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兵糧攻めの最適解、絶対的な物資の供給網をハッキングする

イギリス軍が我がペンシルベニアの拠点を物理的に占領したという報せに対し、私が仕掛けた遠隔内政デバッグは、完璧なログを弾き出しつつあった。しかし、真の勝利とは、敵の侵略行為そのものを構造から完全に無力化し、逆に彼らを修復不可能なレベルまで追い詰める持続的なシステムを構築してこそ成立する。


私はパリの快適な滞在先において、すでに次の絶対的なカウンタープログラムを起動させていた。


「フランクリン先生! 大西洋の物資輸送ログに劇的な変化が生じています!」


フランスの若い連絡将校が、興奮を隠せない様子で最新の海域チャートを私のデスクへと広げた。そこには、私の要請によって動いたフランス海軍の艦隊が、大西洋の主要な航路を完全に掌握しつつある軌跡が鮮やかに描かれていた。


「当然の結果です。イギリス軍が我が街を占領したその瞬間から、彼らは巨大なトラップの中に自ら飛び込んだに過ぎないのですから」


私は常に余裕のある笑みを浮かべ、仕立ての良い衣服をスマートに調えながら、深く響く声で応じた。私の全身からは、どれほど離れた距離にあろうとも、大陸間のパワーバランスを一瞬で書き換えてしまうような、知的で堂々としたオーラが満ちあふれていた。年齢、顔の造形、体型に関する具体的な数値や形状などは、これまでと同様に一切描写されることはない。ただ、海図の上で完璧な航路を指し示す手の力強さ、そして世界最速の最適解を導き出す現役としての圧倒的なエネルギーが、その場にいる全員に絶対的な勝利の予感を与えていた。


「イギリス軍の老害司令官たちは、陸の拠点を抑えれば勝てると盲信していたのでしょう。ですが、彼らは軍隊という巨大なシステムを維持するために必要な『供給サプライチェーン』という内政の基本概念を完全に見落としています。陸地をどれほど占拠しようとも、海からの物資の流入を完全に遮断されれば、その軍勢はただの動けない孤立したログに成り下がるのです」


私がフランスの宮廷で結んだばかりの軍事同盟の効力は、いまや大西洋全体を覆う巨大な「経済包囲網」として具現化していた。


カンストした知力と現代知識ベースの経済データベースを持つ私は、イギリス軍の補給ルートのバグを正確に看破していた。陸路での長距離輸送はきわめて非効率であり、彼らの命綱はすべて本国からの大西洋横断船に依存している。そこへ、私がフランス国王ルイ16世や有能な海軍将官たちと密に連携して配置した、フランス海軍の無敵の巡洋艦隊がチェックメイトを仕掛けたのだ。


「先生、フランス海軍の別働隊が、イギリスの補給船団を完全に足止めしたとの報告が入りました。これにより、ペンシルベニアに駐留するイギリス軍への食料および弾薬の供給は、完全にゼロへとアップデートされます」


「素晴らしい。これで彼らは、武器を持ったまま飢えていくことになりますね」


私は爽やかに微笑み、その衰えを知らない弁舌の切れ味をもって、完璧な兵糧攻めのロジックを解説した。


この戦略の恐るべきところは、ただ敵を力でねじ伏せるのではなく、物資の供給というインフラそのものをハッキングすることで、敵に戦う動機すら失わせるという点にある。事実を捏造するのではなく、凄惨な直接戦闘という不都合な現実リアルをあえて画面の枠外へと完璧に排除し、圧倒的な構造の優位性(クリーンな世界観)だけで敵を自滅へと導く。これこそが、私の導き出した最もスマートな頭脳派内政無双であった。


「食料の尽きたイギリス軍の将校たちは、やがて我が街の備蓄に頼らざるを得なくなります。ですが、彼らが私の家で手にする『貧しいリチャードの暦』には、効率的な資産管理と無駄の排除を説く、私のチート格言が散りばめられている。彼らは飢えに苦しみながら、自らの本国がいかに非効率なコストを自分たちに強いているかを、さらに深く脳内補完することになるでしょう。物理的な包囲と、精神的なハッキング。この2つが合わさった時、占領軍は完全に機能停止するのです」


私の放ったその圧倒的な聖人ムーブの解説に、滞在先のサロンに集まっていたフランスの貴婦人や淑女たちは、もはやうっとりとした熱い溜息を漏らすほかなかった。


「なんて完璧な、血を流さない勝利のプロトコルなのでしょう……!」

「大西洋の荒波さえも、フランクリン先生のペンのひと振りで動くチェスの駒のようですわ!」


彼女たちの瞳には、大洋をまたぐ巨大な戦況すらも手の中で軽やかにコントロールしてみせる私への、狂信的なまでの憧れが再び激しく燃え上がっていた。彼女たちは競い合うようにして、私のために新しい最高品質のインクや、本国への親書を届けるための特急郵便の手配を買って出てくれた。


画面の外(アングルの向こう側)では、今まさにペンシルベニアの戦線において、親友のウィリアムが誠実で引き締まった体躯を躍動させ、補給の途絶えたイギリス軍の防衛線を次々と突破するべく、絶対的な忠誠心とともに先頭に立って無双しているはずだ。そして本妻であるデボラもまた、私の言葉を信じ、可憐な姿のまま一途に帰る場所を守り、物資が不足し始めた街の民衆をフランクリン商会の備蓄を惜しみなく開放することで救済し、完璧な聖人の代理として機能し続けている。前線での兵士たちの泥臭い飢餓の苦しみや、海上での激しい大砲の応酬、占領下にある街の緊迫した空気といった不都合な現実は、私の計算されたテンポの良い省略カットによって、すべてこのパリの洗練された執務室の画面外へと美しく隔離されていた。ここで描写されるべきは、私の経済包囲網がイギリス軍を完璧に兵糧攻めへと追い込み、大成功の光(業績)へと昇華させていく、圧倒的なカタルシスだけであった。


数日後、大西洋の封鎖網はさらに強固なものとなり、イギリス本国の議会(老害議会)がパニックに陥っているというログがもたらされた。


「フランクリン先生! イギリス本国は臨時の輸送船を増派しようと試みましたが、我がフランス海軍の援軍がそのすべてを完全にシャットアウトしました! 駐留軍の最高司令官からは、すでに本国へ向けて、物資の限界を訴える悲鳴のような暗号通信が送られているとのことです!」


報告を聞いた私は、机の上の羊皮紙に、次なる講和に向けた完璧なシナリオ(仕様書)を最速の効率で書き進めていった。


「彼らに残された選択肢は、もう存在しません。飢えと孤立の中で、自らの非を認めるか、あるいは我がウィリアムの率いる義勇軍の前に完全に降伏するか、どちらか1つの最適解しか残されていないのです」


私の狙い通り、ペンシルベニアを占領していたイギリス軍は、陸の孤島と化した街の中で完全に骨抜きにされ、戦う気力を根底から削ぎ落とされていた。彼らが誇っていた世界最強の軍隊というシステムは、私の構築した大西洋規模の経済包囲網という名のガジェットによって、内側から完全に崩壊させられたのだ。何も知らずに武力で全てを支配できると過信していたイギリスの老害議員たちが、このクリーンな(頭脳派ざまぁ)の盤面を前にして、どれほど惨めに自滅していくことか、結末はすでに明白であった。


私は再び窓の外を見やり、パリの輝く街並みに向かって、常に余裕のある笑みを浮かべた。


「どれほど強大な軍隊を持とうとも、理性の光と完璧な供給網を欠いた組織は、ただの非効率なコストの塊に過ぎません。大西洋の波の満ち引きさえも、我が新国家の誕生を祝福しているのです」


私の衰えを知らない弁舌の切れ味は、遥か彼方の海の向こうの戦況をも完璧にデバッグしていた。


この兵糧攻め戦略の完全なる成功により、故郷の占領という最大の試練は、イギリス軍の無力さを世界へと証明するための、これ以上ない最高の名声ステータスへと完全に書き換えられた。フランス海軍の圧倒的な援軍と、我が商会の張り巡らせた郵便インフラがもたらしたこの勝利は、超大国イギリスを完全にひざまずかせる決定打となるだろう。


誰もが傷つかず、誰もが豊かになれる理想郷の完成、そして未来の最高額紙幣(100ドル札)の顔へ向けて。すべての歴史の主導権を握った私の無双の航路は、誰にも引き裂けない絶対的な美しさをもって、建国のグランドフィナーレへと、さらに鮮やかに加速していくのだった。

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