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ダンジョン村は今日もにぎやか  作者: わたあめ☆
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ギア

ギアは、ダンジョンで幸せになって。

ギアは、まだ7才な割には、滅多なことで泣かなかった。


俺たち魔物は、恐いはずなのに。


「俺たちのこと、恐くないのか?」


ふと聞いてみると、ギアは少し考えてから


「父さん母さんの方が、ずっと恐かった」


そう答えた。


え、人間の親って、そんなこえーの?


俺たち魔物には親子とか無いからわかんねぇけど。


ギアの体のあちこちにある傷?紫色の痕?も、その親かららしい。


人間の仕組みはよく知らねぇけど、何となくみんな不憫になって、ギアには優しくなった。


ピイが、抜けた羽を使ってフワフワの布団を用意した。

これまたフワフワの枕付き。


サキュバスのセイラは、夜の街で人間相手に商売してるから、街で人間用の服を買ってきて、ギアに着せた。

うん、ボロ布しか無かったもんな。


ジョルアは、毎日、1日に3回も4回も5回も、ご馳走をギアに食わせてる。


ギアの食いっぷりが好きなようで、フフフと笑いながら、食い終わるまで、じーっと見てる。


かく言う俺は、家を作った。

ダンジョン内にな。


ほら、魔物と同じ家ってのも、なんか、かわいそうじゃねーか。


でも、まだ小さいから何かあったらいけねぇ。


だから、俺の家にくっ付けて、何かあればすぐ行けるようにした。


俺の家とドアで繋がってるから、いつでも行き来できる。


一応、ギアの家にも、小さいけれど、台所と居間と、寝室を作った。

トイレは、畑だ。

肥料になるから。


問題は、飲み水と風呂。


ギアは、めちゃくちゃ汚くて、聞くと、体を洗ってもらったことも無いらしい。


みんな、泣いて話を聞いてる。


オークのヒグは、泣いて鼻水出すぎて、変な鳴き声出てる。

「ピギッ」

魔物と人間、どちらが優しいか。

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