12話 予想を超えた事態
皆様、いつもありがとうございます。
誤字報告も感謝致します。
一応チェックはしてるのですが、不甲斐ないです。
話が長くなったので分割してます。
ですので戦闘は次回です申し訳ありません。
次回は曜日変わったらすぐ上げます。
アニエス視点です。
お話の続きからです。
シャーリーがここまで食いつくなんて、もしかして戦闘好きじゃないかと思えてしまう。
そんな事を考えていた時だった。
『マスター、調べてきたよ。』
空からシルフが戻ってきた。
いろいろお願いしていた事を思い出す。
今日のことで頭からすっかり忘れていた。
『今忘れてたでしょ』
バレた。
『もう!マスターらしいけどね』
「えっと、アニエスちゃん。その緑の光も魔法?」
前にも少し見えてると言っていた事を思い出した。
私も今は緑の光としか認識できない。
私と同等の力を持ってると言う事だ。
「お二人は見えるのですか?私には何も見えません」
シャーリーは何も見えない様だ。
むしろこれが、普通である。
2人に喋れる事は喋ると決めたから教えようと思う。
『シルフ、2人にも念話で話を繋いで』
私がお願いすると、シルフが魔力で2人に繋げる。
2人からの念話はできないが、シルフの声を脳内に送る事はできる。
『オッケーだよ。繋ぎ終わった』
「頭の中に声が聞こえた!アニエスちゃんが、前やってくれたやつだよね」
「直接頭に響くのは変な感覚ですね。」
『シルフ、2人は私の大切な人だよ』
親友を紹介できるのは少し嬉しかった。
『わかったよ。お二人とも声だけで、失礼するね。僕はシルフ、風の精霊さ』
「し、シルフって本で出てくるあの精霊様ですか!!」
シルフの姿が見えないが、見えるとおそらくカッコつけてる。
シルフは有名らしい。
この世界もシルフがいるという事だろうか。
一度、精霊郷に行った方がいいのかもしれない。
『それと同じかわからないけど、シルフは僕しかいないからね。』
「私声を聞いて感動しました!。アニエスちゃんは本当に想像を超えてるね。精霊を仲間にしてるなんて」
リディアは興奮しながら話をした。
『マスターは規格外の上位にいるからね。大精霊と契約してるのはマスターぐらいだし』
『シルフ、話してない事どんどん暴露しないで』
私が念話で余計な事を言わない様にと伝えた。
おそらく言っても無意味なのだろう
「大精霊と契約…意味わからない」
「シャーリー?大丈夫?」
リディアは自分の世界に入ってる様だ。
先程から喋らなくなっている。
時折、観察されてる気がするが…
「いえ、大丈夫です。想像を超えて考えるのをやめてました」
想像を超えているらしい。
人は理解の範囲外だと考える事を放棄するとか昔誰かに聞いた事がある。
私はお願い事を思い出して、シルフに聞くことにした。
「それで、結果はどうだった?」
『雷鳥が向かった方角を確認した所、ダンジョンらしき遺跡があったよ。僕の知らない所だから、いつできたかは不明。それと他の精霊が街の近くで魔物オークの棲家を見つけたよ』
「遺跡は今度行くとして、オークの棲家は規模どのぐらいだった?」
『規模は中、結構前からあるんじゃないかな。オークキングの確認をしてるのと、ジェネラル、ハイオークも複数いるね。全部でおそらく300は居ると思う』
1マップぐらいの規模の様だ。
レベル上げによくマップを狩り尽くすというのをよく聞いた。
それを考えると普通なのだろう。
シャーリーは何かを考えてリディアは震えている。
「オークキング…災害級ですね。王都の騎士団が来るかどうかですが…」
「街の近くってこっち来ないよね」
「2人とも落ち着いて、オークの群れだよ。街に近寄らなければ、このままでもいいけど」
災害級は確か本で、街等を壊滅させる可能性が高い魔物の事をそう呼んでいたはずだ。
確かに軍勢となると手がつけれなくなるのは間違いない。
そんな事を考えていると、シルフが念話で話し始めた。
『多分、街の被害あるんじゃないかな。その精霊の話だと、捕まっている人間や人間らしき物があるらしいから』
人が捕まってるなんて、街の人なのかそれとも。
それに人間らしきというと、つまりそう言う事なのだろう。
しかし人が居なくなると、問題にはなりそうな気がする。
「お嬢様!私は旦那様に直近の行方不明者がいるか確認いたします!少々お待ち下さい」
そう言うとシャーリーは席を立って駆けていく。
リディアは気になる事を聞こうとした。
「人間らしき…ってもしかして」
『人を食べた後の骨だね』
私が止める前に答えられた。
私たちも獣などを生きる為に狩る。
それと同じではあるのだが、オークやゴブリンは殲滅対象だ。
理由は様々あるが、そのままにすると数が増えると言う事だ。
基本雑食で人も奴らからしたら食料と認識される。
数が増えて街を攻められると手の施しようがなくなる。
「凄く怖い!どうしよ!近くにいるなんて!」
「安心して、シャーリーの話を聞いてから、私が行ってくるから」
そう言うと、リディアが危ないと言った。
私をいかせたくないけど街も大切と言う所だ。
実際に捕まってる人がいると思いっきりは戦えない。
「大丈夫だと思うけど、人が囚われてるなら少し面倒かな」
『先手で魔法ドーンができないもんね。あれやると周りの地形変わるし』
囚われた人を救出しない事には強い魔法は使えない。
こっそりやるしかない。
不安があるとするなら、この体の体力的な所だ。
悩んでも仕方がないし、街の危険は取り除くしかない。
過ごした年数は少ないが、大切な街だからだ。
私がここにいる理由の為にも頑張らなければならなかった。
「私も行く!」
いきなりリディアがそう言ったのだ。
怖いと言ってたのに突然の事で私は驚いた。
私はダメと断るがリディアも引かない様だ。
リディアも引かなかった。
「なんで!私はついて行ったらダメなの!」
「リディアにケガをしてほしくないからだよ。」
自分で言って恥ずかしくなる。
リディアも下を向いてしまう。
『僕達が守ろうか?』
そこにリディアを援護する様にシルフが念話で答えた。
精霊は基本的にこちらがお願いしないと無関心なはずなのに珍しい。
『マスターの代わりに守るんだから、今度1つお願い聞いてね』
シャーリーが戻ってきた様だ。
結界を開けて中に入ってもらう。
「お嬢様、確認いたしました。お話を伺った所、街の被害はないですが、行商人が襲われてる様です。盗賊の被害という事で処理されてる様ですが、先程の話だとオークの仕業でしょう」
行商人だと食料も持ってる事多いし武具なども揃えれる。
住民と違って、捜索もされにくい。
オークにしてはかなり考えた行動にも思えた。
これは時間をかけてる余裕はないかもしれない。
「私、ちょっと様子見てくるね」
近所に行くねと言う感覚で私が言うとシャーリーが自分も行きたいと言う。
「戦闘になると危ないよ」
「なので私の剣を持ってきました」
刃は見えないが、珍しそうな剣だった。
丸い窪みがあり何か嵌めれそうな仕組みだ。
気になったので聞く事にした。
「その剣って魔法武器?」
「魔法剣という武器です」
「魔法剣?魔法じゃなくて?」
魔法剣と聞くと、私が前によく使った魔法と同じ名前だった。
魔力で剣を作り斬ることが出来る魔法だ。
「魔法剣は窪みに属性玉を取り付けると刃に属性付与させる事が可能な剣の事です」
仕組みが気になるけど、今はオークの事を考えよう。
シャーリーの話だとオークを相手にできそうだ。
「シャーリー、リディアを守りながらオークの相手できる?」
シルフが守ってはくれるが、多いに越した事はない。
「はい、オーク程度なら問題はないです。ハイオークとなると同時に戦うのは難しいと思います」
それを聞き、いまいち強さの基準がわからなくなった。
『早めに決めないと囚われてる人どうなるかわからないよ』
シルフに急かされる。
確かに早くいかないとどうなるかわからない。
「早く行きたいけど問題が一つある。飛行魔法で2人を連れて飛べない。そうなると前のをやる必要があるけど距離がわからない」
そう言うと2人から反対された。
前回のがトラウマになってる様だ。
するとシルフから提案を受けた。
『それは僕がサポートするよ。風魔法は風の精霊に任せてよ』
そうと決まったら行動を開始する。
シャーリーは念の為、お父様に私の事など少し伏せながら応援を要請した。
邸から出てシルフにお願いをする。
「シルフ、お願いね!」
シルフは歌を歌い出した。
精霊の歌はとても綺麗で聞いてると落ち着く。
どんどんとシルフに魔力が集まっていく。
『風よ!みんなを運んで!』
そうシルフが言うと風が3人を持ち上げる。
これは普通の魔法ではなく精霊魔法だ。
ふわっと浮いて空高くまで上がる。
「この前と違い怖くない分、快適に空を飛べますね」
「うん。あれは二度としたくない」
「あれは急いでたからね。次は気をつける」
私はとりあえず謝っておいた。
この前のは確かに私は反省した。
人間大砲はやりすぎた。
シルフのおかげでかなり早い速度で向かう事ができる。
この前の見張り台の先に森がある。
元々街道の横に森があり稀に魔獣が出るから設置されている物だ。
実際、見張り台からは街道も見えるし森も見えるので便利だったりする。
さらに南へ進むと空からでもわかる様な構造物が見えた。
「シルフ、降ろして。これ以上近づくと、見つかるかもしれない」
シルフがゆっくりと降ろして作戦を練る事にした。
とは言っても私が少しずつ倒して捕まってる人を助けるだけだ。
「お嬢様、あの様な構造物はまるで砦です。オークはこの様なこともできるのですか」
「単体で遭遇するのとは違い指導者がいるからだと思う。実際この状況だと放置するとかなり危険だね」
オークは群れるとその分、強化される性質がある。
さらに指導者のキングなどがいると能力補正が入ったはずだ。
「アニエスちゃん、気をつけてね。絶対に怪我しないでね」
「大丈夫だよ。リディアはシャーリーの言うことやシルフの言うことを聞いて、もしもの時は魔法で身を守ってね」
『僕が2人を守るから安心してね』
そう言われると安心できなくなる。
しかしシャーリーは剣を持つとまるで騎士に見える。
シャーリーの過去を知りたいけど、私も知られたくない事があるから聞かない。
「シルフ、他の精霊が見た捕らえられてる所はわかる?」
『中央にある建物に連れてかれたみたいだね』
それを聞き私は目的地を絞った。
最初に調べて見つからなかったらその付近を探そう。
「行ってくるね」
そう告げて砦に近づく。
頭の中で魔法を選ぶ。
捕虜が殺されるとこちらの敗北と言っていい。
それをされない様に行動しなければならないのだ。
お読みいただき、ありがとうございます。
何か気になる事や、こうした方が良いのでは、とかここはダメという所など、あればコメント頂ければ幸いです。
念話は一方通行で使うこともできます。
音声チャットみたいな感じですかね。
魔法武器は魔力通して使う物です。
魔法剣は武器として使われてる物です。
4つの属性を付与させて戦えますが、属性玉は消耗品です。
アニエスの言う魔法剣は魔法です。
魔法で剣の様なものを作る感じですね。
次回こそ戦闘予定です。
9日の0時予定。




