表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
76/79

第74章:悲しき再会(2)

 (・・・えっ、茶太郎ちゃんはどこに??)


 これが、


 セラミック台を見たときの、


 率直な印象だった。


 (茶太郎ちゃん、いないじゃないか!?)


 一瞬、パニックでも起こしそうになったぼくだったが・・・


 いた。


 茶太郎ちゃんは、その台の上に。


 もう、ぼくにかすかにほほ笑んで見せてくれた、


 あの笑顔も、


 愛らしい姿も、そこにはなかった。


 (茶太郎ちゃん・・・こんなに少なくなっちゃって・・・。)


 骨は・・・


 悲しいことに、いくらも残っていなかった。


 頭の一部と、背骨とおぼしき、連なった骨の部分、


 そして、


 前脚と思われる、細長い骨が、たった2本見えるだけで・・・


 あとは、細かい灰のような状態になっていた。


 「こ・・・こんなに少なかったんですか? こんなに・・・??」


 「ええ。これしか残りませんでした。お客様、ここが前脚で、ここが、うさちゃんの『鼻先はなさき』・・・。あぁ・・・奥歯が何本か残っていますね。焼け焦げてはいますけど・・・。」


 「あぁ・・・茶太郎ちゃん・・・こんなに、ちっちゃくなっちゃって・・・おぉ・・・おおおっ・・・!」


 ぼくは、また悲しい・・・やるせない気持ちが戻ってきて、


 しばし、むせび泣いた。


 (茶太郎ちゃん・・・君の骨って・・・こんなにモロくなっていたのか・・・。あの、仏具店のお姉さんは、あふれるほど、お骨が残ったっていってたのに・・・。

 かわいそうに・・・。こんなに、ボロボロの骨で、ずっと我慢してがんばっていたんだね・・・茶太郎ちゃん・・・。)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ