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約束だよ  作者: Small・Bear
本編
31/131

覚えていますか?

?side



幼い頃私は好きな人が出来ました。

それが私の初恋でした。

私が泣いているときに慰めてくれました。

そのとき私は恋をしました。

私よりずっと背の高い男の子。

その名前は…。

*******

朝礼が始まりました。

もうすぐ教室に入ります。

もうすぐ貴方あなたに会えます。


「入って来てー」

扉を開け教室に入ると、私は最初に歓声を受けました。

そして教卓へ…。

先生が私の名前を黒板に…


「自己紹介を…」

「はい」

一つ深呼吸をして。

「両親の仕事の都合で転入して来た姫木千砂(ひめぎちさ)です。よっよろしくお願いします」

お辞儀をして顔を上げ“貴方あなた”を見つけました。



私の初恋の人、秋本悠君。



千砂side


HR終了後

クラスの男の子は私のところに駆けつけて来て質問タイム。いきなりで少しビックリしちゃいました。次々質問をしてきて一つ一つ私は丁寧に答えます。


「スリーサイズは?」

「ごめんなさい、覚えてなくて」

「彼氏は?」

「いません」

私がそういうと男の子がガッツポーズ。


「んじゃ好みの男の人は?」

「優しい人です」

そう言うと今度は「俺だぁ」と叫ぶ声が数人。


「んじゃ最後の質問ズバリ好きな人は?」

「いますよ」

「「「「「ええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」」」」

ドン!!と机を叩く音がしました。


「うっさいわね!!静かにしなさいよ!」

「だって…」

「だってもクソもないわよ!黙りなさい航平!!」

ツインテールを結っているある女の子がこっちを向いて言ってます。

その女の子の傍にいるのが私の初恋の人。

私は初恋の人の元へ…


「お久しぶりです悠君。お元気でしたか?」

と私は微笑んだ。

こっちを向いて数秒…そして帰ってきた言葉が…


「誰?」

「……覚えていないんですか?酷い…酷い…酷いです!悠君それはあまりにも酷い…」

次々出てくる涙が頬を伝う…まさか気づいてくれないなんて…


「千砂ちゃん大丈夫!?泣かないで!」

とあるクラスメイトが言います。

「う…うぅ…」

「こんな可愛い子を…」

「う…あっえっとごめん!」

謝る悠君。


「悠!女の子泣かすなんてアンタ最低最悪よ!!」

「「「「「そーだそ-だ!!」」」」」

クラスのみんなから言い寄られる悠君…

「う…ホントごめん!!」

と全力で頭を私に向け下げてる。


「うぅ…」

「悠!今すぐ這いつくばって土下座しなさい!!」

「えっ!?」

「女の子泣かしたんだから当然よ」

「う…」

「いいですよ。もう大丈夫です」

「そっそうかよかった」

「でも…流石にショックが大きかったです…」


「さぁ始めましょ。航平お願い!!」

「了解!!」

お願い??いったい何を…

そう言うと航平という男の子は悠君の腕を拘束し始めました。悠君は一生懸命足掻いていますが…


「離せ!!何すんだよ!」

「どれだけ足掻いてもムダだ!!千砂ちゃんを泣かした罰だ!大人しくしろ!」

「はーなーせー!!」

「大人しくしてろ!!そして裁きを受けろ!!行け!リエ!」

「りょーかい!!」

リエという女の子は指をボキボキ鳴らしてから右手に拳を作り…悠君のお腹目掛けて…


「ぐはっ!うっ!ぐはっ!う!」

「最後のいっぱーつ!!」

「う!?」

ものすごく痛そう…止めなきゃ!


「もっもういいですよ!」

「いいの、私が許せないからしているの。コイツが悪いんだから」

上から見下ろすようなその悪魔のような眼がちょっと怖いです…。


「いやぁ~今日のリエは凄いなぁ腹に五発って、しかも最後の一発やべーほど痛そう…」

「ゴホゴホっゴホゴホっいってぇ…」

お腹を擦っている。

「大丈夫ですか!悠君!」

「そんなヤツほっとけば良いのよ、後で何もなかったかのようにケロッと帰ってくるわ」


「…でも」

「いいの」

「…はい」

私が席に戻ろうとすると…

「あっあのさ、もしかしてちぃちゃん?」

口を抑えてゴホゴホっと苦しそうに咳をしながら悠君は私達を呼び止めた。


「はい!!そうです!」

久しぶりに悠君の口から出た私の名前。


「「へ?誰?」」

リエという女の子と航平という男の子は揃えて言います。やっぱり覚えてないんですね。無理もないですよね?結構幼い時の話ですし…でも言ったら思い出してくれるでしょうか?

悠君は丁寧に二人に説明をし始めます。


「小さい頃近所の公園でよく遊んでただろ?」

と言いましたが二人は即答で「「知らない」」と口を揃えて答えます。でも私、それでも物凄く幸せです!

二人が覚えてなくても悠君が覚えていてくれた。

それだけで私は…


「覚えて下さっていたんですね!!悠君!」

「うん。よく遊んでたし可愛かったし、それに今も相変わらず可愛いなぁって

髪の毛綺麗に伸びたね。あの時は肩に着くくらいの短さだったけど」

「可愛い?そっそんなぁ照れちゃいますっ///」

「悠?可愛いって…どういうこと?」


こっこれが悪魔の微笑みですか…?

私初めてみました…殺気が!殺気が!

オーラが凄いです…こんなの見たことない…こっ怖いです。

そしてまた指をポキポキ鳴らしています。


「なんで?ちぃちゃん可愛いじゃん。つかなんで眉間にシワを?ぐはっ!!」

「悠君!」

鳩尾を殴られた悠君のもとに駆け寄る。


「ゴホッゴホッ何故鳩尾みぞおちを殴る」

「うっさい!黙りなさい!」

リエという女の子は教室の隅っこに行っちゃいました。でも久しぶりに悠君とゆっくり話せます!ラッキーです!


「それにしてもよく俺だって事分かったな」

ゆっくりと立ち上がる。


「はい。ここに帰ってきてから買い物に行くときに一度悠君を見まして…しかも一緒の学校で一緒のクラスでビックリです!後もう一つ実は家も隣なんです」

「……えーーーー!!!!」

すごくビックリした悠君。


「私だって最初ビックリしましたよ」

「そっそうか」

「後、ベランダから悠君の家に行けちゃいますよ」

「あ…そうなるな。近いし…」

「はい!」

私本当に幸せです。生まれてきて本当に良かったです。


「悠、よく考えたんだけどちぃちゃんって近所の公園でよく遊んでいた?」

と言った航平(こうへい)という男の子。

「だーかーらーさっきから言ってんだろ!」

「そっそうか!そうだったのかっ!引っ越したとは聞いていたけど…また会えた!!しかもこんなに美少女になって!!」

「航平、ちぃちゃん怖がってるって」

「あっごめん。改めて自己紹介を、水野航平(みずのこうへい)です。覚えてる?」

「ハイ!」


とても懐かしいです。よく水鉄砲とかでよく遊んでいて、いつもやんちゃで明るくて笑顔が絶えない男の子。

本当に懐かしい…


「あの、さっきのリエという子に挨拶をしたいんですけど…」

「んじゃ行こうぜ」

私達はリエという女の子のところに向かいました。


「あっあの自己紹介したくて…」

すごく不機嫌です。とにかく自己紹介を…頑張れ!私!

「えっと改めて自己紹介したくて私の名前は姫木千砂です」

「ふん」

そっぽ向く。


「コイツの代わりに自己紹介するわ。コイツは佐々木リエだ」

と航平君。余計なことを言うなという顔をした佐々木さん。


「佐々木さんよろしくお願いします」

すると、チャイムが鳴りました。授業が『終わる』チャイムでした。

つまり、一時限目は自習だったことです。通りで先生が来なかったわけです。

休み時間になると、廊下に男の子が沢山来ていました。航平君曰く、私?

見るために来たそうです。後々聞いた話ですが、私のことを広めたのは航平君らしいです。超美少女の転入生が来たと…。


…昼休み

お弁当を食べ終わってから悠君を探したけどいないから航平君に悠君の居場所を聞くと

「アイツいっつも屋上にいるよ」

と言われ屋上へ向かいました。

あらかじめ校内を案内してもらっていたのでどこに何があるかはある程度分かっていたので、すぐ屋上に行けました。

少し思い屋上の扉を開けて、屋上に着くと悠君は腕を組んで枕代わりにして仰向けに寝転がっていました。


「悠君!」

「あっちぃちゃんどうしたの?」

「いっいえ悠君と二人でゆっくり話がしたくて、あの…隣りいいですか?」

「いいよ」

「やった!」

走って悠君の所へ…


「ひゃあ!」

「いって!」

何にもない所でつまずいてしまいました。私馬鹿ですまたやっちゃった…それに私今悠君の上に乗っかかっちゃってます!


はわぁぁぁぁぁどうしたら!!



「ゆっ悠君ごめんなさい」

「俺何にも見てねーから!」

「へ?」

「何のことですか?」

「そのーえーっと」

「もしかして、悠君見ちゃったんですか?むっむねを…」

「………」

「ほっぺがちょっと赤いですよって事は見たんですね。見たんですよね。ちっちゃいですよねごめんなさい。もっと成長しないと」


「俺が言っちゃダメだけどリエよりあるよ」

「佐々木さんよりあるんですか?」

コクリと頷く。

「って佐々木さんのも見ちゃったんですか!?」

「いやいや見てない見てない!!だって見た目で分かるだろ?アイツはまな板だ。このことをリエに聞かれていたら俺多分死んでる。それにちぃちゃんはちょうどいいくらい大きすぎは何か嫌」


「そうですか!?って事は佐々木さんに勝ちました!コレだと悠君にゴニョゴニョ…」

「あのさ、そろそろ降りてくれない?姿勢もキツくなってきたしずっとこのままだと正面向かって話せないし」

「あっごめんなさい!」


私が降りると悠君は首を回しながら胡坐あぐらをかき大きな欠伸をしました。


「ん?どうした?」

「いえ何でも、あっそうだ!よかったら今日晩御飯をご馳走します!!」

「ありがとう」

ビックリした悠君、とにかく今日は腕がなります!

そうして昼休みが終わり授業が始まり放課後になるとすぐ家に帰って晩御飯を作り始めました。


悠君はトンカツとキャベツが大好きなんです。だから今日は定食みたいにしようと思います。献立はトンカツ、キャベツとキュウリとトマトのサラダとお味噌汁とご飯で…


悠君の口に合うかな?と思いながらも悠君にご飯が出来たということを伝えるため悠君の家へ行きました。


「這いつくばって土下座しなさい!!」

リエやりすぎですかねww

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