表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新しい物語  作者: 熊さん
第二章:豪族の種
24/29

古墳の建設

古墳の建設



代官の交代後、浅間山の噴火の振動が、佐久平に襲いかかっていた。


日に日に高まる噴火の予兆は、美和に至っても同仕様も無かった。


豪族どもはさらに何も出来ない。

揺れが起きて、噴煙が上がっても、風の関係で灰が落ちてくる。


厳しい自然の脅威は、なすすべが無かった。


浅間山の縄文の森でも、同じで、小屋を灰がかからないようにするぐらいで、むしろ冷静であった。


そして長子が代官になって3年目。

夏前、大きな噴火が起きた。


ドカンという大きな音とともに、ゴォーという火が空に吹き上がり、暫くしたら灰が降って来た。


集落でも豪族たちでもただ小屋や屋敷の中に引きこもった。

美和は、これは神の祟りなのではない、小屋に引きこもり、時を待つのだ。冷静になれと声を上げていた。


もちろん、これは、山彦や婆様がカンタを通して伝えた事。


しかし、代官になった長子は、美和の言葉として、大きく捉えた。

そして、噴火が収まり、田んぼには灰が被ったが、秋の収穫は無事に終わった。


それを見ていた父である前の代官が亡くなった。


長子である代官は、美和の進言もあり、翌年から墳墓を作る事にした。


集落の農民を田植えの合間を見ながら始まり、夏には佐久平の集落全員の活動として、墳墓の建設が行われた。


豪族は、何も言えなかった。彼らの集落から農民が動いても、それは仕方がない事とした。


先代の代官の墳墓が出来て、安心が広がった。


美和も祠ができて以来、気の休まる日々が続いていた。

50歳に美和はなっていた。


そんなある日、長子の代官に向かってボソッと発言した。


「自然は怖いのぉ、抗えない。

佐久平は、豪族が生まれ、たくさんの勢力が生まれたが、近畿圏の支配は大きく、強い。そなたも今後は頑張るのだぞ」


美和は、静かに眠りにつくように、静かに亡くなった。


代官は、美和がもたらした佐久平の平和を神の御心であったとした。


母の美和の墳墓も佐久平の集落全てを集めて建設することになる。


佐久平の豪族は、代官の動きに準じたが、それは勢力の打つかりには、ならなかった。


こうして佐久平には、沢山の墳墓が生まれたが、時代は違う方向で進んでいた。


佐久平は、夕日が入ると真っ赤に染まった。


風は吹いていなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ