第38話 孤高の俊狼と孤独の猛龍
赤熱したブーメランの刃が高速で回転し、炎を滾らせながら弧を描く。
念動力で強化した自らの腕から繰り出される大太刀の斬撃や、残撃。
パキィィン!!ゴォォォォォォ!!パチパチッ!
お互いが炸裂し合いながら、本当に火花を散らす。
その横に、少し小柄な少年が並ぶ。
「菫ねぇさん、供するぜ」
「その呼び方、ヤダ」
「こんな時にまたそれかよ、ねぇちゃん行くぞ」
「・・・ん」
栞士が鎌を肩に担ぎ爽やかに笑う。
目配せで「俺にも少しはカッコつけさせてくれ」という意思が見えたので、僕も菫さんの隣に行き、ベレッタを抜く。
そして、仲間とともに対峙し、思う。
俊の宿命。
僕たち、俊介の背負う業。
例えば桜葉さんの場合、彼は動体視力の速さと、指先の反射速度という形で。
宮澤くん、野球少年の彼は四肢の反応反射対応速度が速い、が考えることは追いつかない欠点。
僕は実はまだ覚醒をしていない。
ゾーンは潜在能力。血流上昇は政宗のカケラ。殺気という冷淡なる刃。
これらを揃え尚、覚醒には至らない。
僕がどういったトリガーで俊を覚醒させるかは分からない。
が、いつの間にか並んでいる、桜葉さんや祖父を見て思う。
「僕は、1人じゃない」
「何言ってやがる、お前はずっと一人だ」
「それは竜騎、お前だ」
「お前はガキの頃からずっと一人ぼっちで泣いてたじゃねぇか」
「今なお、人というものを恐れ嫌悪したからこの状況を生んでるんじゃないか?」
そう、今僕のパーティは、前衛に僕、栞士。
後衛は桜葉さん、菫さん。
中衛に祖父を構え固めている。
それに対峙する竜騎は、そこら辺の装飾として置いてあった甲冑が竜騎の周りを固めている。
彼の能力だろうが、
僕は、ベレッタをそのまま竜騎に撃つ。
パァァァァン!!と破裂音が鼓膜を揺らし空間を押し進む。
竜騎の目の前にいた甲冑の兜が飛び、後ろへ飛ぶ。
「お前が一人だ、竜騎」
「・・・・・れよ」
「・・・」
「・・まれよ、黙れ黙れ黙れだまれだまれダマレダマレェェェェエエエ!!」
「昔こんなことあったよな、竜騎」
僕がまだ七つの頃か、竜騎は10歳。
僕は1人祖父に教えてもらいながら剣道に打ち込んでいた。
その頃はまだ勘当されず祖父の道場にも通っていた竜騎が僕に勝負を吹っ掛けた。
理由は確か、練習してる僕が邪魔だったと。そんな理不尽な理由。
勝負の内容は、彼の腰巾着×5人と戦って勝利を収める。
日頃の鬱憤か本気になっていたその5人に、僕はぼっこぼこにされ、痣、骨折、もろもろのケガをする。
その時の反対の状況に僕は記憶がフラッシュバックした。
「あー、あったな、だからなんだ」
「いや、今回は僕も含め僕たちが全力で君を倒す」
「やってみやがれぇぇぇぇぇえええええええええ!!!!!」
「さあ、やろうか」
『本当の決闘を』
深夜テンションで乗り切ると朝がきついです。
ッハ!
今早朝じゃないか(AM、3:50)!
今から寝たら・・・あとで怒られましょう。
皆さん規則正しい生活を(どの口が言っとるんじゃー!って話ですよねーハハハ)
おやすみなさい・・・・バタッ




