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モブ令嬢に転生したので推し活していたら極悪令嬢に昇格しちゃいました  作者: 西園寺百合子


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07 アリアナの本命など知らん

子爵令嬢/生徒C ニーナ・ヴァロワ

皇太子 /攻略対象 アルフレッド・クロムウェル

公爵  /攻略対象 ジークハルト・ベルシュタイン

伯爵  /攻略対象 リュカ・モンパルナス

伯爵  /攻略対象 オスカー・ウィリアムズ

伯爵令嬢/悪役令嬢 クロエ・ラングレー

男爵令嬢/ヒロイン アリアナ・ロゼ

「…伝わりました?ジークハルト様の魅力っ!」

興奮気味にアリアナを見た。

アリアナはパフェを食べながら、冷ややかな目で私を見ている。

「あなたが、ストーカーだということはよくわかったわ」

そう言われてしまった。

なぜか、何も伝わっていない。


「なぜ、あんたが私と極悪人をくっつけたいのかわからないけど。私が好きなのはアルフレッド様なの」

アリアナがさらりとそう言った。

「ええ?あの、キラキラ皇太子?どこがいいの?」

「皇太子だからに決まってるでしょ?」

これまた、さらっと返された。


「いい?皇太子と結婚したら、皇太子妃になれるのよ?この国のトップレディーになれるの。公爵か皇太子かだったら、皇太子でしょ」

そう言われて、愕然とする。

家柄なの?

乙女ゲームなのに…


「パフェ、もう1ついかが?その代わり、ジークハルト様の功績を聞いてっ!」

アリアナが家柄を重視するなら、ジークハルトの家柄のよさをアピールするしかない。

まあ、皇太子には勝てないけど。

「パフェはもういいわ…ケーキを食べてもいいなら、聞いてあげる」

そう言われて、喜んでご馳走した。


なんやかんや3時間。

ジークハルトの魅力を熱弁したが、いまいちアリアナに伝わった感じがしない。

おかしい…

こんなことしなくても、ジークハルトとアリアナは自然と惹かれ合うはずなのに。

最終的にジークハルトルートに入らなかったとしても、アリアナはジークハルトにもう少し優しかったはずだ…

たぶん。


ところどころ切れてしまっている記憶を辿る。

2人の仲を進展させたいのに、イベントに関する記憶も飛んでしまっているのが痛い。

席決めイベントは覚えていたのに。

次はたしか、校外学習のイベントだったはず。

でも、内容が思い出せない。


机に座って、思い出そうと努力してみた。

「ダメだ。思い出せない…」

ジークハルトの役に立ちたいのに、全くの役立たずだ。

そうこうしているうちに、校外学習のイベント開催日となった。


「はい、はーい。では、4人1組になってくださ~い」

先生がそう言った。

ざっくりすぎるだろう。

ゲームではここもガチャポイント。

ガチャを回してアイテムをゲットできれば、気になるあの人と一緒のグループになれちゃう、というものだった。

リアルでは、こんな感じか…


ポツンっとジークハルトが取り残されている。

なんてことでしょう…

大チャーンス!!!

「ジークハルトサマッ!」

嬉しさのあまり、声がうわずる。

ジークハルトがちらっと私を見た。


「ニーナ嬢、よかったら、僕とグループにならない?」

そう言って肩に手を置いたのは、アルフレッドだった。

キラキラ皇太子め。

だが、今日はその誘いにのってやろう。

「はい!では、ジークハルト様とアルフレッド様と、一緒にグループに!」

そう言って、ジークハルトの手をとる。

勢い余って、握ってしまった。

「あ…すみません」

慌ててジークハルトの手をはなすと「いや…別に」と言われてしまった。

うぶで可愛い。


って、喜んでいる場合ではない。

「アリアナさぁん!!アルフレッド様とジークハルト様と、一緒のグループになりませんかっ!」

少し離れたところにいるヒロインを、力いっぱい誘う。

今回はアルフレッドにアリアナの人参になってもらうことにしたのだ。

アリアナはアルフレッドの名前を聞いて、一目散に来てくれた。


「ニーナさんったら、優しいっ!ぜひ、ぜひ、ご一緒に!」

そう言って目を輝かせている。

うん、うん。

作戦通りだ!

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