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黒と赤の二重奏(くろとあかのにじゅうそう) 第三部  作者: 青ちゃん
それでも君のことが好き
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11章-6(七の本心)


 伊藤七は 青山幸村とのキスが

ファーストキスだった。


 だから キスが終わったあとに

こう言った。


「わたしのファーストキス……。

 わたしのファーストキスだったのに」


と そうつぶやいて ほとんど

泣きやんでいた。


 伊藤七は ぐっと泣きたいのを

我慢して 青山幸村に こう言い出した。


「青山くん。青山くん。わたしのことそんなに

 そこまで 想ってくれてたの?

 知らなかったわ。

 わたしみたいな もう希望を失った

 人間でもいいの?

 

 わたしは もうダメな人間なのよ。

 でも そうやって一生懸命に

 わたしのことを 励まし支えてくれる

 気持ちは とても良くわかってしまったの。

 手術は受けるわ。

 

 でも 失敗したらもう おしまいよ」


と 言ったあとに また泣き出してしまった。


 青山幸村は それを見て こう言った。


「どんなことになっても ずっと

 伊藤さんのことを 愛し続けます。

 それでも 君のことが好き」


と。



        第3部

         完


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