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第18話 近衛騎士





「カケルに、近衛騎士の首席を任せたい。」





王女アイリス、リデル、ティエルとの結婚という衝撃的な出来事から、さらにグレンダ王はぶっ込んできた。



「カケル。先程も申したが、アイリス達との婚姻はアイリス達の要望でもある。しかし、アイリス達と婚姻するには立場というものが必要だ。」



グレンダ王が言いたいことは分かる。

だが、役職につくということは、その責任を果たさなければならない。


僕は日本で会社を設立したのだ。

それをおろそかにはできないし、懸命に支えてくれる麗華をないがしろにはできない。

その辺りをグレンダ王には説明した。



「構わない。その『レイカ』という者のことはアイリスからも聞いているから、その者をカケルが大事にしたいなら異はとなえない。アイリス達をないがしろにしないならばな。」


「近衛騎士首席と第七席は現在空席であるが、首席は最も優れた者でなければならない。」



『マスター。グレンダ王は、マスターがロスト・マジックである「空間魔法」の使い手であると予想しています。「空間魔法」は転移、切断、固定、アイテムボックスと応用が効き、最も優れた魔法の一つと言えます。弱点と言えば防御と状態異常及び回復くらいでしょうか。』


イブが教えてくれる。


『しかし、マスターにはオリハルコンの全身鎧と回復魔法(極)があります。先程述べた弱点を補って余りあるでしょう。』


「カケル。この国で一番の強者が近衛騎士の首席にいる、というだけでも他国への抑止力になるのだよ。その力を示す必要はあるが、無理な要求はせぬと誓おう。相応の俸給も出す。引き受けてくれぬか?」



グレンダ王は、かなり譲歩してくれているよな。

アイリス達を娶るなら、立場が必要だと言うなら文句は無い。

と言うか、これ以上は無いだろう。



「分かりました。ただ条件が一つ、僕は今はまだ日常に支障が出るようなことは避けたいのです。それで良ければ受けます。」



「それで良い。よろしく頼む『近衛騎士首席』の『黄金の騎士』よ。」



グレンダ王は満足そうに頷く。


「それでは他の近衛騎士を紹介しておこう。」



場所を移動し、会議室のような場所にグレンダ王、アイリス、リデル、ティエルと他に見たことの無い男性が3人いる。


上座からローブをまとった男性、鎧を着た体格の良い男、白衣のような衣服を着用した男性だ。



彼らがグレンダ王が言っていた、残りの近衛騎士だろう。

グレンダ王は僕を見て口を開く。


「紹介しよう。上座から順にクリフォード、ガイアス、ドミニクだ。」


続けて、グレンダ王はクリフォード他2名を見据え、


「こちらが、この度『近衛騎士首席』に就任する『黄金の騎士』カケルだ。そなた等とは同僚となる。ともに我が国の剣となり盾となって欲しい。」


と説明する。

紹介されたクリフォード達3名は『黄金の騎士』に興味があるのか、思ったよりも雰囲気は悪くない。


こういう場合って、「納得できない」とか言って騒ぐかと思っていたんだがな。意外だ。


『マスター。他の近衛騎士はグレンダ王を信頼しているのでしょう。マスターに興味はあっても、疑ってはいない様子です。』


イブから、それぞれ、

第三席 クリフォード。『結界魔法』の使い手。

第四席 ガイアス。『身体強化』の使い手。

第六席 ドミニク。『錬金』の使い手。

との説明を受けた。


因みに、リデル達は、

第二席 リデル。『神速』

第五席 ティエル。『精霊魔法』

となるそうだ。



クリフォードが僕に向かって頭を下げる。


「初めまして、『黄金の騎士』殿。思ったより若くてびっくりしました。これからよろしくお願いします。」


多分、また僕は年齢よりも若く見られているんだろうな。

わざわざ訂正しないが。いちいち面倒だし。


「こちらこそ、よろしく頼む。王の紹介のとおり、カケルという。しかし今は名前を公表する気はないので、世間的には『黄金の騎士』として勤めさせてもらう。」


「おう。王の期待に応えるなら、それで良いんじゃないか? 正体不明の方が良いこともありそうだしな。他国への対策とかな。」


体格の良いガイアスが、軽い感じで言う。

ガイアスへの僕の印象は、大雑把というか表裏の無い性格のようだ。


「それより、噂の『黄金の騎士』の実力が知りてぇ。俺と手合わせしちゃくれねぇか?」


僕に向かって言い、その後ガイアスが王を見る。



「カケル。どうだ? ガイアスとの模擬戦を見せてくれぬか?」



ガイアスは『身体強化』の使い手だったな。

やってみるか。

というか、こういう時に嫌ですって断りにくいよな。


「分かりました。ガイアス、よろしく頼む。」




僕達は訓練場に移動してきた。

模擬戦は武器の使用無し、大怪我につながる攻撃は控えることで行うこととなった。


僕とガイアスは向かい合って構える。

僕はオリハルコンの全身鎧に換装し『黄金の騎士』の格好になる。


「へえぇ。どうなってんだ? っと、俺も本気で行かせてもらうぜ!『身体強化』!」



「カケル様!頑張ってください!」


「カケルなら勝って当然。」



ティエルとリデルが声援を送ってくれる。


「行くぞ!」



さあ、気合入れていくか!







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