに倒してもすぐ出てくるから、そうしようか」
正直迷った、倒さない事で囲まれる事を考えたが、少しでも早く合流したい為、駆け抜ける事にした。
空中に大剣を浮かせつつ、体に魔力を流して、迷路の様な道を走り続ける
少し前の私だと、こんな無理をするとすぐ魔力切れになったが、今は成長したのか問題ないし体の調子も良さそう
最終手段は、リングから貯蓄した魔力を引き出せば、大丈夫だ。
更に魔力を流して、走る速度を上げる
「お嬢様、ペースを抑えた方が、宜しいかと思います」
「大丈夫、皆に何か起きる事を考えると、頑張れるから」
そう考えると、私はいくらでも走れる
やらない後悔よりは、やる後悔の方が良いと、お父様から教わっている
しかし、変だ、かなり走ってるのに誰にも会わない
リディアも、ここまで離れる事なんてしないはずだし、ローランも一緒だから止めるはず
そうなると考えられる事は、壁が再構築されて分断されてるか、考えたくないが、転移罠もありえる
私の判断ミスだ、過信しすぎた。
そんな事を考えながら、通路を抜けると、急に声がかけられた。
「アニエス嬢か!」
その声がする方を向くと、白銀剣を解放させたローランが居た。
「ロ、ローラン!よかった!無事で本当によかった」
しかし、リディアの姿が見えなかった…
「ローラン!リディアは、リディアは何処!」
「リディア嬢と逸れてしまった。マリーと合流した後、異変を感じてすぐ戻ろうとしたんだが、急に足元が光って気がつくと俺1人だった。その後、通路を走りながら探していたんだが、ゴーレムが大量に出てきて、ようやく会えたのが、アニエス嬢だった」
そんな…リディアと逸れたなんて…
「なんで!リディアを守ってくれるんじゃ…なかったの」
「俺のミスだ、すまない」
「お嬢様、落ち着いて下さい!今はリディア様を探す方が、先だと思います!しっかりして下さい!」
シャーリーに言われてハッとなる
心の中で、言葉にしにくいモヤモヤが大きくなると、周りが見えなくなる
いつもは自分に対してだから、何とか抑えれたけど、今回は人に対して思ってしまった。
しっかりしないとダメだ…
「そうだね…ごめんローラン…」
ローランも必死に探してくれたのに、私はローランに八つ当たりしてしまったんだ。
「俺こそ、すまなかった。リディア嬢を必ず見つけ出す!」
「うん、必ず見つけ出すよ」
「アニエス嬢、精霊の力を借りる事はできないか?」
「試したけど、全ての精霊が呼び出せなくなってるの」
「マジか、この感じだと地図も使えないよな」
「うん、地形が変わってると、再度サーチしないとダメなのか、現在地も出ないね。壁を壊す事も考えたけど、何処にいるかわからない以上、危険だから使えない」
この僅かな時間でも、ゴーレムが私達を襲ってくる
空中に浮く大剣を動かして先程と同じ様に対処を行う
ゴーレムの宝石を貫き、体を崩壊させる
「すげぇな」
「ローランの居た方角って、分かれ道あった?」
「1つだけあったが、行き止まりだったぞ」
私達の来た道は分かれ道がなく、ぐねぐねとした道だけだった。
分かれ道がないとなると、ローランが飛ばされた所が怪しいと思う
出口が無くなる階層なんて考えたくないが、嫌な考えが浮かんでしまう
「考えたくないけど、出口がない気がする」
魔力が壁にもあるせいで、魔力眼で透視できないし…
冷静になれ、地形が変わっていて、現在地も表示されない…
そもそも、構造が変わっても、階段の位置は絶対に変わらないはずだ。
32階層側は、繋がる道が壁になっていた。
ローランが言った、行き止まりが気になる
「ローラン、ここだよね」
「ああ、今見てる様に、行き止まりだったから別の道を走った」
「やっぱりここ」
そう思いマップを見ると、現在30階層の階段近くに居たのだ。
階段の近くだから表示されたのだろうか、先程まで現在地が出ていなかったが、今はマークが付いていた。
「ここ、壁の奥に階段がある…ちょっと、離れてて壁を壊すから!」
残り少ないが、爆弾を設置して、爆破した。
すると、壁の先に階段があった。
「おいおい、嘘だろ、階段が壁に囲まれてるぞ」
「やっぱり、壁に囲まれてたね。通常古代遺跡で、階段が隠される事はないはずなんだよ」
この異常な空間、精霊を呼べなかったり、壁がすぐ再生して、構造が変わったり、魔物が大量に私達の方へ襲ってくる
これを全て繋げると、答えは見つかる
私が焦りすぎた結果、答えから遠のいてしまった。
そもそも階段の道が壁で塞がれた時点で、気がつくべきだった。
「わかったよ、ここは魔物の中だね」
「なっ!ありえるのか…」
私も知識だけで、初めて出会う魔物だから、2人が驚くのも無理はない
古代遺跡の内部に擬態して、探索する人を壁が囲い込み中へ取り込む、その後、中で迷う人に魔物を使い襲わせ、体力を削り人を喰らう魔物と記憶している
「ラビリンスゴーレム、深い階層で壁に擬態する魔物だけど、内側では外部とやり取りする魔法が阻害されるんだ」
対処は2つ壁を壊して外に出るか、ラビリンスゴーレムを倒すかだ。
倒す場合は、中心部にあるコアを壊せば崩壊するけど、探すのが面倒なので大体の人は、壁を壊して次の階層に向かう方が多い
私は階段の近くで、創世の杖を取り出した。
階段付近は、問題なく使えるからだ。
魔物の中に取り込まれてると言う事は、シルフで見つける事も出来ない
壁を壊す事は、どの精霊でもできるが、リディアとマリーの位置を特定するならやはり闇魔法しかない
「創世の杖に宿る、我が、契約精霊よ。呼び声に答え顕現せよ。闇の精霊シェイド!」
『主よ、呼びかけに応じて、駆けつけたぞ。精霊郷より、一時的に主の魔力を感知できなくなった。何が起きたのだ』
時間が惜しいから簡略的だが、シェイドに話を伝えた。
『了解した。これより位置の特定を行う』
シェイドはそう言うと、壁に入っていった。
「どうなったか、ご説明、頂けますでしょうか」
「うん、今シェイドにラビリンスゴーレムの中からリディアとマリーの位置を特定してもらう様お願いした所だよ」
「そんな事も出来るのか」
「シェイドしかできないけどね。魔物の中と言っても、空間には変わりないから全域を覆って、リディアとマリーの場所を特定をできるの」
『主よ場所がわかったぞ、リディアと人形も同じ場所にいる』
「シェイド、私達を移動させれる?」
「ここは闇の魔力が少ない、主の魔力を使わないと難しい」
「いいよ!いくらでも使って!」
魔力をシェイドに繋げて、発動分送る事にした。
魔力がどんどん私からシェイドに流れて行く
もの凄い量の魔力が必要になる様で、足りない分をリングから魔力供給を行う
魔力が減る脱力感を感じた後、今まで感じた事がない痛みが襲った。
内側がグチャグチャになったのではと、思えるほどだった。
『これなら使える、皆集まれ』
シェイドがそう言うと、集まり影移動を行う
瞬時に視界が変わると、リディアとマリーが目の前に居たのだ。
リディアに会えた事もあり、痛みを堪える事が出来た。
少しでも緩和させる為に気休めではあるが、回復薬を飲んでリディアの名前を呼んだ。
「リディア!!よかった…」
私がそう言うと、気がついた様でリディアがこちらへ走ってきた。
私を抱きしめて泣き出したのだ。
「アニエスちゃん…うぅ…もう会えないかと思ったよ…」
「ごめん…怖い思いさせちゃったね…」
「アニエスちゃん、どうしたの」
先程の影移動で魔力をリングから多く使い、身体中が痛い
叫び声を上げて転がりたいが、我慢し続けているのだ。
「大丈夫だから…リディアは怪我ない?」
「う、うん。マリーさんが私を守ってくれてたから」
「そうよ!私が守ってあげたのよ!アニエス、これは一体何なの?」
「うっ…はぁはぁ、これはね、ラビリンスゴーレムの中にいる…から…」
今までで、一番大きい反動に辛すぎて心が折れそう
「お嬢様、お体の調子が悪いのですか」
一度リングを使ったローランは、何が起きたのかわかったみたいだ。
「まさか!アニエス嬢、あれ使ったんだな!」
「あ、あれって何?」
気力を振り絞り、私はこの場を乗り切る提案をする
「今は説明してる時間はない…このまま倒したい、倒さないと帰還が出来ないから」
流石にこの状態で、もう一度同じ魔力量を使う事は出来ない
そうなると、倒すしかない
「ダメだ!これ以上魔力を使うな!」
ローランが凄い剣幕で、そう言った。
そんなローランを初めて見た私はビクッと驚く
それだけではないが、力が抜けて体をシャーリーに預けた。
「アニエス嬢の魔力は使わせない、俺がやる」
『そう決意してる所で済まないが、1つ方法がある。確か人形は魔法生物だったな』
「ええ、前にも言ったけど、私はマリーって名前があるから、そう呼びなさい」
『ふむ、マリーよ、魔力を借りても良いか?』
「今アニエスもピンチみたいだし、私の出番の様だからいいわよ」
『助かる、影から魔力を吸い上げるので、使わせてもらうぞ』
「シェイド…お願いね…」
頭が重い、身体中が軋む様に痛い、結局また心配かけちゃったんだね
「アニエス嬢は体を休めてくれ、俺がリディア嬢と離れたからこんな事に…」
「違うよ、ローランのせいじゃない…私の我儘でこうなっただけだよ…」
古代遺跡に来たのもそうだし、リディアを連れてきたのもそうだ。
慢心して遺跡内で別行動を許したのも私だ。
私がもっと強ければ、こんな事には、といつも思ってしまう
『必要な魔力が集まった。これより魔法を使うので、皆一箇所に集まってくれ』
恐らくシェイドは、内部から魔物を倒す気だろう
そうなると使う魔法は限られてくる
コアの位置が分からない状態で倒すとなると、存在の消滅
闇属性の超級魔法で精霊のみ使用できる特殊魔法だ。
『終焉の鐘、死を告げる闇、全てに平等な死を齎せ、我、闇の精霊シェイドの名において発動せよ、終焉の訪れ』
空気が震える
シェイドが発動宣言したと同時に肌がピリピリしてきた。
次の瞬間、辺りが暗くなる、暗くなったと言うより、色が無くなったと言うのが正しいだろうか
そして音も消える静寂の闇だ。
まるで世界の終わりの様な色がない世界
その闇が一箇所に集まったと思うと、瞬時に光が戻る
すると私達の周りには、壁がなかったかの様に消え去ったのだ。
「な、何が起きたんだ」
「私にも想像を超える出来事で、分かりませんでした」
「暗くなったら、壁が消えたよね」
皆が混乱するのも無理はないだろう
この魔法は普通だと、1度も見聞きする事なく、生涯を終える魔法だからだ。
『我の魔法で、ラビリンスゴーレムを消し去ったのだ』
「シェイドの言葉だと、足りないと思うから補足するけど、今の魔法は指定領域の生物を全て確実に倒す魔法なんだ。それが不死だろうと関係はなく、存在を消滅させる魔法だね」
例外があるとすれば、即死攻撃に耐性を持つボスだろう
ボス属性が付くと、即死無効が付与されるからだ。
ラビリンスゴーレムは深い階層に出るが、一般の魔物だから無効化はできない
この魔法は強力だが、魔力消費も大きいのと存在が消滅する為、素材回収も出来なくなる
普通だと勿体無いが、今の状況では最善の手だと思う
「存在の消滅…俺の考える域を超えてるな」
「シェイド様、流石です。精霊の本にも載ってないです!」
「シェイド、ありがとうね。助かったよ」
『うむ、だが、我よりも魔力を提供した。そこに倒れてるマリーに礼を言うが良い』
「マリー、ありがと、休んでてね」
魔力切れで動かないマリーを優しく手で回収した。
魔法生物なので、時間が経てば動ける様になるから、それまではおやすみマリー。
「この古代遺跡は想像以上に危険だから、帰還するよ」
「賛成だ、明らかに異常な事が起き続けてる」
ローランがそういうと、リディアとシャーリーも同感の様で頷いた。
私は収納魔法から、帰還の宝石を取り出す
これは簡単に使える魔法道具となる
地面に置いて、魔力を注いだ。
指定ポイントは、今回降りた階層まで飛べるのだが、指定をしなければ、入り口に転移される
前の階層に戻ったりもできるので、特定の狩りをしたい時にも使われたりする
「皆手を繋いで!シェイドは影に潜っててね」
皆で手を繋ぐ、すると石が光り輝き私達を包んだ。
瞬きする前に一瞬で入り口に戻った。
「本当に入り口に戻ったな」
「はい、一瞬で驚きました」
「私は戻れるって言ったのに、信じてなかったんだ」
「アニエスちゃんの事、私は信じてたよ」
やっぱり、リディアは優しい子だ。
「シェイド、もう一仕事お願い、最初に来た所に影移動してほしいの」
『了解した。前回の移動ポイントに座標指定をしよう』
「アニエス嬢!魔力はまだ回復してないだろ!もう無茶はやめてくれ!」
「ローラン、心配してくれてありがと、でも大丈夫だよ。殆ど回復したからね」
非戦闘時の回復速度は、完全にスキルを振り終わらなくても、今の魔力量なら、直ぐ回復する
体力も回復してるので、痛みもほとんど感じていない
「本当の本当に大丈夫なんだな!無理してないな!」
「うん、大丈夫だよ」
ここまで心配するのは、予想外だった。
私も好きで無茶をしてるわけじゃないからね
そして冷たいシャーリーの目線、確実に後で問いただされる予感がする
「皆、もう一回手を繋いでね」
『ではゆくぞ!』
先程の転移とは異なり、影に潜って行った。
『もうついたぞ』
「ありがとう、シェイド戻すね」
『また何かあれば、呼ぶが良い。そういえば、ウィスプがいつ呼ばれるのかと心配していたな』
「う、うん、わかったよ」
シェイドを創世の杖で珠に戻した。
珠と言っても精霊郷と繋がっているので、今頃は今回の事を他の精霊に話しているのだろう
「さて、皆、後ひと頑張りだから邸に帰ろうか」
私がそう言うと、邸に向かって皆歩き出した。
「なんか、いつも以上に兵士が居ないか?」
ローランの言う通り、兵士が多く感じる
邸が見えて来ると、慌ただしく感じたのだった。
お読みいただき、ありがとうございます。
よければブクマなどいただけると転がって喜びます。
評価、いいね、ありがとうございます!
超展開と言いましたが、超展開じゃないですね。
今回の魔物は某カードゲーム、迷宮壁のイメージが一番近いです。
超回復を手に入れた結果無茶をしてる感ありますが、気のせいです。
マリーの魔力量は魔力タンクと化してます。
何か気になる事や、こうした方が良いのでは、とかここはダメという所など、あればコメント頂ければ幸いです。




