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完全無欠の包囲網、失脚した権力者の末路と国際世論の完全掌握

ノースウッド子爵とその利権ギルドが仕掛けた、国家の法を盾にした卑劣な特許強奪工作は、私が仕掛けた「国際公共財宣言」という世界規模のデバッグシステムによって完璧に破滅した。彼らが全財産と裏金を叩いて手に入れたはずの特許権利書は、全人類の共通財産を守るという圧倒的な大義の前に、ただの無価値な紙切れへとアップデートされたのである。


だが、これで終わりではなかった。法廷での全面勝利とノースウッド子爵の失脚は、腐敗した既得権益層のドミノ倒しを引き起こすトリガーに過ぎなかったのだ。


これまで私は数々の内政と科学的イノベーションを成し遂げてきた。超高速印刷によるメディアの掌握、人心を震わせる『貧しいリチャードの暦』の格言、都市を天災から救った避雷針の無償公開、そして犯罪率を激減させた電気街灯と、冬の凍死者をゼロにした高性能ストーブ。これらの業績はすべて、民衆の絶大な支持という目に見えない、しかし最強のステータスとなって私の背後に蓄積されていたのである。


今回の国際法廷の判決を受け、これまでノースウッド子爵やボリンドン伯爵といった老害貴族たちと裏で癒着し、不当な利益を貪っていた本国の腐敗した官僚ネットワーク、および彼らの利権にぶら下がっていた周辺州の悪徳商人たちの全貌が、フランクリン商会の手によって完全に白日の下に晒されることとなった。


「フランク! 大変な騒ぎになっている。君の指示通り、判決の全容とノースウッド子爵が隠し持っていた腐敗の証拠書類を、新設したばかりの超高速郵便システムでヨーロッパのアカデミーと全州の主要新聞社へ同時に一斉配信したんだ。その結果、国際世論の怒りが限界突破して、奴らと繋がっていた本国の役人どもが次々と罷免に追い込まれているよ!」


フィラデルフィアの中央ポストオフィス、その広大な総長執務室へ、最高防衛責任者であるウィリアムが興奮を隠せない様子で飛び込んできた。彼の誠実で引き締まった体躯は、これまでにない連動的な大勝利の熱気に満ちており、その手には世界各地から届いたばかりの、インクの匂いも新しい新聞の束が抱えられている。


私は、一切の汚れもない最高級の仕立ての良い衣服に身を包み、デスクの上で羽根ペンを滑らせる手に確固たる力を込めながら、常に余裕のある笑みを浮かべて彼を迎え入れた。私の全身からは、どれほど巨大な国際的陰謀が押し寄せようとも、すべてを人類の発展のエネルギーへと変換してしまう、知的で堂々としたオーラが満ち溢れている。


「当然の結果ですよ、ウィリアム。彼らは目先の利権というバグを貪ることに必死で、時代がどれほどの速度で接続され、クリーンな方向へと進化しているかを見誤った。私が世界中に無償で提供してきた数々の技術は、すでに人々の生活そのもの、つまりは社会のインフラという絶対的な土台になっているのです。その土台を私欲のために切り崩そうとした時点で、彼らは世界中のすべての人間を敵に回したも同然なのですよ」


私はペンを置き、ゆっくりと立ち上がって、磨き上げられた窓ガラスの向こうを見つめた。


「彼らがどれほど高い地位にしがみつき、古い権威を振りかざそうとも、民衆の生活を豊かにする本物の知性の前には、ただの破滅を待つだけのデータに過ぎない。さあ、泣き言を言う暇すら与えず、この国際世論の波を使って、悪の根を完全に絶やしてあげましょう」


今回の失脚劇は、単なる一過性のスキャンダルでは終わらなかった。ノースウッド子爵の背後にいた、本国の老害議会の黒幕たちや、彼らと結託して不当な価格カルテルを結んでいた巨大貿易商社「オールド・アトランティック・ギルド」が、国際社会からの猛烈なバッシングによって四面楚歌の状況に追い込まれたのである。


彼らが取り扱っていた製品は、私の発明した高性能なフランクリン・ストーブや遠近両用メガネの海賊版、さらには粗悪なインクを使った旧時代の印刷物ばかりだった。民衆はすでに、私の提供する「超ホワイト環境」が生み出す最高品質のサービスと製品の味を知っている。そこへ今回の「人道に対する背信行為」の発覚である。


「ノースウッド子爵と癒着していたギルドの製品など、絶対に買わないぞ!」

「フランクリン様が命がけで証明した科学の光を、自分たちの懐を肥やすために盗もうとした大悪党どもめ!」


大陸全土、そして海の向こうのヨーロッパにまで至る巨大な不買運動の嵐が巻き起こり、オールド・アトランティック・ギルドの株価と信用は一晩で大暴落。彼らが独占していた港湾の利権や、不当に囲い込んでいた若い職人たちの労働環境の裏側までもが、フランクリン商会の息のかかったジャーナリストたちによって次々とスクープされていった。


敵が自滅していくその完璧なプロセス(クリーンざまぁの極み)は、私の主観的な一人称の視点から見れば、すべてが事前に描いた設計図通りにパズルがはまっていくような、圧倒的な爽快感を伴うものであった。


数日後、フィラデルフィアの私の元に、本国の特許局および最高議会から、特使として派遣された全権大使が直々に訪ねてきた。かつては傲慢な態度で植民地を見下していたはずの本国のエリート官僚が、いまや私の知的で堂々としたオーラの前で、完全に萎縮して冷や汗を流している。


「フ、フランクリン殿……。この度は、我が国の特許局の一部の不届き者が、ノースウッド子爵らの甘言に乗せられ、多大なる非礼を働いたことを深くお詫び申し上げます。本国議会も今回の事態を極めて重く受け止めており、関与した役人はすべて永久追放処分といたしました。これが、その公式な謝罪文書と、我が国が貴殿のすべての業績に対して敬意を表する、最高科学名誉勲章の授与状でございます」


大使は、震える手で豪華な装飾が施された箱を私へと差し出した。


だが、私はその勲章に目を落とすことすらなく、常に余裕のある笑みを浮かべたまま、静かに紅茶を口に運んだ。


「お気遣いなく、大使。私は最初から申し上げている通り、私個人の名誉や、このような金属の塊には何の実利も感じていません。私が望むのはただ一つ、この大陸の、そして世界の人類が、古い因習や理不尽な搾取から解放され、等しく安全と幸福を享受できる環境を整えることです。もし本国が本当に反省しているというのであれば、この勲章の代わりに、我がフランクリン商会が推進している『全州間における郵便料金の無償化範囲の拡大』と、『平民のための高等教育機関への公的援助』の条約に、今すぐその場で署名していただきましょう」


「な、……それは、本国の財政的な利権を大きく削ることに……」


大使が一瞬、ためらいの表情を見せた。その瞬間、私の背後に控えていたウィリアムが、引き締まった体躯から放たれる圧倒的な威圧感と共に、一歩前に進み出た。


「大使、断る権利があなた方にあるとお思いですか? 現在、本国の主要都市の街灯や避雷針のメンテナンスを行っているのは、すべて我がフランクリン商会の息がかかった最先端の技術者ギルドです。もし我が方の提案が拒絶されたとなれば、国際世論がどのような判断を下すか、賢明な貴方なら理解できるはずだ」


ウィリアムの毅然とした、そして絶対的な忠誠心に裏打ちされた言葉に、大使は完全に戦意を喪失した。


「わ、分かりました……! 直ちに署名いたします! 本国も、フランクリン殿の聖人ムーブの思想に、全面的に同意する所存です!」


大使が震えるペンで条約書にサインした瞬間、私は心の中で、また一つ大きな内政のアップデートが完了したことを確信した。富を求めず、ただ大義のために動く「完璧な聖人」としての振る舞いが、結果として国家すらも逆らえない最強の権力を私にもたらしたのである。


オールド・アトランティック・ギルドは完全に解散へと追い込まれ、彼らに搾取されていた何千人もの若い職人や労働者たちは、我がフランクリン商会が提供する「週休2日制」「無料の社食完備」という最高のホワイト環境へと一括して救済雇用されることとなった。彼らの忠誠心は瞬く間に限界突破し、生産ステータスは従来の5倍へと跳ね上がった。


すべてが片付き、静寂を取り戻した夜の執務室。


窓の外では、私が設置した電気街灯がフィラデルフィアの通りを昼間のように明るく照らし、市民たちが夜遅くまで安心して笑い合っている。ゴミ一つ落ちていない美しい近代都市の縮図が、そこには完成していた。


「フランク、本当にお疲れ様。世界中の誰もが貴方の優しさに救われ、同時に貴方の知性に畏敬の念を抱いているわ。私は、貴方がどれほど遠い世界の中心へ行ってしまっても、ずっとこの場所で貴方を信じて待ち続けているからね」


私のすぐ傍らで、デボラが可憐な姿勢のまま、私のために新しく淹れてくれた紅茶をそっとデスクへと置いてくれた。彼女の出会った頃から変わらない一途な妻としての佇まいと、曇りのない優しい瞳が、激しい国際外交戦を戦い抜いた私の現役としてのエネルギーを、何よりも心地よく満たしてくれる。


「ありがとう、デボラ。君がこの帰る場所を守ってくれているからこそ、私は何の手加減もなく、世界の理を書き換えることができるんだ」


私は彼女の手の上に、ペンを握り続けてきた力強い手を重ね、余裕のある笑みを向けた。


「さて、ウィリアム。ボリンドン、そしてノースウッドといった古い障壁は完全にデバッグされた。国際世論の基準は今、完全に私たちの支配下にある。だが、これに安心している暇はありませんよ。情報の伝達と安全の確保が完了した今、次なるステージは『文化と芸術による人類の精神のハッキング』です。以前から温めていた、触るだけで天上の完璧な和音を響かせる奇跡の楽器『グラス・ハーモニカ』の製作に入りましょう。この音色を使って、ヨーロッパの王族や美貌の貴婦人たちの心を、私たちの理想へ向けて完全に魅了するのです」


「ああ、フランク! 君の頭脳が導き出す最速の最適解なら、音楽の歴史さえも一瞬で塗り替えられるはずだ。僕も商会のトップ営業として、その奇跡の楽器を世界中の最高権力者たちへ届ける準備をすぐに始めよう!」


最高の相棒であるウィリアムと、固い信頼の視線を交わし合う。


年齢も、時間も、すべての衰えの数値を完全にフリーズさせたまま、圧倒的なエネルギーで新時代を牽引する私のペンは、次なる芸術の内政無双のロードマップを白紙のノートへと力強く刻み始める。世界が私の理想のために回り始めるグランドフィナーレへ向けて、物語はこれ以上ない最高の盛り上がりを見せながら、次なる展開へと接続されるのだった。

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