第74章:悲しき再会(2)
(・・・えっ、茶太郎ちゃんはどこに??)
これが、
セラミック台を見たときの、
率直な印象だった。
(茶太郎ちゃん、いないじゃないか!?)
一瞬、パニックでも起こしそうになったぼくだったが・・・
いた。
茶太郎ちゃんは、その台の上に。
もう、ぼくにかすかにほほ笑んで見せてくれた、
あの笑顔も、
愛らしい姿も、そこにはなかった。
(茶太郎ちゃん・・・こんなに少なくなっちゃって・・・。)
骨は・・・
悲しいことに、いくらも残っていなかった。
頭の一部と、背骨とおぼしき、連なった骨の部分、
そして、
前脚と思われる、細長い骨が、たった2本見えるだけで・・・
あとは、細かい灰のような状態になっていた。
「こ・・・こんなに少なかったんですか? こんなに・・・??」
「ええ。これしか残りませんでした。お客様、ここが前脚で、ここが、うさちゃんの『鼻先』・・・。あぁ・・・奥歯が何本か残っていますね。焼け焦げてはいますけど・・・。」
「あぁ・・・茶太郎ちゃん・・・こんなに、ちっちゃくなっちゃって・・・おぉ・・・おおおっ・・・!」
ぼくは、また悲しい・・・やるせない気持ちが戻ってきて、
しばし、むせび泣いた。
(茶太郎ちゃん・・・君の骨って・・・こんなにモロくなっていたのか・・・。あの、仏具店のお姉さんは、あふれるほど、お骨が残ったっていってたのに・・・。
かわいそうに・・・。こんなに、ボロボロの骨で、ずっと我慢してがんばっていたんだね・・・茶太郎ちゃん・・・。)




