15話 準備と強襲
いつもありがとうございます。
自分でも読みにくいと感じます、大変申し訳ございません。
アニエス視点に戻ってます。
起きた所からです。
私は何から準備をするか迷う。
収納魔法を使いアイテムを取り出す。
ポーションや一定時間能力を増やす薬などだ。
それらを机へ取り出していく。
次に装備はあの杖だと大きすぎるから、指輪の杖を取り出す。
これは元々クエストアイテムで私が配っていた物だ。
杖と同じ効果があり、魔力強化と消費魔力の一部の回復を行う装備アイテムだ。
後は防御用にはマジックリングを出す。
装備者の魔力値が防御力になる防具だ。
魔力を残してる間は強い防御を誇る。
「これぐらいで、なんとかなればいいけど。後は出方次第かな」
「アニエスちゃん、これ何する気ですか」
アニエスが並べ終わり、それをリディアは気になり聞いた。
アニエスは、直感で危険性を感じている事と、あの闇での話なので伝えにくかった。
「あくまで保険。何もなければそれでいいよ」
「そうだ、シルフ様が一度戻って来ましたよ」
リディアはシルフに頼まれた事を思い出したようで、私に話した。
話を聞くと、私が眠っている時にシルフが戻ってきて魔法の痕跡を追って行ったと、シルフなら大丈夫だと信じてるので安心はしている。
ただ、闇魔法となると、いや考えるのはやめよう。
もう少し準備を整えようと、そう思いリディアにお願いする事にした。
「リディア少しだけ1人にしてほしい。ちょっとやりたい事があるから」
「わかったよ。少し離れてるね」
私はそうお願いして、リディアは外に出て行った。
見られると、絶対に止められるからだ。
魔力が少ない問題を解決するために、魔力を回復させる手段を作らなければならない。
ポーションの魔力回復はゆっくりと回復する。
戦ってる時には無意味に近い。特別な回復薬を作るのだ。
魔法使いの緊急アイテムとして、作られていたものだ。
血液も魔力を宿しているので、自分の血液を使う物だった。
背中は止血されてるのと採取しにくい為、少し悩む。
腕ならいいよね。とナイフを使い傷をつける。
「ぎぃっ!」
歯を食いしばりながら行うが、声が漏れてしまう。
痛みを感じるが、誰かが痛みを受けるよりは良いと考えてる。
出てくる血を品質が低下しない瓶に入れていく。
しかし、この世界でも効力あるのだろうか。
元々、このやり方で魔力回復薬を作れるのだが、血がたまる瓶を見て、不安に感じた。
前も考えたけど、これ本当に効くんだよね…
考えても仕方がないので、それを何度も繰り返し3つほど瓶が溜まった。
「これ以上は危険だね…」
私は腕を近くにある薬を使い包帯を巻いて服で隠した。
収納魔法ですぐに隠した。
すぐにわからないだろうけど、血が入った瓶は見せないほうがいいと思ったからだ。
立ち上がるとふらっと上手く力が入らず、そのまま倒れてしまった。
「これ、抜きすぎたかも…」
失敗したかもしれない。
一応、年齢的に大丈夫な量を採取したつもりが、元々失っていた事を考慮してないので、体に力が入らなかったのだ。
「アニエスちゃん!」
倒れた後でリディアが入ってくる。
あっ、やばい!
「アニエスちゃん!どうしたの!」
「足がね、痺れて倒れただけだから大丈夫だよ」
苦しい言い訳でなんとか凌ぐしかなかった。
「起き上がれる?」
「無理そう。ベッドに運んでほしいです」
伏せたままの私はリディアにお願いした。
シャーリーじゃなくてよかったと思える。
でもバレたわけじゃないから体調悪い事で済まそうと思った。
リディアにベッドまで運ばれた後、ぐったりとしている。
頭がくらくらして考えがまとまらない。
「大丈夫だから、少し横になればすぐ治るからね」
「うん…」
私の考え通りなら動きがあるはずなんだけどなぁ。
リディアには心配かけてしまって、申し訳ないと心では思っている。
暫く横になっていたら良くなってきた。
折角2人だし話をする事にしよう。
「そうだ、折角だから、少し魔法のお話をしようよ」
私が唐突にリディアへ話を振る。
リディアも頷くので少し話をする事にした。
「リディアって魔法はどうやって発動すると思う?」
「魔力を精霊が魔法にするって習ったよ」
「もし、それが違うとしたら、どうやってると思う?」
リディアが混乱しだしたので私が省略しつつ話をする。
魔力を使用者のイメージで魔法に発現すると言う単純な話だ。
「それ前にやっても上手くいかなかったよ」
「イメージが足りないのだよ」
私はそう言いながら言葉を付け足した。
「例えば下級魔法のファイアボルトを発動させるとして、頭でどうイメージする?」
「えっと、頭にだよね。うーん、火が頭の中でぼわぁって感じかな」
リディアは考えて話すが、考えがまとまりきらないようだ。
私は簡単に魔法の発動設定の話した。
ファイアボルトを発動するなら必要なのは作り出す火の矢と、それをその場に出すイメージ、最後に飛ばすイメージその3つが必要と話をする。
後は適切な魔力を送り発動させるだけだ。
「でもリディアは、飛ばすイメージはうまくいくようになって当てれるよね。そうなると前2つの事ができれば、詠唱するも無くなるよ」
「え!私も無詠唱で魔法使えるの!」
「今のを練習して、できるようになればだけどね」
私はコツを少し話して、リディアはこれが終わったら練習すると言っていた。
実際は、魔法陣を展開した方が確実に使いやすいのだが、魔法陣を覚える方が時間かかるからこれはまた後にしよう。
そんな話をしているとシャーリーが戻ってきた。
「お嬢様、戻りました。残りのオークを探してる者達から、探すオークの数より出てくる数が多いという事と、森の奥が静かすぎると言う話を聞きました」
「ありがとう」
私は今の話を聞き考えた。
倒されたオークの数が少なすぎる…。
まだどこかにオークが残っているのではないかと、あのオークが最後に発した言葉も気になった。
「オークキングって死体回収と確認終わってるの?」
「はい、終わっております。魔法鉱石の鎧と魔法武器に手足の装飾品は魔法道具のようです。全て確認いたしましたが、オークキングで間違いないと冒険者組合が申してました」
オークキングで間違いないか、オークキングの上はいるけど、そんな奴がここにいるわけがないと思った。
何故なら、私がお助けキャラで助かるイベントのレイドボスだからだ。
そうなると別の者が操っている可能性が高い。
魔法鉱石や魔法武器などもそいつが持っていたものかもしれない。
そんな事を考えてる時だった。
警音の鐘が鳴り響き周りが騒がしくなる。
「お嬢様、確認いたします。少々、お待ちください」
「こちらも動けるようにする」
もう力も入るようになり私は立ち上がる。
これなら問題なさそうだ。
リディアにもポーションを渡した
「これは?」
「それはポーションと言って体力と魔力を少し回復する薬だよ。注意だけど怪我が治るわけじゃないのと魔力はゆっくり回復する事」
使わない方がいいが、もしもの時様だ
出し惜しんで命を落とすなんて事は、防がないとダメだ。
今までは極力使わない様にしていたが、有事の際は別と考えている。
「お嬢様!森からハイオークが大量に攻めているようです。数が多く混戦状態となっている様です」
結構不味かった。
拠点を突破されたら街へ直行となる。
そうなると街の被害が甚大となるからだ。
指に指輪をはめて、腕輪を付ける。
シャーリーにもポーションを渡して残りを腰に取り付けた。
「私もハイオークを止めに行きます」
「そう言うと思いましたよ。お止めしても聞かないのでしょう。なら、私も行きます」
リディアも行くと言うが流石に危ないので、残ってもらった。
リディアにはお父様が来た時の伝令をお願いした。
外に出ると、既に混乱状態だった。運がいいのは敵の数が少ない所だろうか。
強襲したハイオークは兵士や冒険者に殆ど倒されていた。
私はそれを見つつ、シャーリーと共に走っていく。
理由は守りが固いうちに敵を倒したいからだった。
拠点から少し離れた所でハイオークが襲いかかって来たので雷撃で迎え撃つ。
光と同時に魔法が飛ぶこの攻撃は、避ける事がほとんど出来ない。
指輪で強化された雷撃を防ぐ事はできずに、体に穴を開けて倒れるハイオーク。
「お嬢様、流石ですね。私はお守りしますので、存分に戦って下さい」
シャーリーもハイオークの振るう剣を弾き一撃を入れて倒していく。
切れ味が凄い、あれが魔法剣なんだと感心してしまう。
以前にハイオークは難しいと言っていたのは、何なのかと思うほど強かった。
何とか10体ぐらいを倒して拠点に入ってくる敵は居なかった。
「そういえばお嬢様。皆に見られてますが、宜しいのですか」
「緊急時だから仕方がないよ!」
そう言いながら再度攻めてくるハイオークに魔法を撃ち続ける。
指輪の使用魔力回復があってこそできる連続使用だ。
かなりの数を倒したが、侵攻が止まる気配がない。
「シャーリー、ここを守りきれる?」
「何とか防ぐ事は可能ですが、まさか!」
シャーリーが気がついた様に私は指揮官を叩くつもりだった。
危険と言われるが、このまま守っていても変わらない。
無理を通しても倒しにいかないといけない。
「お嬢様、必ず無事に生きて帰れると約束して下さい。私も落ち着いたら駆けつけますので!」
シャーリーがそう言うと、私が行けるように目の前のハイオークを斬りふせる。
シャーリーが自分の魔法剣に属性を付与させた。
「私が道を開きますので、お進み下さい」
先程と変わり炎の斬撃で次々と倒していく。
私はありがと。と言って振り向かずに森を走っていった。
向かう先はわからないが、前方から戦う音が聞こえるからだ。
これ以上、被害を防ぐに何としても止めないと、と急いだ。
お読みいただき、ありがとうございます。
よければブクマなど頂けると転がって喜びます。
ストーリー構成は済んでますが、文書化するのって本当に難しいですね。
アニエスは基本的に自分が傷付いても良い感じの性格です。
何か気になる事や、こうした方が良いのでは、とかここはダメという所など、あればコメント頂ければ幸いです。




