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11章-6(七の本心)
伊藤七は 青山幸村とのキスが
ファーストキスだった。
だから キスが終わったあとに
こう言った。
「わたしのファーストキス……。
わたしのファーストキスだったのに」
と そうつぶやいて ほとんど
泣きやんでいた。
伊藤七は ぐっと泣きたいのを
我慢して 青山幸村に こう言い出した。
「青山くん。青山くん。わたしのことそんなに
そこまで 想ってくれてたの?
知らなかったわ。
わたしみたいな もう希望を失った
人間でもいいの?
わたしは もうダメな人間なのよ。
でも そうやって一生懸命に
わたしのことを 励まし支えてくれる
気持ちは とても良くわかってしまったの。
手術は受けるわ。
でも 失敗したらもう おしまいよ」
と 言ったあとに また泣き出してしまった。
青山幸村は それを見て こう言った。
「どんなことになっても ずっと
伊藤さんのことを 愛し続けます。
それでも 君のことが好き」
と。
第3部
完




