前へ目次 次へ PR 20/92 第20話 愛・おぼえていますか 賢者は少女、いや、女神に支えられて旅立った。 ルカーヴ。 ……そう。 ルカーヴは私を『完全に忘れた』わけじゃない。 そんなこと、できるはずないわ。 忘れたのは、『選べなかった未来』だけ。 それが嬉しくて、ちょっと妬ける―― 女って、そういうものよ。 互いの気持ちを確かめられた。 私たちは、通じ合っていたのね。 よかった。 でも、それに気づくには遅すぎた。 あなたはあなたの道を歩み始めた。 私は、失恋、したのね。 さよなら。 ――私の愛しい人。