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クインテット。ナイツ  作者: 恵/.
M―視える。ナイツ
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これが微笑ましいと思えてくるのは、仕方のないことなのでしょうか?


 ……因みに、狼達はというと。



「はぁ……、はぁ……。この辺まで来れば、大丈夫か?」

 狼は公園を出て、ある程度離れた場所で立ち止まった。

「おーい、大丈夫か闇代?」

 狼は闇代を下ろすと、仰向けに彼女を寝かせる。

「……なんとか」

 闇代は表情を歪めながらもそう答える。

「にしても、面倒なことになったな」

 狼は闇代の隣に座り込むと、苛立ちながら頭を掻き毟る。

「……狼君」

「何だ?」

「やっぱり、無理なのかな?」

「何がだよ?」

 苛立っているせいか、闇代に対する返答も素っ気無い。そのため、闇代は躊躇っているようだったが、それでもこう続けた。

「あいつを、殺さずに倒すのとか。そもそも、あいつを倒すのとか。……だって、お優さんにも倒せないみたいだし、やっぱり―――」

「無理じゃねえよ」

 狼は力強く答える。

「少なくとも、優は間違いなく最強だ。そりゃ、手加減が難しくて手こずってはいたみたいだが……。それでも、どうにもならないなんてことはない」

「でも……。それだと、わたしはただの足手纏いだよ。あいつを倒すのも、わたしの役目なのに。わたしが向き合わないといけないのに。でも、全部他人任せ。わたしがここにいる意味だって、ないじゃない……」

「そう思うんだったら」

 彼の声に、闇代は言葉を止めた。

「お前はお前にできることをしろよ。俺は俺ができることをする。嘆くのは、全部やってからだ」

 無論、彼に出来ることなど限られている。だが、ない訳ではない。―――こうやって、闇代を励ますことだって出来るのだ。

「……なんだかわたし、狼君に助けてもらってばかりだね」

 闇代は起き上がると、さっき撃たれた右足を押さえる。

「待ってて。すぐに治して、また戦うから」

「治せるのかよ?」

「うん。霊術の応用でね」

 その言葉を証明するかのように、足の傷口はみるみると塞がっていった。

「ね?」

「……」

 呼びかけるも、狼とぽかんと口を開けて固まっている。

「あれ? もしかして狼君、驚いてる?」

「……ああ。お前がほんとに除霊師だって知ってな」

「それって、何気に失礼だよ」

 むくれる闇代を見て、狼は思わず笑ってしまった。

「何で笑うの?」

「さあな」

 何故笑ってしまったのか、彼自身も分かっていない。ナレーターの予想では、闇代が元気を取り戻したためだと思うのだが。

「まあ、焦る必要はねえよ。無策で挑んで勝てるとは思えんし、とりあえず対策くらいは考えねえとな」

 狼はそう言いながら近くに腰掛けた。

「そうだね、何か手を考えないと」

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