第249話 たまには派遣冒険者も良いかもです 三日月陽編2
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「本当に<鑑定>スキル持ってるの?」
「こ、こらっ! そんな事聞いちゃ駄目でしょ?」×リーダー
「だってー」
「あはは、まあ想像にお任せします。
それよりも、そのスキルは数あるスキルの中でも一番重要なスキルです。
皆、直ぐに習得して早く慣れて下さい。今後のダンジョン活動に大きく影響しますから」
「や、やっぱり<鑑定>・・・」
「しつこいよ? 黙りなさい?」
「は~い・・・」
「それよりも、私達がスキルオーブ貰っちゃって良いの?」
「えっ? どしてです? 皆で倒したじゃないですか?」
「でも、それは・・・いえ、そうよね分かったわ」
「売る選択もあると思うのですけど、僕は絶対、習得をお勧めします」
「一体どんなスキルなのよー」
「手に取れば分かるわよ・・・<気配感知>スキルね」
「聞いた事ある・・・それが重要スキルなの?」
「はい、でも習得するだけじゃ駄目です。シッカリと訓練して使いこなさないとね」
「「「「「はい・・・」」」」」
皆さんは初めてスキルオーブを習得する人もいて、ドキドキしながら習得してくれた。
「あれ、残りの1個はヨウ君のだけど?」
「あ~ 僕は既に習得してるんで良いですよ?
それは、6人目のパーティメンバー用に取っておいて下さい」
「だ、だって、それじゃあヨウ君の報酬は?」
「僕の習得してないのがドロップしたら貰いますから」
「じゃ、SPオーブを多めにってのは?」
「あ~ 僕、ステータスカンストしてるんで」
「「「「「流石・・・・・・・・・」」」」」
「はぁ~ 本当にSランク冒険者って桁違いなのね?」
「あはは、あんまり人に言ったこと無いんですけど、肩書も良いもんですね~」
「うふふ、ヨウ君にとってランクなんて、大した問題じゃないんだね」
「Sランクになる人って、そうなのかもしれないわね~」
「なんかメチャクチャ目立つから、ずっと隠してたんですよ?」
「あはは、なんか分かるわ」
「さてさて、では<気配感知>を習得して大体分かったと思うんですけど、ちゃんと説明しますね~」
僕は<気配感知>スキルの有用性を余すことなく皆に伝え、これから毎日欠かさず訓練して貰う事にした。
普通に魔物の位置が分かるだけでも、これからのダンジョン探索に大きな恩恵を与えてくれる筈だ。
更にそれを戦闘に応用出来たら、その恩恵は計りしれない。
皆も僕が一番重要なスキルと言ったのを理解してくれ、やる気を漲らせてくれた。
時間が勿体ないのでダンジョン探索も進めていく。
「あっ?」
「どうしたのヨウ君?」
「隠し部屋発見!」
「「「「「ふあ?」」」」」
「ほらほら、この岩肌ちょっと違和感あるでしょ?」
「・・・全然分からないんだけど?」
「ここですよ、よいっしょっと!」
僕は岩肌の突起を掴み引っ張ると、そこには奥へ続く通路が現れた。
「「「「「ふああああああああああああああ?」」」」」
「な、なにこれ?」
「だから隠し部屋でしょ?」
「こんなの見たこと無いよー」
「ヨウ君には、こんなちょっとした違いも見分けられるのよ・・・」
「楽しみですね~ 行きましょうか♪」
「「「「「は、はい」」」」」
隠し通路を進むと少し開けた場所があり、そこには宝箱や武器防具が飾られていた。
「やっほーーー♪ ほらほら、皆さんも?」
「「「「「や、やっほーーー?」」」」」
「って・・・」
「「「「「きゃあああああああああああああああ♪」」」」」
「す、凄いじゃない、こんなことってある?」
「うわ~ 高そうな武器防具があるよ?」
「ほらほら、宝箱宝箱♪」
「えっ? 良いの?」
「もちろんです! なんてったって冒険者最大の喜びの1つですから、皆さんで開けて下さい!」
「ありがとう♪」
「開けるよ皆?」
「「「「うん」」」」
カチャ・・・
「「「「「うわあああああああああああ♪」」」」」
「宝石? 宝石よね?」
「お~ 属性鉱石ですね? 高く売れますよー♪」
「「「「「キャアアアアアアアア!!!!!」」」」」
「あ~ 私冒険者やってて良かったかも?」
「うふふ、お宝発見ってね♪」
「全部、ヨウ君のお陰なんだけどね」
「うわ~ これ売ったら幾らぐらいになるんだろ?」
「えっと、僕も詳しくは分かんないですが2~300個程あるし100億円は超えるんじゃないかな?」
「「「「「ふえ?」」」」」
「ひゃ、100億円?」
「大阪にあるアクセサリーショップなら、高く買い取ってくれますよ?」
「う、嘘?」
「ホントです!」
「私達、大金持ちじゃない?」
「「「「「いやったあああああああああああああああ!!!!!」」」」」
「あはは♪ おめでとうございます」
「武器防具もミスリル製で良さそうですよ? 使える物があるんじゃないかな?」
「そ、そうだった、片手剣も槍もある!」
「防具も素敵なんだけど?」
「「「「「キャーーーーー!!!!!」」」」」
やはり、女性は光物が好きなのか、皆とても喜んでいる。
高額で売れるからってのもあるかもしれないけど、女性が喜ぶ顔を見るのは良いものである。
とても全部は持ちきれないので、とりあえず僕が<虚空界>に預かる事にして、探索を再開することにした。
そして、地下16階へ続く階段を見つけたので、次の階層へ行くことにした。
「さって、階層も進んだ事だし、ステータス3倍で行ってみましょうか?」
「「「「「・・・・・・・・」」」」」
「もう、驚き疲れてきたかも?」
「Sランクを舐めてたわ、どこまで超人なのよー」
「回復職って言っても、そうとうな実力があるんでしょうね・・・」
「えっ? 僕、回復職って訳じゃないですよ?」
「「「「「はあ?」」」」」
「だ、だって、あんなに凄い回復魔法使って、信じられない様なバフまであるのに?」
「そうですね~ 得意ってだけで僕メインは前衛ですから?」
「「「「「かはっ!」」」」」
「後衛でもなかったのか・・・」
「あはは、もう無茶苦茶ね?」
「もう、天才とか超人を超えてない?」
「いや~ 照れますね♪」
「いやいや、ヨウ君軽いからね?」
「何故か分かんないけど、それ良く言われますね?」
「「「「「・・・・・・」」」」」
「ヨウ君のパーティメンツって、苦労してると思うわよ?」
「どしてです?」
「ヨウ君が、超人過ぎるからよ?」
「えっ? 僕のパーティメンツって皆強いですよ? 全員Sランクだし?」
「「「「「ぐはっ!」」」」」
「超人パーティじゃん?」
「・・・よく考えたら、普通の人がヨウ君とパーティ組める訳ないよね?」
「待って、ひょっとして回復職希望の6人って?」
「はい、僕のパーティですね」
「「「「「やっぱりーーーーーーーーーー!」」」」」
「あはは、今日札幌上級ダンジョンが凄い事になってるかもね?」
「凄く驚いてるパーティが、私達の他に5パーティあるでしょうね」
「ヨウ君の強さに興味あるんだけど、ちょっとだけ見せて貰っても良いかな?」
「こらっ! 迷惑でしょ?」
「いえいえ、別に良いですよ」
「ごめんねヨウ君、色々お願いしちゃって」
「ちょっと、動きたかったから丁度良いですよ。
もうちょっと進んだらオークの集落があるみたいだから、そこで良いですか?」
「そ、そんな事まで分かるの?」
「近場なら皆さんにも分かるようになりますから」
「なるほど。ヨウ君の<気配感知>は桁外れみたいね?」
「いっぱい訓練したんですよ?」
「うふふ、私達も見習うわ」
「はい」
少し歩を進めるとオークの集落が見えてきた、中規模ぐらいだろうか50体ぐらいのオークが居る様だ。
「ここまで、来たら私にも分かるわ、ちょっと数が多すぎない?」
「大丈夫ですよ?」
「危険だと思ったら直ぐに帰ってきてね?」
「あ~ ここから倒しますから、皆さんの近くを離れる訳にはいきませんし?」
「えっ? ずっと私達の護衛までしてくれてたの?」
「護衛って、訳じゃないんですけどね」
「うふふ、ありがとうヨウ君。でも遠隔武器まで持ってるの?」
「いえ、まあ見てて下さい」
僕は何時もの短剣を両手に持ち魔力を込めて、エンチャント風属性魔法に<風斬>を乗せた。
ん~ 50体なら少しで良いかな?
少し手加減しながら、10回ほど左右で短剣を振り<風斬>を飛ばした。
ヒュババババババババババババババッ!!!!!!!
「「「「「キャアアアアアアアア!!!!!」」」」」
「あっ! ごめんなさい。驚かせちゃいましたか?」
「な、なに、今の?」
「えっと、分かり易く言うと、風の刃を飛ばしました」
「もう終わったの?」
「はい、ドロップ品を拾いに行きましょうか」
僕は皆より先んじて多すぎるドロップ品を少し回収し、違和感のない様にした。
皆にはとても良い物がドロップしてたので、1人でニコニコしてしまう。
「「「「「・・・・・」」」」」
「・・・凄まじいわね?」
「うわ~ なにもかも斬り刻まれてるわね・・・」
「これを、あの一瞬でしちゃったの?」
「ちょっと、過剰攻撃でしたね」
「あはは、私達が何百人居ても相手にもならないわね」
「えっ? ちょっと待って魔法スクロールまでドロップしてるよ?」
「しかも<回復魔法>スクロールが6つだし・・・」
「「「「「うはっ!」」」」」
「もう驚かないって決めてたのに、どんなドロップ運してるの?」
「良い物出ましたね~ おめでとさんです!」
「お金持ちになったら買えるかもって思ってたのに・・・」
「あっさり、ドロップしちゃったね・・・」
「ハハハ、なんか色々ドロップしてるんだけど?」
「「「「「どれだけ、非常識なのよ~~~」」」」」
「あれ~」
何故か皆、思考力が低下したのか、戦闘に没頭してくれた。
丁度良いかと思いながらステータスを5倍まで上げ、ダンジョンを駆け進んだ。
こうして、たっぷりとドロップ品やSPオーブ、スキルオーブまで手に入れホクホクで帰る事になった。
「あっ! そういや赤いSPオーブだけは使って貰えますか?
強制じゃないんですけど、出来たら均等にが良いですね。
それと、赤いSPオーブは忘れて下さいね?
皆さんが、余計な危険に巻き込まれるかもしれませんから」
「分かったわ言う通りにする、ヨウ君のお陰で手に入ったものだしね」
「どもども、約束ですよー」
ステータス99までなら、赤いSPオーブで3つステータスが上がる様だ。
おそらくステータス99から300までは2つ上がるのだろう。
なんとなく、分かってたけど面白いな。
尤も皆は最後にメチャクチャ驚いていたけど、ステータスが格段に上がったので明日から戦闘は楽になるだろう。
「あ、あのよ、今日はありがとな」
「いえいえ」
「ヨウ君の言う通り、明日から安全第一で頑張るよ」
「はい♪ 皆さん<気配感知>の訓練は毎日やって下さいね?」
「「「「「はい!」」」」」
「私の左手を治してくれて、ありがと一生感謝するわ」
一人一人僕にお礼を言いに来てくれ、ちょっと照れ臭いぐらいだった。
ギルドへ戻ると受付嬢さんが待合室へ案内してくれた。
待合室へ入ると、そこにはアヤメさん達が既に帰っており、僕を待っていてくれたようだ。
「「「「「ヨウ君、お帰り♪」」」」」
「皆、早かったんですね~」
「あれ、ヨウ君のパーティって、女性ばかりだったんだ?」×アヤメ
「んふふ、流石ヨウ君。女性を引き付けるわね~」×ナギサ
「大きな誤解です!」
「でも、良かったんじゃない? ヨウ君女性には優しいからね~」
「男だったら死んでたかも?」×ツドイ
「フフ、ツドイ言い過ぎですよ? まあ大変でしたでしょうけど」×リラ
「そんな事ないですよー」
「ホントかな~」×ノノ
「・・・たぶん、でも男性なら手加減要らなかったかも?」
「「「「「やっぱり~」」」」」
「こ、この綺麗な女性達が、ヨウ君のパーティーメンツなの?」
「そです!」
「ふあ~ メチャクチャ綺麗な女性達じゃない・・・」
「んふふ、ありがと。貴女達、ヨウ君にたっぷり驚かされたでしょ?」×アヤメ
「そりゃーもう、顎が外れるかと思いましたよ?」
「「「「「あはははは♪」」」」」
「んふふ、ヨウ君には、今でも驚かされるからね~」×ナギサ
「そういや、アヤメのパーティーメンツは誰も死ななかったの?」
「「「「「ブッ!?」」」」」
「・・・嬢ちゃん?」
「あによ? 失礼ね? ちゃんと優しくして上げたでしょ?」×アヤメ
「にしし、アヤメの魔法に巻き込まれて、何人か死んでると思ったわ」×ナギサ
「そんな訳ないでしょー」
「そういうナギサだって、やりすぎなかったの?」
「そ、そりゃーもう、大人しいものよ?」
「「「「「えーーーーー!!!!!」」」」」
「なによ?」
「恐ろしいぐらい、矢が降り注いでました・・・」
「やっぱり、やり過ぎてんじゃない?」
「そんなことないわよー」
「くくっ!」×ツドイ
「ツドイー、人の事笑ってるけど魔法とか使って無いわよね?」×ナギサ
「僕は抜かりなく終わったからね?」×ツドイ
「あ、あの~ その人達がツドイさんの彼女ですか?」
「「「「えっ?」」」」
「ツ、ツドイーーー、初対面の人に何言ってるのよーーー」×アヤメ
「くくっ! そうだよ皆、僕の彼女♪」
「「「「「うはーーー!!!!!」」」」」
「全員信じられない程、綺麗な女性です!」
「もう、初対面の人に言う事じゃないでしょ?」×ナギサ
「フフ~ どうやら平穏無事だったのは、私とリラ姉だけみたいね?」×ノノ
「あの、俺ノノさんと模擬戦をしてコテンパンにされました。皆さんも強いんですよね?」
「「「「「・・・・・・」」」」」
「ノノ、どう言う事なのかしら?」×リラ
「な、なんの事か分かんないかな~・・・」×ノノ
「ノノさん、そっちの少年がスライムハンターなんですか?」
「あっ! ば、馬鹿・・・」
「ノノさん? スライムハンターってなんの事です?」
「あ、あは、あはは、ちょっと話の流れでね・・・許してヨウ様?」
「コチョコチョ15分の刑です!」
「うはーーー!!!!!」
「にひひ、ノノも色々やってるじゃない?」×ナギサ
「リラさん、まさかそちらの少年が超越者なんですか?」
「あっ?」×リラ
「リラさん?」
「あの、ヨウ様を表現する言葉が、超越者しか思いつきませんでしたので」×リラ
「あはは、リラ姉が焦ってる~♪」×ノノ
「でも、皆多かれ少なかれヨウ様の話はしてるよね?」
「「「「そりゃあね?」」」」
「光栄なのかな? ところで皆さん、誰かからナンパとかされませんでした?」
「あ、当たり前でしょ?」×アヤメ
「良かったです。実はちょっと心配だったんですよね」
「もう、ナンパしてくる奴が居たら打っ飛ばすから、大丈夫だって?」×ナギサ
「あはは、それぐらいじゃ足りませんよー♪ 首を引き千切って遠投してやりますから♪」
ゾクッ!!!!!! ×全員
ガクガクガクッ!!!!! ×全員
「こらこら、ヨウ君、殺気出しちゃ駄目」×アヤメ
「すみませんです、つい・・・」
「じゃ、そろそろ行こっか、ヨウ君?」
「はい」
「皆さん、今日はお疲れ様でした。これからも頑張って下さいね」
「「「「「皆も頑張ってね♪」」」」」
「はい、リラさん今日は本当にありがとう」
「ナギサさん、また此処に来てくださいね」
「ノノさん、俺一生懸命頑張って強くなります」
「ツドイさん、私達も大阪に遊びに行きますね」
「嬢ちゃん、今日はありがとな」
「ヨウ君、本当に本当にありがとう、一生感謝するわ」
僕達は今日組んだパーティと最後に話を交わし、手をブンブンと振りながらその場を後にした。
「・・・ありゃ絶対、怒らせちゃ駄目な奴だろ?」
「お、おっかね~ ヤバすぎるだろ?」
「おりゃー綺麗な女性と、可愛い少年には注意することにしたわ」
「フゥ~ 最初、信じられなかったけど、怖かったわ」
「ええ、超越者って言ったのが分かったかな、一瞬で汗が噴き出たもの」
「あの6人が全員Sランクなんだよね? やっぱり普通のオーラじゃないわ~」
「やっぱり、リラさんもSランクだったんだな、しかも全員か・・・」
「ねーねー、せっかくSランクの人達と一緒にパーティ組んだんだからさ、これから連絡取り合わない?」
「うふふ、それ良いですね?」
「おう、俺達も良いぞ」
「また、会えたら嬉しいんだけどな~」
「あんな凄い人達なんだもの、その内きっと超有名人になるって」
「確かに♪」×全員




