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episode2-6


「ーーっ」



隣でシアンが呻いてるのを聞いて、兵士が目を向けると、地面にじんわりと赤い液体が広がっているのを見て、はっとした。



兵士にもいくつか擦り傷はあったが、シアンは背中側まで切られた腹の傷があったせいでそれが足手まといになり、何度か盗賊の攻撃を受けてしまったらしい。



「大丈夫ですか⁉︎」


兵士は声をかけつつ、自分の妹が帰省するたびに渡してくる刺繍の入った布で止血をし始めた。



「うぁっ……っ」


痛みにシアンは再びうめき、指で地面を削いだ。



「シアン様、山を降りた城下町に私の実家があります。ここにいては獣に襲われるかもしれませんのでそこまで移動しましょう。では、失礼します」


兵士はシアンに断って彼の肩をシアンに貸し、城下町の方へ下っていった。



***


山を降りて、町人達の視線は気になったもののなんとか、自分の実家まで足を運び、ドアを懸命に押すと、聞き慣れた風鈴の音がなった。


「兄さんっ!!」


その音で振り向いた妹が、兵士とシアンの姿を見て、目を見開いた。


「そんなに傷を負って、なにがあったの?それに……そちらの人は?」


「ディアナ、いきなりで悪いが、この方の治療をしてくれないか。本当は医者に連れて行きたいんだが、身分がバレたら大変な騒ぎになるのでこちらに連れて来た。よろしく頼む」


「はい、では、兄さんも来てください。お店は今すぐ閉めますので 」


「わかった」



兵士はディアナの後をついて行き、ある客室のベッドにシアンを寝かせた。







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