リエの風邪
リエside
ポツポツポツ
「雨ですね」
「このまま小雨のままならいいんだけど…まだ家まで距離があるから」
ザー
「この近くに雨宿り出来るところありますかっ!」
「ないな…すまない」
「いえっへっくちゅ!」
「早くボクの家へ!」
「お帰りなさいませ坊ちゃま」
「ただいま」
「坊ちゃま濡れておられるではありませんか!」
「今降ってる雨でね。それよりこの子を」
「この方は…」
「ボクの後輩だ」
あぁおっきな家…足がフラつく…
最近夜遅くまで本読んで夜更かししてたからなぁ
疲れかな?
「ゴホゴホ」
熱い…フラフラする…体に力が…入ら…ない…
シンside
バタン!
「佐々木!」
体をゆすってみる。
「佐々木!佐々木!」
「う…」
顔が真っ赤だ。額に手を当ててみる。
「熱い…」
酷い風邪だ…
「騒々しい…どうかしたの?」
と言いながら階段を降りてきたボクの姉、勝山ゆかり。
「姉さん!彼女がっ!」
「その子濡れているじゃない!シンも!着替えて来なさい。」
「でも佐々木が…」
「佐々木さんのことは姉さんに任せて」
「分かった…」
ゆかりside
勝山ゆかりといいます。
シンの一つ年上で今大学一年生です。
シンが帰ってきていきなり慌ててるなんて珍しい…というか初めて見た。
この子に恋してるんじゃないのかな?
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女のカン
inゲストルーム
ただいまゲストルームにいます。
まず佐々木さんを着替えさせる。
「佐々木さん着替えましょうね」
「はい…」
着替え終わったら彼女の結った髪をほどきベッドへ寝かせて熱を測る。
ピピピピピピと音が鳴って計測終了。
見てみると…
「39.5度…ひどい熱…」
「ゆっくり休んでね」
と私が言うとコクリとうなずき眠った。
「姉さん!はあはあ…」
「静かになさい病人の前で今寝付いたところなんだから」
息を切らしてるシン。走ってきたのね。
「熱は?彼女は?今どうなって…」
「分かった分かった。ちゃんと説明するから」
一つ一つ説明した。
・とりあえず髪を乾かせて服を着替えさせたということ
・熱は39.5
・今は寝ているということ
シンは焦っていた。
そんなに心配しなっくても大丈夫なのに…
「佐々木さんどうしようか…こんな熱じゃ家に帰せないしね」
「佐々木の家は共働きでなかなか家に帰ってこれないんだ。だから家には誰もいない」
「何で知ってるの?」
「ボクは陸上部の主将だよ?部員のことくらい分かるさ」
「そう…じゃあ治るまで泊まってもらいましょう。
うん、それがいいわ瑞希さん」と私はメイドを呼ぶ。
「はい。お呼びでしょうか」
「彼女の身の回りの必要用品を揃えて下さい」
「かしこまりました」
「これで準備完了っと服は私ので大丈夫だと思うし」
シンは佐々木さんが眠っているベッドの隣にある椅子に腰を掛けて佐々木さんを見守っている。
やっぱり彼女のことが好きなんだね。
シンが初恋かぁ
昔は「ねーさんねーさん」って可愛かったのに…なんかちょっと寂しいなぁ
「佐々木…すまない。ボクは無力だ何も出来ない。」
「全く…」なに漫画に出てきそうなセリフ言ってんのよ。
「坊ちゃまお食事の準備が出来ました」
「いや、今はいい」
「ダメよ。食べてきなさい彼女は姉さんが見てるから」
「…分かった」
シンは退室した。
「可愛い寝顔…シンが惚れちゃったのも分かる気がするなぁ。
それに彼女、かなり疲れが溜まってるだからよけい高い熱が…」
「くっ…う…」
うなされてる。
「どんな夢を見ているの?大丈夫、怖いものは何にもないよ。安心して…」
と頭を撫でた。
すると少し微笑んでまたぐっすり寝た。




