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初代ドラゴンクレストは予想以上に大ヒットしたようだ

 5月27日ホムコンでドラゴンクレスト発売開始、販売本数200万本の大ヒット作となった。


 さて、うちでもSAGAマーム3用のRPGであるファンタジースターを現在制作中だが、ホムコンのドラゴンクレストはかなり売れている。


 しかも前よりもかなり売れているのは”桃の子太郎討鬼伝説RPG”が先発しているというのもあるだろう。


 スーパーマリオンブラザーズの681万本を筆頭としたスーパーマリオンシリーズと初期ソフトのゴルフの246万本、ベースボールの235万、麻雀の213万本を除けばホムコンソフトの売上上位はドラゴンクレストシリーズがほぼ独占している。


 この理由はゲームを行う上での目的がわかりやすいこと、究極的には勇者が魔王を倒すということであることが開始してすぐわかり更に最終目的地が最初の段階で見えているため迷う必要がなく覚えるべき要素も少ないことというのは大きいだろう。


 これは子供向けのゲームとしては大事だ。


 そして敵との戦闘バランスは意外とシビアでレベルアップが重要だが、死んでしまっても金は半分で最初の城に戻されたりするが、それまで得た経験は引き継げ、レベルアップを地道に行い装備を整えれば先に進めないということはなく、物理攻撃が効きにくい敵には呪文攻撃が有効だったり、経験値がめちゃめちゃ入ったりし、魔法を使ってくる敵には呪文封じが有効だったりと、力押しだけではない戦闘バランスの秀逸さもあるだろう。


「それにしてもこのゲームはお金がぜんぜん足りませんわ。

 新しいものを買おうとしてもなかなかお金が貯まらないのはどうにかなりませんの?」


「いや、お金って本来そういうもんだから」


 まあ、お金がない、お金がほしいと北条先輩のように延々とつぶやくことになったりするほど武器防具はボッタクリ価格だったりもするので決してサクサク進むぬるいゲームバランスではないのだが。


 そして人気の漫画家さんを起用し、モンスターをコミカルに表現することで子どもでもとっつきやすくして、週刊少年ホップでの宣伝もうまくつかっており、BGMなどの素晴らしさというのもやはり大きい。


 徹底的に子どもやRPG初心者を楽しませる作りをしているという点ではやはり及ばないな。


 あとは、ホムコンはみんなで遊ぶというものでもあったので他所の家でやっているのが面白かったら自分の家でも買ってもらうという流れもある。


 まあそれはジュエルスでも同じようにSAGAハードがある家で遊んで、ハードごと買ってもらうことをねだるという過程を通り人気が爆発したりしているんだが。


「うーん、やっぱドラクレのバランスはすげえよな」


「モンスターをあえてコミカルにすることで子どもでもとっつきやすくするという点では桃の子太郎討鬼伝説でもやってはいるわよ?」


「もちろんドラクレは鳳山明先生の絵だからっていうのはあるんだろうな。

 でも魔法とかのバランスも加えるとやっぱり全然かなわない感じだよな」


「ではファンタジースターの超能力を加えた戦闘バランスはまた考える必要がありそうね」


 斉藤さんがそう言ってため息を付いた。


「確かにそうだなぁ」


 TRPGだと戦闘回数が少ないので魔法がめちゃ強力だったりもするが、ウィンザードでは魔法使いは、序盤は完全に足手まといな感じでもあったりするので魔法使いは扱いが難しいんだよな。


 そしてドラクレの成功でイラスト担当の有名クリエイターとのゲームコラボが成功の鍵と思われ、ドラクレクローンな2DRPGが続出したが、その殆どはドラクレと内容が似たり寄ったりでドラクレほどにゲームバランスがいいと言えるものも少なく、ほとんどは名前も知られないまま消えていくのだが。


 その中でドラクレのライバルとして健闘したのがFFFなわけだがどちらも7くらいから迷走し始めた感じではあった気がする。


 この後はホムコンゲームがRPG全盛に成るかと言うと必ずしもそうでもなく、ドラクレを除けばアクションやシューティングのほうが売れていたりもするのだけど。


 ライジングではジュエルス系の落ちものパズル、リズムマニアックス系のリズムアクション、桃の子太郎討鬼伝鉄系のボードゲームとともにRPGは会社の柱にして行く予定だからファンタジースターや女神召喚をうまく作らんとな。

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