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「あー、腹減ったなあ......」


今俺は病気と闘っていた。まあ病気といっても癌とか脳卒中とかそんな大した病気ではない。


俺がかかっている病気。それは精神病というやつだ。なんらかのストレスによりかかる病気である。


いや〜、ストレスねえ......俺ストレスとかないんだけど。そう俺にはストレスの原因がわかっていない。ストレスの原因さえわかればこんな辛い思いをしなくていいのに。


「腹減った......でも食欲がわかねえ......」


俺のかかっている精神病の症状。それはは拒食症だ。なんか食っても吐いちゃうんだよね〜いやマジで辛い。吐くなら食わない方が体力使わないで済むし楽だ。とかいう思考がいけないんだろうなあ。いや本当に辛いんだよ?なにも食えないのはさ。


一応少しは食える。少しといってもお仏壇にあげるご飯程度の量だが。


いうのが遅れたが俺は今病院にいる。そしてご飯の代わりに点滴してもらっている。いや〜生き長らえている感が満載だよね。だって病院のベッドに横になりながらあまり動けずにずっと仰向けで寝ながら点滴打ってるんだよ?もう死ぬ寸前じゃん。末期症状だよこれ。


でも意外と拒食症で死ぬ人は少ないらしい。けど拒食症が原因で心臓マヒとかはあるらしい。その場合は死亡原因に心臓マヒと書かれるから拒食症だけで死ぬ人は少ないらしい。これ全部ネット情報だから信憑性はわかんないけどさ。


死ぬなら衰弱死がいいとは思ってたけど、拒食による衰弱じゃなくて老衰が良かったよ。


あー眠い。今回の眠気は本当にやばい。これ死ぬんじゃね?まあいいか。それが運命というものなのだろう。でも両親には申し訳ないなあ。せっかくここまで育ててもらったのに。一応遺言も書いたし。いっか。俺の来世に期待していざ行かん。夢の世界へ。


俺の意識はそこで消えた。


ーーーーー


「おはよう」

「おはようございます」


うん、意外といい目覚めだった。ただ起こしてくれるなら絶世の美女とかの方がよかったかなと思っていたりする。今目の前にいるのは少年だ。でもシルエットしか見えない。だって後光が強いんだもの。ちょっと後光さん!神々しさを出したいのはわかるけどもっとボリューム下げて!見えない。見えないよ!


「すみません。後光が強すぎて見えづらいです」

「ああ、ごめんね。ちょっと神様らしくないって言われたことがあるから神々しさを出そうと思ったんだけど」


シルエットしか見えない影の存在が次第に見え始める。そこにいたのはイケメンだった。少年でありながらももうイケメン。将来有望だろう。てか神様って少年なんだ。初知り。


「神様ですか?」

「神様だよ」


なにこの人。リアル神様かよ。でも言われてみれば神様かもしれないが、普通の美形な少年にも見える。これは前に神様らしくないって言われたのも納得だ。てか神様後光がまだ眩しいよ。それ以上抑えられないの?まあいいや。話に集中しよう。


「ここは天国ですか?それとも地獄?」

「ここはね、うーんなんだろう?僕にもわかんないや」


えー!わかんないの!?天界とかなんかいろいろあるでしょ?神様なんだから国語辞典とか仏教徒の読む本とかキリスト教徒の読む聖書とか覚えてんじゃないの?


「それは求めすぎだよ」


うわっ!心の中読まれた!この人本当に神様だ!すげえ!


「そこで神様認定してくれるのか......最近の若者はよくわかんないね」

「あの〜?なんで俺ここにいるんですか?」


なんかおかしな質問しちゃったよ!記憶喪失の人みたいな感じじゃん。


「おっと、そうだった君には言いたいことがあったんだ」


やっと本題に入ってくれるのか。早よ入ってくださいよ。なんかストレスで拒食症になりそうだよ。あっなってたわ俺。拒食症なってたわ〜。


「そう!君の死因は拒食症!だからその不遇な死因がかわいそうだから転生させてあげようかと思ってね」


わーい!転生だー!.....えっマジですか神様!?俺転生しちゃっていいんですか?


「いいよ。だって僕神様だもん」


おうふ...こりゃ一本取られたぜ。神様がこの世界のルールなのを忘れてた。


「もしかしてチートスキルとか得られるんですか?」

「いいよ。なにがいい?」


わーお!これは異世界で暴れまわれるぞー!


「精神耐性とストレスに耐えれる体、あとは『食』に極振りで」

「了解。じゃあ第二の人生を楽しんでおいで」


いやったー!チート!チートだ!これで来世は死なずに済むぜ!


ああ〜意識が朦朧としてきた。これは次の意識は異世界でってやつだな。 よっしゃ!自由を謳歌してやるぜ!


俺の意識はまたここで途切れた。


ーーーーー


「あの子向こうの世界の常識も知らずに旅立って行っちゃったけど、大丈夫かな?」


地球の神様は一人呟く。


「あの子頭の中がハッピーだったなあ〜。死んだ割には元気良かったよね。てか僕もう出番ないのに500文字も喋ってないよ?ねえ?まあ今から喋ればいいか」


神様はまだこの話の中で名前も出てきていない旅立っていった少年を思う。


「確かあの子の名前はー......田中?そう田中だ。田んぼの中って書いて田中。なんとも覚えやすい名前だなあ」


田中といえば地球、いや日本でもかなり多い苗字ではなかろうか。そんな平凡な名前の少年の冒険が今始まる!


「いやナレーションさんちょっと待ってよ!僕まだ500文字喋ってないからね?」


おっとこれは失礼を。どうぞ神様お好きにおしゃべりください。


「はあ......なんか調子狂うなあ......まあいい。この作品は作者の好きなように書く作品です。コメディかもしれないしシリアスかもしれない。そんな作品です。そして成長していく?作者をあたたかーい目で見守ってあげてください。この作品は『気まぐれ』更新です。でも完結はする予定ですので長い目で見て欲しいと思っております。さあでは田中くんの冒険の方に飛びましょうか」


500文字喋ってないと思うんですけど進んじゃいますよ?いいんですね?


「いやナレーションはよ進めろよ」


了解です。それでは田中の冒険が今始まる!

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