33/55
居舞の従弟
バイクはやがてとある民家に辿り着き、ライダーはヘルメットを外しながら玄関へと進んで行った。
「おかえり。
・・・夜ごはん、食べてきたの?」
「ん、ああ。
ただいま。食って来たよ」
玄関に入るなり、家で待っていた従姉が出迎えてくれた。彼女は電気を点け、ヘルメットを受け取ると、彼と共にリビングへと戻って行った。
「風呂はもう沸かしてんの?」
「うん。もう先に入っちゃった」
そう言って、従姉はリビングの中心にあるソファにぐでんと寝そべった。
「おい、そこで寝んなよ?
風邪ひくぞ」
「うん・・・、大丈夫」
そう言いながら、彼女はウトウトし始めていた。
「おま、おい、優!
頼むけ風呂にくらい気兼ねなく入らせてくれ!」
部屋の電灯に汗ばんだ茶髪を輝かせながら、彼はだらしのない格好で寝ようとする従姉を寝室まで引きずって行った。




