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まとめ
まとめ
縄文の森――そう呼ばれていたわけではないが、浅間山の森は、僕には“知られざる豊かな自然”として広がっていたように思える。
佐久平は、美和の働きによって大きな混乱を避け、近畿圏の力が静かに押し寄せてくる場所になった。
これから先、近畿圏や敦賀の動きはさらに大きくなり、長野盆地にも豪族が入り込み、時代は進んでいく。
その中で、春日山の集落は異質な存在として残り、やがて政権から“蝦夷”と呼ばれるようになるのだろう。
それにしても、伊勢の大巫女のような“縄文巫女”の系譜が、近畿圏でも幅を利かせていたことは興味深い。
おそらく、神道の起源はこのあたりにあるのではないかと感じている。
紀元前5世紀から紀元5世紀までを見てきたが、
縄文は深く、日本の中に息づき続けている――そう思わずにはいられない。




