第245話 たまには派遣冒険者も良いかもです 神戸集編
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<ツドイ視点>
ガチャ!
「皆様、大変お待たせ致しました。こちらが、回復職希望の神戸集さんです」×受付嬢
「初めまして。僕、神戸集だよ皆、宜しくね」
「「「「「・・・・・・・」」」」」
「・・・おーーーい?」×ツドイ
「うふふ、放心する気持ちは分かりますわ」×受付嬢
「男2人に女3人なのか~ 女性の方が多いって珍しいね?」
あんまりにも皆、動かないので近くにいた女性の顔を覗き込み、頬を突いてみた。
「へっ? ご、ごめんなさい!」
「正気に戻った?」
「は、はい、あんまりにもツドイさんが綺麗で、驚きました・・・」
「あ、あの、冒険者なんですよね?」
「そだよ。僕、冒険者!」
「ぼ、僕っ子? うわー、うわー」
「驚き過ぎて固まったぞ?」
「冗談じゃないんだよな?」
「そんな訳ないでしょ? でも、ホントに冒険者には見えないんだけど?」
「・・・ギルドカード見る?」
「「「「「是非!」」」」」
「息が揃ってるね? はい、これだよ!」
「「「「「えっ? Sランク?」」」」」
「「「「「えええええええええええええっ!!!!!」」」」」
「ツドイさんて、Sランクなんですか?」
「そそ、僕Sランクだよ♪」
「「「「「うはーーーーーーーーー!!!!!」」」」」
「私、Sランクの人初めて見たかも?」
「当たり前でしょ? 日本にたった7人しか居ないんだから」
「うはっ! その内の1人なのかよ」
「でも、まさかSランクの人が、こんなに綺麗な女性だったなんて・・・」
「そかな? 他のSランクの女性は、僕より綺麗だよ?」
「ほあっ! 他のSランクの人も知ってるんですか?」
「知ってるもなにも、同じパーティだし?」
「「「「「うわ~~~!!!!!」」」」」
「まさか、パーティ全員がSランク?」
「そだよ」
「そ、そんな、神パーティがあったんだ~」
「全員、女性とかだったりして?」
「違うよ、リーダーは男だからさ」
「ハーレムパーティなんだ~」
「ツドイさんクラスの女性達と、ハーレムパーティ?」
「なんて羨ま・・・」
「なんか言った?」
「ナニモイッテナイデス」
「ククッ! 仲良いね?」
「Sランクの方が、私達のパーティに入って貰って、本当に良いんですか?」
「良いよ。今日の僕は、助っ人だからさ」
「「「「「ありがとうございます♪」」」」」
「そんな、畏まらなくて良いよ?」
「そんな事、言っても?」
「僕の事は、ツドイって呼んでくれたら良いからさ?」
「それじゃあ、お言葉に甘えてツドイさん!」
「うん、僕、今日は回復頑張っちゃうから」
「あはは、お願いします。じゃ時間も勿体ないし、歩きながら説明しても?」
「僕、車出して上げる」
「「「「「えっ?」」」」」
ギルド前に出て、僕が<虚空界>から車を出すと、また皆は驚いて固まってしまった。
あれ~ こんな事ぐらいで驚いちゃうんだ?
「こ、こ、<虚空庫>?」
「初めて見ちゃった・・・」
「流石Sランク・・・私達とは桁違いの冒険者なんだ」
「さっ! 乗って、乗って」
「「「「「し、失礼します!」」」」」
「ぐはっ! 車の中とは思えないんだけど?」
「ソファー? テーブルまである・・・」
「高級車の車内って、こんななんだ~」
「車に乗るだけで、これだけ喜んで貰えたら僕も嬉しいね。
上級ダンジョンって近いから、もう着いちゃったけど説明無しで良いのかな?」
「あっ! すみません。説明してませんでしたね、ここじゃ目立つからダンジョン内で話しますね」
「了解だよ!」
地下10階に行くらしくクリスタルで移動した。
今日は、この階層で魔物狩りするのかな?
「えっと、じゃあ簡単に説明しますね」
「うん、お願い!」
「今日は、地下10階のボス周回をしたいと思います。ボスはマナバイソンです。
突進力が強いボスなんですけど、男性2人が盾役なんで動きを止めてからダメージを入れて倒します。
ツドイさんには、盾役の2人に<ヒール>をお願いしても良いですか?」
「それは良いんだけど、ボス戦なんだよね?」
「なにか、拙い事がありました?」
「ん~ 僕が居ると、レアボスになる確率が高いんだよね」
「「「「「ええっ?」」」」」
「で、でも、レアボスの出現確立なんて、メチャクチャ低いのでは?」
「僕、最近レアボスしか見てないんだよ」
「「「「「ぐはっ!」」」」」
「さ、流石、Sランク・・・」
「俺、レアボスの突進止めれるかな?」
「俺だって自信ねえよ、レアボスなんて見た事ないけどな」
「僕もちょっと心配だからさ、ボス戦の前に訓練してから行こっか?」
「今から訓練ですか?」
「そそ、今からバフ掛けるから慣れちゃってね、ステータス5倍ぐらいにしたら大丈夫かも?」
「「「「「は、はい?」」」」」
「まずは、2倍から行くからコケない様にね?」
僕は皆に<強化魔法>2倍を掛けると、また驚きに包まれていた。
くくっ! 人を驚かすのが好きなヨウ君の気持ちが少し分かるね♪
あんなに目を見開いて驚くんだもの。
「こんな魔法があったんだ?」
「凄いな、まるでゲームの世界みたいだ」
「おお! 身体が軽すぎて確かにコケそうだわ」
「・・・これ絶対、未確認魔法だよね? こんな魔法、私達に見せて良かったの?」
「良いよ。秘密にしてる訳じゃないけど内緒にしてくれたら、ありがたいかな?」
「そうよね・・・こんな魔法公表したら、絶対大騒ぎになっちゃう」
「ねえ、この事は口外禁止よ?」
「「「「了解!」」」」
「ありがとね。じゃあ、ボス部屋に着くまでにステータス上げてくからさ、頑張ってね」
「「「「「うわ~!!!!!」」」」」
皆、魔物と戦闘しながら徐々に身体を慣らしてくれてるけど、結構喜んでくれてそうだね。
やっぱり、力やスピードが上がったら嬉しいんだよね、この調子でドンドン慣れて貰っちゃおう。
「うはー、俺楽しくなってきたかも」
「うふふ、分かる~ だって、魔物が一撃で倒せちゃうんだもの」
「馬鹿ね! それよりもこの移動スピードでしょ? 魔物の攻撃が簡単に躱せちゃうんだから」
「改めて思うけど、ステータスの恩恵って凄いんだね~」
「俺達も頑張って、これぐらいステータスを上げたいよな?」
「うふふ、SPオーブを頑張って集めないとね」
「じゃ、そろそろ3倍にするよ~」
「「「「「ひゃ~♪」」」」」
ん。少し時間は掛ったけど何とかボス部屋に到着するまでに、ステータス5倍に出来た!
完璧とは言えないけど、これなら何とかレアボスとも戦えるかな。
「くぅ~ 自分の身体だってのにステータスが急激に上がると、こんなに制御しにくくなるもんなのか」
「そそ、慣れるのに時間が掛かるんだよね」
「でも、結構慣れてきたわよ。すっごい、スピードで動けるから勘が狂うけどね」
「まるで、自分じゃないみたいだからな~」
「・・・ドロップ率がありえないんだけど?」
「これも、ツドイさんのお陰なのかな?」
「詳しくは言えないかな?」
「ちょっとは気を使いなさいよ? LUKも高いぐらい分かるでしょ?」
「なるほど・・・レアボスが出現するってのも、分かるような気がするな」
「まだ分かんないけどね。まあ、ボス部屋に入ったら分かるよ?」
「そうね、幸い誰も居ないみたいだし、入ってみましょうか」
「「「「おーーー♪」」」」
ボス部屋に入ってみると、そこにはマナバイソンとは比べ物にならない巨体である、キングマナバイソンが佇んでいた。
「「「「「・・・・・・・・・」」」」」
「マジか・・・」
「あ、あはは、ツドイさんの話を聞いてなかったら気絶してたかも?」
「見るからにヤバそうだよな、俺に止められるかな?」
「大丈夫だよ! 力負けはしないと思うから頑張ってね」
「「「「「了解!」」」」」
「よおーし、戦法は何時も通りで良いよな?」
「ええ、念のために2人で止めてみて」
「「おう」」
「ツドイさん、ごめんなさい。2人のフォローお願いしても良いかな?」
「僕にお任せだよ!」
「あはは、頼もしいな」
「行くぞ?」
「おう」
盾役である男性2人が、キングマナバイソンの眼前に躍り出ると、予想通り躊躇なく突進してくる。
「ひょ~ おっかね~」
「来やがれ」
ドッガアアアアアアアアアアアアッ!!!!!
「「くぅぅ~!!」」
「「止めたぞ~~」」
「「「ナイスガッツ!」」」
「「「タアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」」」
うん考えてるね、盾役が動きを止めてから足を攻撃して突進出来なくするのか。
確かに動けなくなったら倒せそうだね。
角で掬い上げてくる攻撃は、ちゃんと躱すのか~ 慣れてるね。
<ヒール>を掛けながら、しばらく観戦していると、キングマナバイソンは立てなくなったのか地面に蹲った。
そこからは、ひたすら急所攻撃を徹底して、何とか倒し切ったようだ。
「お~ お見事!」
「ハァーハァー、ありがとう」
「や、やったわ。私達でレアボスを倒せたなんて夢みたい」
「フゥ~ ツドイさんのバフが無かったら、絶対無理だぜこんなの」
「確かにな、それと<ヒール>ありがと助かったよ」
「ツドイさんの言う通り、私達だけなら死んでたわ」
「うん、いくら確立が低くてもボス周回は危険だからね、レアボスが倒せるようになってからした方が良いよ?」
「耳が痛いわね、確かにその通りだわ」
「でもよ、今のステータスから5倍にしたらレアボスでも倒せる事が分かったよな?」
「簡単に言わないでよー、SPオーブがいくつ要るのよ?」
「SPオーブ集めもする?」
「「「「「ええっ?」」」」」
「次のボスが湧くまでだけどね?」
「うふふ、断る理由が無いわね?」
「よーし、頑張って強くなるぞ~」
「「「「おーーー♪」」」」
「レアボスのドロップ品は良いのかな?」
「「「「「えっ?」」」」」
「そいや、忘れてたね♪」
「「「「「えっ? えええええええええええええっ!!!!!」」」」」
「あ、あれって、スキルオーブよね?」
「間違いねえよ・・・それも2つだと?」
「2つとも<腕力強化>スキルだな。それに素材もいっぱいドロップしてるぞ」
「「「「「うはーーーー!!!!!」」」」」
「ツドイさん、どんな強運してるのよ?」
「でも、山分けで良いのかな?」
「遠慮なんてしなくて良いよ? 僕、キングマナバイソンの肉貰っても良いかな?」
「それだけなんて不公平よ? ちゃんとスキルオーブを売却した分を6当分するからさ」
「良いよ良いよ、そのスキルなら僕も習得してるからさ。僕、お肉貰えたら満足だから、他は皆で分けちゃって」
「良いの?」
「良いよ」
「「「「「ありがとう♪」」」」」
「いえいえ、さっ、稼ごっか?」
「「「「「もちろん!」」」」」
それからはレアボスが湧くまでSPオーブ狙いで魔物狩りをして、レアボスが湧いたらボス戦と忙しい戦闘になった。
でも、その甲斐あってSPオーブが12個もドロップして、皆とっても喜んでいた。
あれだけ喜んでくれると、助っ人のし甲斐もあるね。
回復ばかりで飽きてきたし、僕もちょっと戦おうかな~
「「「「「えっ?」」」」」
「ツ、ツドイさん、その武器は?」
「ん? 僕の武器だよ?」
「薙刀? ツドイさん回復職じゃなかったの?」
「違うよ、僕どっちかと言うと前衛かな?」
「「「「「はああああああああああああああ?」」」」」
「あれだけ、凄いバフと<ヒール>使えるのに前衛?」
「そだね、回復魔法も使えるだけかな、攻撃魔法も使えるよ?」
「「「「「うはーーーーーーー!!!!!」」」」」
「流石、Sランク・・・超人だーーーーーー」
「僕、普通だよ? 超人ってのは僕のパーティリーダー君かな?」
「そ、そんなに強いの?」
「うん、僕と戦ったら1秒も生きてらんないかな?
両手両足縛って、目隠ししてくれるんだけど、一生勝てる気がしないんだよね?」
「「「「「・・・・・・・・・」」」」
「それって、人間なのかな?」
「あはは、僕も人のレベルは超えてると思うよ?」
「くはー、駄目だ、俺達には雲の上の話だな?」
「・・・そんな人が、本当に居るんだね~」
「私達から見たら、ツドイさんも完璧超人なのに?」
「僕を誉めても何にも出ないけど、ちょっと戦闘もしちゃおっかな」
「うん、興味ある」
「確かに~ お手並み拝見させて貰おっか?」
何時もと同じペースで移動すると、皆ついて来れないのでペースを合わせながら魔物を倒していく。
上級ダンジョンと言っても地下13階なので、そんなに強い魔物でもなく次々に倒していく。
少し離れた魔物には、魔法やスキルを使って倒すと、皆驚いているようだ。
調子に乗ってボス戦にも参加したら、一撃で首を落としてしまった。
流石にやり過ぎたかと思ったら、皆拍手喝采で喜んでくれた。
「「「「「うはーーーーーー!!!!!」」」」」
「もう、ありえないぐらい強いんですけど?」
「やっぱ、Sランクって半端じゃねえ・・・」
「レアボスを一撃って・・・」
「絶対、武器を持ってるツドイさんと対峙したくねえよ」
「私はこんなに凄いツドイさんが、相手にもならないリーダーさんが怖いよ」
「なんで、こんなに強いツドイさん達が無名のままなんですか?」
「僕達は強くなるまで、あまり目立たない様にしてたからね。
これでも、最近は目立つような事もしてる方かな?」
「あ~ そっか。中途半端な強さって逆に危ないんだ」
「そそ、絡まれやすくなるよね? もう今は返り討ちにしちゃうけど」
「ツドイさん程綺麗な女性なら、ナンパも多いんじゃない?」
「たまに声を掛けてくるかな? リーダー君が追い払ってくれるけど。リーダー君がやり過ぎない様に、止める方が大変だったりして」
「うわ~ リーダーさんって、怖そうな人ですね?」
「あはは、逆だよ逆♪ 一番絡まれるのはリーダー君だからさ。その時は私達がキレるんだけどね」
「なんか、言ってる意味が分かんなくなってきたような?」
「世の中で一番怖い者ってさ、全然強く見えない者だと僕は思うんだよね。皆も気を付けた方が良いよ、長生きしたいんならね」
「「「「「・・・はい」」」」」
「確かにツドイさんに絡む奴がいたら、手を合わせて憐れみたくなるよな」
「あっ! 死んだな、あいつってとこか?」
「あの、どうやったら、ツドイさんみたいに綺麗になれるんですか?」
「ん~ 僕はリーダー君に綺麗にして貰ったんだけど、ステータスを上げていくと綺麗になるよ?」
「「「ほほ~~~」」」
「どうやって、綺麗にしたんだろ?」
「もう、察しなさいよ?」
「えっ! あっ! そーいう意味?」
「くくっ! 君達可愛いね♪」
「「「なんか、ゾクゾク来たああああああああああああああ!!!!!!」」」
「ヤバい、ヤバい、ヤバい~~~」
「ツドイさんぐらい美人なら、女性にもヤバいって?」
「くくっ! 僕ヤバい?」
「あ~ もう駄目。私ツドイさんなら女性でも良いかも?」
「「おい~~~~~~~~」」
「でも、その気持ちは分からんでもないかも」
「こらこら、お前まで何言ってたんだよ?」
「だってよー、ツドイさんって、もう性別超えてるだろ?」
「「「「確かに・・・」」」」
「そうなんだ? 彼女もいるからかな?」
「「「「「えええええええええええっ!!!!!」」」」」




