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第17話:蜂蜜の蜂の巣ダンジョンとプロの狩り効率

いつもお読みいただきありがとうございます! 第17話です。

10歳にして冒険者試験を突破したフリシアは、蜂の巣ダンジョンを目指すブラントたちのパーティーへと加入。

ゲーマーとしての知識と計算を駆使し、圧倒的な効率でダンジョンを攻略していきますが、突然周囲の空気が一変し……!?

10歳の少女の放ったシンプルで自信に満ちた言葉が、ギルドのホール全体に静かに響き渡った。


ブラント、ルーカス、マリーの3人は顔を見合わせた。フリシアの若さにまだ一抹の不安を抱いていたものの、提示された本物の銀色のアドベンチャラーカードと、周りの先輩冒険者たちの後押しが、彼らに決断を下させるには十分だった。


「よし!」ブラントは笑みを浮かべ、自分の膝をパチンと叩いた。「自ら名乗りを上げてくれた上に、試験を突破するほどの実力があるなら……俺たちのパーティーは大歓迎だ、フリシア!」


「よろしくな、お嬢ちゃん」ルーカスも頷きながらウインクしてみせた。「罠の察知と、後方からの射撃サポートをよろしく頼むよ」


「私もしっかりガードして、回復魔法でサポートするからね!」マリーも可愛らしく微笑み、ようやくパーティーが揃ったことにホッと胸を撫でおろした。そして親心から優しく付け加えた。「でも、万が一ボスが出たら、合図を見てすぐに逃げるのよ」


【 システム:臨時パーティー『蜂蜜採集』に加入しました 】


フリシアはうっすらと笑みを浮かべ、丁寧にお辞儀をした。「よろしくお願いします、皆さん」


この臨時パーティーにおいて、剣士(Swordman)のブラントは Base Level 22 と最も高レベルだった。本来ならもっと上のダンジョンへ挑める実力があったが、槍士(Fencer)のルーカスが Lv.16、修道女(Vates)のマリーが Lv.14 とまだレベルが低いため、ブラントは時々二人を連れてこの蜂の巣ダンジョンでレベリングを行っていたのだった。


彼らは普段、護衛クエストを中心に受けていたためレベルの上がり方は比較的遅めだったが、装備品は長年の冒険者らしくかなり整っていた。そして、彼らがフリシアを受け入れた一番の理由は……スカウトである彼女に、道中の罠を察知してもらうためだった。


「ダンジョン内には主に毛虫系と蜂系のモンスターが出るんだ」洞窟の前へ向かう道中、ブラントが説明を始めた。「メインとなるのは Big Wind Bee(風属性 Lv.17)と Red Wasp(火属性 Lv.19)だ。運が悪いとボスの Red Stinger(火属性 Lv.20)がスポーンすることもある……。大事なのは、蜂系モンスターには毒の攻撃があるってことだ。でも心配いらない、マリーの毒耐性バフでサポートできるからな」


ブラントは笑いながら生存戦略について付け加えた。「普段なら俺たちだけでも問題なく狩れるんだが、床に『オレンジ色の魔法陣』が浮かび上がったら要注意だ。それがボスのスポーン前兆合図だ! 魔法陣が見えたら、一刻も早くそこから退避するんだ。分かったか?」


「了解しました」フリシアは素直に頷いた。


……


蜂の巣ダンジョンの内部に足を踏み入れると……フリシアの立ち回りは、すぐさまパーティーの3人を驚愕させることとなった!


10歳の少女は、自然発生した罠や毒蜂の巣の場所を寸分の狂いもなく正確に特定してみせた。Trap Research スキルの効果と、元プロゲーマーとしての卓越したマップ読解能力が合わさり、ルーカスとブラントは前後に警戒を割く必要が一切なくなり、目を丸くして感嘆した。


しかし、本当の衝撃はそれだけに留まらなかった。


シュッ! ドン!


Big Wind Bee(風属性 Lv.17)の群れと遭遇した瞬間、フリシアは一歩後ろへ下がり、 Rapid Throw スキルを用いて目にも留まらぬ速さと正確さで石ころを投げ放った! ただの石ころが巨大な蜂の急所に直撃し、わずか数回の攻撃で地面へと叩き落とされたのだ!


「おいおい……石を投げただけだぞ!?」ルーカスが口ぐうの音も出ないほど呆然とする。


(Big Wind Beeは風属性……地属性攻撃の完全な弱点ね。石投げによるダメージ倍率は絶大だわ!)フリシアは脳内で完璧に計算を終えていた。


さらにパーティーが奥へと進み、 Red Wasp(火属性 Lv.19)の群れに遭遇すると、フリシアは手に持つ素材を切り替え、今度は生成した氷の結晶を連続で投げつけ始めた! 火属性に直撃した氷結晶は凄まじいダメージを叩き出し、モンスターたちは瞬く間に光となって消滅していった!


ブラントとルーカスはその光景に開いた口が塞がらなかった。レベル10の子供冒険者が、わずか1〜2セットの攻撃でダンジョンのモンスターを一網打尽にしていくのだ。彼女の遠距離殲滅速度は、レベル22のブラントが剣を手に1体ずつ走って斬り伏せるよりも圧倒的に早かった!


今日の狩りは、彼らがこれまでに経験した中で最も効率的で、スムーズかつ大量の蜂蜜とEXPを獲得できるセッションとなった。


だが……全員がホクホク顔で狩りを満喫していたその時だった。


ブワッ!


突如として眩いオレンジ色の光が周囲を照らし出した。彼らの足元に、巨大な古代魔法陣が浮かび上がったのだ! 周囲の空気の温度が、一瞬にして跳ね上がる!


「うわっ! ボスの出現合図だ!」ルーカスが悲鳴を上げた。


「退避だ! ボスがスポーンするぞ!」ブラントが大声を張り上げ、一目散に逃げ出す準備に入った!


---


【ステータス確認】


* 名前:フリシア・バーハート

* 職業:スカウト(Scout)

* Base Level:10 | Job Level:13


【スキルツリー】


* Rapid Throw Lv.10(MAX)

* Throwing Mastery Lv.1

* Hiding Lv.2

* Trap Research Lv.1(MAX)

* 基礎氷生成魔法 Lv.5


---

第17話をお読みいただきありがとうございました!

圧倒的な知識と属性攻撃でダンジョンを無双するフリシアちゃん!

しかし、ついに恐れていた「ランダムスポーンボス」が出現してしまい大ピンチ!?

プロゲーマー・フリシアはこの状況をどう切り抜けるのか、ぜひご期待ください!


「フリシアちゃんの狩り効率がヤバすぎる!」「属性を突く石投げが強すぎる」と感じていただけましたら、ぜひページ下部の【ブックマーク登録】や【評価(★★★★★)】、【フォロー】で応援していただけると大変励みになります!


次回(第18話)もどうぞお楽しみに! ✨

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