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前の世界で運営者に消されたNPC姉妹が新しい世界で生きて行く  作者: あいか
序章 この世界で妹と再会するまで
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18話 帰路とお話し

いつもありがとうございます。


帰る所からです。


もう私も万全だし、そろそろ帰らないとお母様が怖い…


「さて、帰ろうか」


私はそう言って、邸に帰る事にした。

街中の活気は、あの騒動が起きてる事なんて知らないようで、いつもと変わらなかった。

悲しく思えたのは、巡回兵士は少なく感じた事だった。


「お嬢様が守らなかったら、おそらく街は壊滅してたと思います」


私が俯いてると、そうシャーリーが話してきた。

そうだね。

下を向いてばかりではダメだ。

街の為に命をかけた人の事は私、絶対忘れないから。

シャーリーに邸の門を開けてもらい中へ入る。


「この門をくぐるのが緊張しちゃうよ。お邪魔します…」


「気にしすぎだよ。自分の家と思って堂々とすれば大丈夫」


「それは大丈夫じゃないよ…」


そんな事をリディアは言いながら、後ろをついてくる。

お母様になんて言えば、話合わせるの難しいよ。

そう思い歩いていたが、運が良く?お母様に合わずに自分の部屋へと行くことができた。


「リディア座って待ってて、私お母様に帰った事を伝えてくるから…」


徐々にテンションが下がってくる。

いや、悪い事をした訳じゃないから堂々としよう。


「シャーリーはお茶とお菓子を用意しておいてね」


そう私はシャーリーに伝えて、自室を出る。

お母様の部屋へと足を進めるのだ。

部屋の前で私はノックをする。

すると中から入ってきなさい、と聞こえるので入って行った。

お母様はお仕事ではないようだが、何かの報告書を読んでいるようだ。

最初に話す方がいいので、私から話をする事にした。


「お母様、ただいま戻りました」


「おかえりなさい、アニエス。数日も帰らずにシャーリーもついていながら、今度からは事前に伝える事ですよ」


「あれ?それだけですか?」


「何ですか、怒られたいのですか?」


もっと怒られるものかと思ったけど、お父様が上手くやってくれた様だ。

お母様にも私の事を話したいけど、お父様が話すのは、まだやめておきなさいと言ったこともあり、隠し通す事にしている。


「お母様、申し訳ありませんでした」


悪い事をしている気分だ。

謝罪とリディアが泊まる事を伝えた。

その後、私はフィリスのことを聞いてみた。


「お母様、少し前にフィリスが来たと思いますが、今何処にいますか?」


「二階の奥の部屋を使ってもらってるわ。あの子は酷い事に巻き込まれたのよね」


あの時は明るく振る舞っていたが、通常では考えられない程、辛いはずだ。

私もなんとか力になりたいけど、なれるのか不安もある。


「フィリスの力になりたいのですが、私に何かできるのか不安です」


「アニエスは優しいから大丈夫よ、自信持ちなさい。子供同士の方が話しやすいでしょう、何かあったら教えてちょうだいね」


やはり優しいお母様だった。

私は部屋を出ようと後ろを向くと、お母様に抱きしめられた。


「アニエスはまだ、こんなに小さいのですから、心配させないで、何かあったら私は耐えられないから…」


見透かされてる気もする。

どこまで何を感じ取っているのか、言葉が胸に刺さる。


「お母様、心配かけないように、今後は先に伝えます」


正面を向きそう伝えた。

そして部屋から出るとフィリスのいる部屋に向かった。

確か二階の奥だったはず。

使ってない部屋ありすぎなのに、毎日掃除してる人大変だよね。

たまにそんな事を思ったりもする。

フィリスには思い出す様な事を言わない様にしよう。

部屋の前についたのでノックをした。


「はい、どうぞ」


「フィリス、全部終わらせてきたよ。体とか大丈夫?ちゃんと食事食べてる?」


「アニエスさん!無事でよかった。あの後、凄い戦いがあったって聞いたから心配してました。皆さんに良くしてもらってるから、私は大丈夫です」


「足りない物とかあったら教えてね」


「メイドさんにも言われましたが、殆ど揃ってるので大丈夫です。むしろ今の環境に慣れる事ができないです」


元々、フィリスは自分でさまざまな事をやるタイプだったらしい。

メイドが何でもやる環境は、初めてということもあり戸惑う事が多いらしい。

私も最初はそうだったので、気持ちはすごくわかった。


「そうだ!問題なければ、私の部屋に来ない?リディアもいるよ」


「いいのですか!行きたいです!」


という事で、フィリスも一緒に部屋に戻る事にした。

部屋の前に着くとシャーリーが中から開けてくれる。

感知能力か何かなのかな。


「フィリスも連れてきたよ」


「そう思って、フィリス様の分も用意してあります。」


シャーリーは優れた感知能力があるに違いない…

フィリスはカチコチになってる。

さっきまで同じ邸にいたのに、私の部屋ってだけでどうしたんだろうか。


「お邪魔します…」


「緊張しなくていいよ。というか私の部屋何もないけどね」


女の子的な要素が全て排除された部屋だからね。

そう思うと、もうちょっと部屋を可愛くしてみようかと思えてくる。


「お貴族様のご令嬢のお部屋に入るとどうしても緊張します。あっ!やはりアニエス様ってお呼びした方がいいでしょうか」


「えと、様はやめてほしい。私自身が偉いわけでもないからね。友達感覚で呼んでほしいよ」


「友達…わかりました」


「フィリスちゃん、会えて嬉しいよ。アニエスちゃんの事知った時は、私も驚いたから一緒だね」


私の知らないところで、リディアとフィリスは仲良くなっているようだ。

生まれが偶然にここなだけで、私は偉くないから普通に接してほしいと毎回言っているのだ。

私は地位に興味はないし、最悪の場合は精霊郷に避難してもいいけどね。

私が王様になったら絶対に貴族制度を廃止して国を作り直してやる。


「お嬢様、何やら良からぬ事を考えてますね。顔に出ていますよ」


はっ!

シャーリーに指摘されて戻ってきた。

どうやらニヤニヤしていたようだ。


こんな事が今後もあるなら、やはり部屋の内装ぐらいは何とかしようかな。

とりあえず、みんなで座ってシャーリーの用意したお菓子を食べる事にした。

私の大好きな沢山のクッキーだ!


「そうだ、アニエスさんは、何であんなに強いのですか?」


突然言われて私は咽せてしまう。

お菓子に殺されるかと思った。


「突然話しかけてすみません!大丈夫ですか」


「大丈夫だよ。強い理由はね…リディアに魔法を習ってるからだよ!」


元々こう言うつもりだったのだ。

私が強くても、リディアがもっと強ければ問題ない作戦。

正直ごめんねと心ではいつも謝ってるよ。


「ちょ、ちょっと!アニエスちゃん!」


リディアに私の作戦を伝えた。

近寄り、こっそりと耳元で呟く。

正直な所話してもいいのだが、知ってる人は少ない方がいい。

知る人が増えて何かが変わり、この先に影響が出ることは避けたいのだ。


「わかったよ…そのかわり凄い魔法教えてよ」


「色々考えてるから、そこは安心してね」


「そうなると、リディアさんは大魔法使いですね!王都の学園に入る予定ですか?」


「だ、大魔法使いじゃないけど、学園には入る予定だよ」


その為、リディアに教えれる期間が残り短い。

最悪の場合は手段はあるから、そこまで気にしてはない。

なんだろうか、今まで複数の友達と、一度にお喋りした事は少ないからか心があったかく感じる。

これが楽しいと言う気持ちなのかな。


「私は魔法が得意じゃないから、上手く使える人はすごいと思います」


「うーん、魔法使うとどうなるの?」


「爆発します…」


それを聞き皆が固まった。

私が本で調べた限りでは、この世界の人は全員、大小はあるが、魔力を持ち生まれる。

魔法を教えるような所、教会や学園もしくは、親や知人から教わり上達する者と、直感で使える者が分かれるらしい。

中には苦手な人もいるけど、大体その場合は使わない魔力を肉体強化等に回して、仕事や狩りに活用するらしい。


「その爆発って、どんな魔法でも同じように爆発するの?」


「はい…それで人がいるところでは使うなと、後は集中しないと、そもそも発動できないです」


オークに捕まった時に使わないのではなく、使えなかったという事か。

魔法は確かに集中しないと使えない。

私も戦ってる時も深呼吸して集中したりする。


「体の中で魔力コントロールはできる?」


体の中の魔力を移動させたり、魔法を使う時に魔力量を調整したりする事だ。


「それは問題ないです。手の指から足の指まで移動させたりもできます」


そこまでできて使えないとなると、別の理由がありそうな気がする。

私が魔力を見る事ができれば分かりそうだけど、この体ではできないし…


「何か改善する方法があるか、私なりに後で調べてみるよ」


「ありがとうございます。もし魔法がうまく使えるなら冒険者になって人助けをしたいです!」


冒険者か、私もその道を目指したいよ。

フィリスだからこその考えなのかもしれない。


「アニエスちゃん、私魔力コントロールそんなに得意じゃないよ…大丈夫かな…」


「うーん、多分大丈夫かな。コントロールが上手いと的確な場所に魔法を使ったり、魔力量を抑えて魔法を発動、逆に多くして威力高めれるけど、リディアは問題ないと思うよ」


それを聞いて、リディアはほっとしてるようだ。

その後は服の話になり私は、ついていけなくなった。

衣服は気にしてないからね…


そんなこんなで時間が過ぎた。

皆とお喋りすると時間が過ぎるのは早かった。

お読みいただき、ありがとうございます。

よければブクマなど頂けると転がって喜びます。

評価、いいね、ブクマ、ありがとうございます!


日常って難しいですね。

書き直すたびに変わっていきます。


何か気になる事や、こうした方が良いのでは、とかここはダメという所など、あればコメント頂ければ幸いです。

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