私の暮らすダンジョン
えっどうしよう。
あれから、私はスケルトンの家に住むことになった。
若い男女が、結婚もせずに同じ家に暮らすのは良くないものね。
えっ結婚?!やだ、私ったら、、何考えてるの?!もう!
それはさておき、ジョーイもジョエルも、とても親切にしてくれる。
私の部屋も作られて、フカフカのベッドもあるし、なんだかとても可愛いインテリアをセイラが用意してくれた。
とても居心地の良い部屋と、暮らし。
ご飯はいつも、ギアがジョーイのうちに、来て、一緒に食べる。
ギアと食べるご飯はおいしくて、でも食べすぎるのも恥ずかしくて、ちょっと困ってしまう。
私も、畑仕事を手伝いはじめた。
これまで、聖女として勤めて来たから、初めての畑仕事で、分からないことばかり。
ギアや、みんなに教わりながら、ちょっとずつ覚えていく。
それにしても、魔物が畑を耕すなんて知らなかったし、野菜や麦を食べることも知らなかった。
なんというか、みんな、人間みたい。
と言うより、人間よりも、人間らしい。
みんな、お互いを思いやって、協力し合って暮らしている。
ここでの暮らしに慣れたら、もう王宮での性悪な役人や勇者たちとの嫌がらせのやり合い、聖女同士の足の引っ張り合いなんて出来ないし、したくない。
ダンジョンの裏口から出れば、澄み渡る空。
空気もおいしい。
それに、畑は豊作だ。
「レシア、どうしたの?」
ギアに声を掛けられて、そちらを向くと、ギアが照れたように笑う。
私も、なんだか恥ずかしくなって、笑う。
2人で、何も話さず、ふふふと笑い合う。
最近、こうして意味も無く見つめあって笑うことが増えた気がする。
とても幸せだ。
私は、ギアのことが好きだ。
聖女と、どうやれば結婚できるの?勇者になっちゃう?




