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第306話 刑事さんにも色々な人が居るんですね

評価やブックマーク等、応援して下さった全ての方、ありがとうございます。


「ところで三日月さん、そちらの方は?」×ラン


「紹介しときますねー、こちらは刑事の湯楽さんです」


「えっ! 警察官なのですか? 一体どうして?」


「ま、まさか、ダンジョンで口封じとか?」


「正解♪」×アヤメ達


「ええっ!」×酔い桜


「おいっ! 笑えないからな? ありそうで怖いだろ」


「んふふ、冗談よ。面白い人だから警察から拉致して、遊びに連れて来ちゃったの」


「うは~ メチャクチャしますね~」


「おっ! 分かってくれるのか、ありがとう。出来れば助けてくれ」


「無理です! 無理ですよ、三日月さんがすることに、私達が逆らえる筈がありませんから」


「ブー、誤解ですー、どちらかと言えば、アヤメさん達が連れて来たんですー」


「あはは、アヤメさん達でも私達は逆らえませんよ、諦めるしかないかと」


「・・・私は今勤務中なのだが?」


「え~ 勤務中の警察官を連れて来ちゃったんですか?」


「数か月分の仕事を手伝ってあげたんだから、1日ぐらい良いでしょ?」


「それを言われると、断れないじゃないか・・・」


「うふふ、でも、そんなにアヤメさん達に気に入られてるなんて、ちょっと羨ましいですね?」


「可愛い事言ってくれちゃって、君達も可愛がってあげよっかな?」×ツドイ


 ゾクゾク! 「きゃあああああああああ♪」


「こらっ! 駄目よ、ツドイ?」


「分かってるよー、撫でるだけ」


「あっ! んんん~」


「リーダー、ずるーい 私達も~」


「あ、あの、私はノノさんが・・・」


「はいはい。ナデナデ♪」


「えへへ♪」


「・・・何か異様な光景を、見せられてないか?」


「この子達は、私達の傘下クランなんだよね」


「って事は・・・」


「んふふ、湯楽刑事よりは、数倍強いかな?」


「と、東京にもいたのかよ?」


「だから、強くなんなきゃって言ったでしょー、刑事さんなんだしさ」


「そんなに簡単に、強くなれるかよ」


「ん~ 『YORISIRO』クランに召喚する訳にもいきませんしね~」


「んふふ、私達ともまだ知り合って間もないんだからさ、もうちょっと遊び相手になってよ。きっと、損はさせないと思うよ?」


「私に拒否権はないんだ、どこにだって付き合うさ」


「んふふ、じゃ、続きと行きましょか」



 僕達は『酔い桜』の皆さんと別れ、先に進み続け地下15階に辿り着いた。



「さって、今日こそ奴を捕まえちゃうぞー」


「んん? 捕まえる?」


「えっとねー、以前来た時に捕獲できない昆虫がいたのよ」


「すっごく、頑張ったんだけど、全然捕まえられなくて諦めたんだよねー」


「うはー、三日月陽でも捕まえられない昆虫って、どんなスピードなんだよ?」


「虹黄金虫って言うんですけどね、スピードはそれほどでもないんですけど、捕まえたと思っても消えちゃうんですよね」


「そんなの、どうやって捕まえるんだよ?」


「じゃじゃーん! そこで役立つのがコレってわけ」


「唯の虫取り網だろ?」


「虫取り網だけど、唯のって訳じゃないんですよ? これはダンジョンアイテムシリーズの1つで、ボス戦の宝箱から入手した貴重品なんです」


「そ、そんなこと、私に言っても良いのかよ?」


「秘密厳守って言ったでしょ? 誰かに言ったら殺しにいくわ♪」


「け、刑事相手に殺害予告するなよな。本当にできそうで怖いんだよ」


「あれっ? 秘密を守れなかったら、好きにして良いって言ったじゃない?」


「・・・言った! 確かにそう言ったな、分かった。その時は黙って殺されるよ」


「・・・・・・」×サークルメンバー


「貴女、本当に凄いわね?」


「何がだよ?」


「何がって貴女、今本当に殺されても仕方ないって思ったでしょ?」


「そう言ったじゃないか?」


「あのね~ 普通の人はそんなにハッキリと割り切れないか、冗談だと思うんだって」


「なるほどな。でも、本当に誰かに知られたら命を狙われるぐらい高額になるものなんだろ? 色々と見せて貰ったからな、嘘がつけないことぐらい理解してるよ」


「あはは、良いですね~ 湯楽刑事♪」


「でも、僕が本当に人を殺したことがある、って言ったらどうします?」


「ヨ、ヨウ様?」


「例え話しですから?」


「どうせバレるから正直に言うけどよ、実際殺したことぐらいあると思ってるよ。生かしておけないぐらいの悪人だったら簡単に殺しそうだしな。


でも、警察官の私が言うのもなんだが、冤罪じゃなかったら別に良いんじゃねえか?


善人を殺すほど、悪い奴等じゃないと思ってるし。


極悪人にも人権があるとか言ってる奴もいるが、実際に家族や愛する人を殺された身になってみろっての。


私ら警察官でも物的証拠とか自白を取るけど、それでも冤罪は無くならないからな。


人の真偽が確実に分かるなら、警察も裁判官も弁護士も要らねえよな?


あっ! 分かってると思うけど、誰にも言うなよ? 刑事の私がこんな事思ってるのがバレたら大問題だからな」


「あは! あははははは♪」×クレセントメンバー


「貴女、本当に警察官らしくないわね?」


「警察官にも、貴女のような人がいるんだね~」


「僕、本格的に気に入っちゃったかも?」


「フフ~ とても上司には聞かせられないね」


「フフ、どうですか。ヨウ様?」


「はい、僕も湯楽刑事が気に入っちゃいました♪ ちょっと、本気で口説いても良いですか?」


「賛成~♪」×アヤメ達


「僕、最初からこうなると思ってたんだよね」


「フフ、ヨウ様が気に入ったのならば、私達も本気にならないとですね」


「もう、絶対に逃がさないんだから」


「ま、まさか、本気で言ってんじゃないだろうな?」


「とりあえず、クランメンバーに紹介したいから大阪に来てね?」


「そんなに、休みが貰えるかよ」


「大丈夫です。僕が警視総監に頼んどきますから」


「フフ、ヨウ様。頼みごとを聞いて貰い易くしておきましょうか?」


「いえ、何か脅すような事になりそうだから、普通に頼んでみます」


「畏まりました」


「サラッと、怖い話しないでくれよ・・・」


「あっ! いたいたー、虹黄金虫いたよー」


「おっ! 早速、試してみますね」


「えいっ・・・やたっ! 捕まえられました。って言うかレインボームーンって言う宝石が16つもドロップしました」


「おお~~~」 パチパチパチ♪ ×アヤメ達


「うわ~ すっごく、綺麗な宝石じゃない? ヒメちゃんが喜びそうね」


「やっと、捕まえられたね~ でっ、何か効果があるのかな?」


「えっと・・・」


「な、なによ、その間が怖いんだけど?」


「あはは、鑑定結果は、こんな感じですね」


「レインボームーン:虹色に光り輝く超希少な宝石、所持すると自身の魅力が増大する効果がある魔性の宝石」


「・・・・・・・」×アヤメ達


「これって、危険じゃない?」


「女王蜂みたいになったりして?」


「試しに湯楽刑事に持っといて貰う?」


「なんで、そうなるんだよ? 人を人体実験に使うなって」


「でもさ、私達だと効果が分かり辛いんだよね」


「こ、この魅力の塊共め・・・分かったよ。持っとけば良いんだな」


「あはは、1つだけで良いので、お願いします」


「無くしても、文句言うなよ?」


「大丈夫よ、これからもっと取るからさ」


「うはっ!」



 それから有言実行とばかり、次々と虹黄金虫を捕まえていき、大量のレインボームーンを手に入れた。



「んふふ、虫取り網があったら、簡単に捕まえられるわね」


「ねーねー、ちょっと虫笛も吹いてみよーよ」


「ええっ! 一杯集まってきたら、どうすんのよ?」


「そん時は、皆で捕まえたら良くない?」


「ん~ 使う機会も少なそうだし、試しに使っときましょうか」


「ちょっと不安だけど、そうしよっか」


「よーし! 頑張るぞ~」



 僕は虫笛を使うと、予想通り結構な数の虹黄金虫が集まってきて、全員で虫取り網を振り回した。


 すると、一際大きな虹黄金虫が現れ、<鑑定>してみると虹王黄金虫と言うらしい。


 躊躇なく虫取り網で捕獲してみると、キングレインボームーンと言う、とても綺麗で大きな宝石がドロップした。



「うわ~ これ確実にヤバいやつだわ」


「危険な感じしかしないわね・・・」


「じゃ、湯楽刑事に・・・」


「ちょっと待て! それは流石に嫌だからな?」


「もう、被せ気味に言う事ないじゃない?」


「さっきのもどうなるか分からないのに、そんなもの持ってられるか」


「ククッ! ちゃんと危険察知できるんだね?」


「当たり前だ!」


「じゃ、これもヒメちゃんへのお土産だね」


「きっと、喜んでくれますよ」


「さてと、続きと行きたいとこですが、今日は時間があんまりないですね」


「サクッと、地下20階のボス倒して帰ろっか?」


「そうですね。じゃ、また湯楽刑事を運んじゃいますね~」


「ハハ、やっぱ、そうなるよなあああああああああ!!!!!」



 また叫び声をあげている湯楽刑事を見て、皆笑顔になりながら地下20階のボスを倒し、ダンジョンを引き揚げる事にした。



「じゃ、このまま大阪まで連れてくけど、ペットとか飼って無いよね?」


「ちょっと待て! 私は今ジェットコースターから下りたとこなんだが? いや、ジェットコースターなんて温いもんじゃない、戦闘機から下りたとこなんだぞ?」


「んふふ、あれでも何時もの半分ぐらいのスピードなんだから、文句言わないの」


「光速か? 光速で動いてるのか?」


「ヨウ君が本気出したら、光速なんて超えるわよ?」


「幾ら何でもそんなわけ・・・」


「ん~ 手段を択ばなければかな~」


「はあ? う、嘘だと言ってくれ」


「あはは、まあ、そんなこと良いじゃ無いですか。でっ、ペットとか家に帰る用事はないのかな?」


「ペットは飼ってない。冷蔵庫には酒しか入ってない」


「貴女、荒れた生活してるわね~ 刑事ならアンパンと牛乳ぐらい置いときなさいよ」


「いつも、張り込みしてるわけじゃないんだよ、それに昔の刑事ドラマだろ、それ」


「あはは、じゃ問題無いですね。えっと、アヤメさん達とお風呂にでも入っといて貰おうかな」


「なるほどね。じゃ、ヨウ君。アレ使って良いかな?」


「あ~ アレですね。分かりました」


「ここは目立つんで、そこの路地に入って貰えますか。湯楽刑事」


「路地って、あの建物の隙間の事か?」


「ですです」


「あんなとこ入っても行き止まりだぞ、まあ良いけどな・・・」



 湯楽刑事は僕が言った通り路地に入って、誰にも見られなくなってから、亜空間のお風呂に移動させた。



「んふふ、じゃ、私達も行ってくるね」


「はい、お願いします」



 僕はアヤメさん達も全員、<亜空界>のお風呂に送った後、<転移魔法>でクレセント本部に帰った。


◇    ◇    ◇    ◇    ◇


「な、何なんだよ此処は・・・」


「んふふ、此処はヨウ君が<亜空界>に創った温泉よ」


「うわっ! 吃驚した。どっから来たんだよ?」


「だから、此処は<亜空界>なんだから出入口なんて無いわ」


「心配しなくても、後でヨウ君が迎えに来てくれるからさ」


「<亜空界>だと・・・頭が痛くなってきたんだが?」


「こんな事で驚いてたら、身が持たないわよ?」


「それよりも、これ飲んでくれる?」


「それポーションみたいだが、私は怪我なんてしてないぞ?」


「これはビューティーポーションって言うのよ?」


「おー、知ってる。綺麗になるポーションらしいな」


「知ってたら話が早いわね、さあ飲んでちょうだい」


「理由が分からないんだが?」


「毒じゃないんだから飲んでも支障ないでしょ? さっ、早く早く」


「わ、分かったから急かすなよ、コクコクッ! これで良いのか?」


「ええ、じゃ、お風呂に入ろっか」


「ちょ、いくら同性だからって、行き成り服を脱ぐなよな」


「なーに、気にしてんのよ?」


「ど、同性から見ても綺麗過ぎんだよ・・・」


「んふふ、ありがとね」


「さあ、早く早くー、脱がして欲しいのかな?」


「分かったよ。でも見ないでくれ、比べられると恥ずかしいからな」


「湯楽も綺麗だよ?」


 ゾクゾクッ! 「だ、だから耳元で喋るなって」


「ククッ! 僕が洗って上げる」


「良いから、自分で洗うから」



 <湯楽視点>


 しかし、何で私は同性の裸をみてドギマギしなきゃならないんだ・・・


 それにしても、此処は高い岩山の横穴みたいだが、なんて雄大な景色なんだよ。


 この湯船もやたら気持ち良いし、極楽気分になんのは最高なんだが。


 こんなとこに、温泉があるなんて不自然だろ?


 あー、考えても分かる訳ないか。<亜空界>なんて理外にも程がある。


 何時でもこんなとこに入れるなら、実質三日月陽を捕えるのは不可能じゃないか。


 いや、捕える事自体が不可能か・・・閉じ込めておける様な場所すらない。


 分厚い鋼鉄の壁でも簡単に破壊しそうだしな。


 あれっ! 三日月陽なら、世界征服も出来るんじゃ・・・


 ブルル! あー、改めて考えても恐ろしいな。警視総監の態度も頷けるわ。



「なに、考え事してるのよ?」


「な、なんでもないよ」


「フフ、<亜空界>があれば、ヨウ様を捕えるのは不可能だとか考えているのでは?」


「なっ! 思考まで読めるのかよ?」


「フフ、スキルを使わなくても、それぐらい分かります」


「あはは、そんな事、考えてたんだ?」


「<亜空界>なんて無くても、そんなの不可能だよ?」


「ハハ、そうだろうな」


「1メートルぐらい厚みがあるオリハルコンの壁でも、ヨウ君ならスパスパ斬っちゃうからね~」


「リラ姉なら、ヨウ様を捕えておける方法が思いつくかな?」


「フフ、まさか? いくら考えても無理ですね、そもそも捕える事など不可能ですから」


「んふふ、リラがお願いしたら、捕えておけるじゃない?」


「それは、皆さんも同じでしょう?」


「あはは、ヨウ君優しいからね」


「なあ、あんまり惚気ないでくれよ?」


「んふふ、ごめんね。湯楽刑事は彼氏とか居ないのかな?」


「残念ながら居ませんね、そんな暇もないし・・・」


「好きな人とかは?」


「・・・最近、そんな事考えた事もないな」


「え~ それは寂しくない?」


「そもそも、職場は既婚者ばかりだし、出会いも無いし、女刑事なんて引かれるしな~」


「あれれ、結構苦労してる?」


「止めろよ、悲しくなるだろ?」


「僕じゃ、駄目かな?」


 ゾクゾクッ! 「だぁーーー、止めろって。ヤバい、本当にヤバいから、裸で迫ってくんな」


「僕、女だよ?」


「分かってる。そんな胸の大きな男がいるか、でもヤバいんだよ?」


「フフ~ じゃ、私はどうかな?」


 ゾクゾクッ! 「て、訂正する。皆ヤバい! 顔を近づけるなって」


「あはははは♪」×アヤメ達


「あ~ おっかし~♪ 湯楽刑事って、女性も恋愛対象なんだね~」


「そんな訳無いだろ? でも、アンタ等は女性でも綺麗過ぎて、ゾクゾクするんだよ」


「ククッ! 湯楽刑事も良い身体してるよ、ヨウ君が好きそう」


「どこがだよ? こんな傷だらけの身体・・・えっ! あ、あれ・・・古傷がない?」


「あっ! ごめんね。シャンプーしてる時に古傷は治しちゃった」


「は、はぁ? 怪我じゃないんだぞ。古傷だぞ?」


「んふふ、自分の身体をよく見て、古傷なんて全部消えてるでしょ?」


「嘘だろ・・・って、足にあった縫合跡も無くなってる」


「それどころか、何か肌が綺麗になってる?」


「んふふ、鋭いじゃない。この温泉ってさ美肌効果と疲労回復効果があるんだよね」


「うはっ! 一体どこまで・・・」



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