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ダンジョン村は今日もにぎやか  作者: わたあめ☆
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解決策

村人たちの心配をよそに、ギアは育っていきます

俺は、会議で食料について議題にした。


みんな、ギアに食わせる為に、最近では自分達が食う分を減らしてることを俺は知ってる。


おかげで、スケルトンのジョーイも、痩せてきてる。

あ、あいつは元から骨か。


とにかく、食料を増やす方法を考えることになった。


しかし、なかなか良い案も思いつかず。


みんな、ウンウン唸っていた。


そんな中、ヒグが喋り出した。


いつも寡黙なヒグの話を、みんなじっと聞いてる。


「3日で、当面必要な量を用意してくる。俺に任せろ」


ヒグは、自信ありげに言ってるけど、そんなん出来るの?


みんな思ったことは同じだったようで、口々に、無理だ、とか、どうやってなど言い始めた。


みんなを静めて、ヒグに聞く。


「なんか方法あんのか?」


「ああ、山の向こうに、狩りを出来る場所がある。そこで、獲物を狩ってくる」


なるほど、とみんなが納得した。


ヒグは、狩りの名人だ。


オークだから、外にも出れるし。


すると、ギアがとんでもないことを言い始めた。


「僕も行きたい!」


会議中が、どよめいた。


「何言ってるんだ、ギア。狩りは危険なんだぞ」


ヒグが、ギアをなだめている。


あんな優しい顔出来たんだ、オークって。


「前に、ヒグが畑の近くで野うさぎ狩ってるとこ見たよ。狩りって、カッコイイ!僕も大きくなったら、ヒグみたいに狩りが出来るようになりたい」


ヒグが、見たことも無いような、デレデレした顔になってる。

その顔、こぇー。


「仕方ないな。だが、やはり危険だ」


そう言うヒグに、分かりやすくギアがしゅんとする。


「だから、ギアに護衛を付けよう」


パッとギアが顔を上げる。


「僕も行っていいの?」


嬉しそうな顔しちゃって。


「ああ、ただし、護衛から離れないこと」


ギアは、満面の笑みで、頷く。


「うん!僕、絶対約束は守るよ!男だもん!」


微笑ましい。


あー眼福。


ヒグが、ギラッと俺の方を見る。


「そんな訳だから、お前が護衛な」


あ、俺ね。


だろうと思った。

自分が恵まれてることに感謝

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