第244話 たまには派遣冒険者も良いかもです 宮上渚編
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<ナギサ視点>
ガチャ!
「皆様、大変お待たせ致しました。こちらが回復職希望の宮上渚さんです」×受付嬢
「初めまして宮上渚って言います、皆さん宜しくね♪」
「「「「「けっ!」」」」」
「け?」
「「「「「結婚して下さい!」」」」」
「あははははははは♪ ひぃ~ お腹痛い~♪」
「「「「「可愛い♪」」」」」
「笑ってるところも、凄く可愛い♪」
「もぉ~ 私を笑い殺す気なの? 第1声で求婚は無いでしょー♪」
「すみません。自然と言ってしまいました・・・」×リーダー
「で、でも、信じられない程可愛いです!」
「んふふ、ありがとね」
「でも、お兄さんたち年上でしょ? 敬語は使わなくて良いって」
「そ、そうなんだけど、なんか自然と敬語になる・・・」
「凄いよな~ 本物の美人って、威力が半端ない」
「ほあ~ 見れば見るほど可愛いすぎる」
「そんなに、褒めても何にもでないよ~」
「回復職が来てくれるだけでもラッキーなのに、今日はどうなってんだ?」
「俺、一生分の運を使い渡したかもしんない・・・」
「んふふ、ここでゆっくりしてても良いのかな?」
「そうだ! せっかく回復職が来てくれたのに、ダンジョンへ行かないと」×リーダー
「そっか。俺、完全に目的を忘れちまってたよ」
「俺、ずっと此処にいても良いかも?」
「ほら、馬鹿言ってないで行くぞ?」
「「「「おう!!」」」」
んふふ、面白いパーティに当たっちゃったな~
今日は楽しめそう♪
「あの宮上さん?」
「ナギサで良いよー?」
「では、ナギサさん?」
「はいはい!」
「俺達は上級ダンジョンの地下13階を予定してるんだけど、大丈夫かな?」
「OK! 大丈夫!」
「OK! 魔物はグレートホークって言うんだけど、詳しくは現地で説明しても良いかな?」
「OK、OK!」
名前からして鳥系の魔物だよね?
戦い辛そうな魔物だけど、まあ、お手並み拝見といきますか。
地下13階に着くと、慣れているのかスタスタと狩場へ移動し、岩場の多い場所へ来た。
「よし、簡単に説明しとくよ」×リーダー
「おなしゃす!」
「あはは、この岩場の奥にグレートホークが居るんだけど、3体以上に襲われたら戻ってきて岩場に隠れてます」
「なるほど~」
「盾役が攻撃を引き付けてる間に、皆で翼を攻撃して地面に落としてから仕留めるんだ。
基本1体づつ戦闘するようにして、危なくなったら逃げます。
でも、ウチのパーティは盾役が2人居るから、2体までなら同時に戦闘することもあるけどね」
「ほむほむ、んで、私は盾役さんの回復ってとこかな?」
「はい、5~6回グレートホークの攻撃を盾で受けたら、回復してくれるとありがたいですね」
「OK、OK!」
「では、試しにやってみますね」
岩場から少し進むと、聞いていた通りグレートホークが数体飛び回っている。
かなり、好戦的な魔物なのか、盾役の冒険者を発見したと同時に襲い掛かってきた。
上手く誘導したのか、グレートホークが1体だけ盾役に攻撃を仕掛け、絶妙のタイミングで皆が翼を切りつけ地面へ落としていた。
地面に落としてからも、鋭い嘴での攻撃が激しかったが、上手く連携し倒しきっていた。
「お~ お見事~」×ナギサ
「やるじゃない? こんな大きな魔物を危なげなく倒すなんて」
「ありがとう。まあ<ヒール>があっての戦法なんだけどね」
「あ~ 美人の<ヒール>は心まで癒される」
「んふふ、誰がやっても一緒だって」
「俺、今日初めて盾役が羨ましいと思った・・・」
「わはは、盾役やってて良かった」
「今日は、やるぞおおおおおおおおおお」
「あはは♪」
それからも慣れた動きでグレートホークを上手く誘導し、逃げることなく順調に倒していく。
「あれっ? グレートホークって毒もあるんだ?」×ナギサ
「<デトック>!!!」
「「「「「ええっ?」」」」」
「んっ? どしたの?」
「ナギサさんって、回毒魔法も使えるんだ?」
「あ~ 使えないと思ったから、毒の事は言わなかったんだね~」
「ああ、グレートホークは爪に毒があるんだが、頻繁に毒状態になるわけじゃないからポーションで回毒してたんだ」
「なるなる、毒状態になったら言ってね、ちゃんと治すからさ」
「「「「「ありがとう♪」」」」」
「もう、結構<ヒール>使って貰ったけどMP大丈夫かな? <デトック>まで使わせちゃったし」
「全然大丈夫だよ~ ドンドン行っちゃって良いからね」
「うはー、ひょっとしてナギサさんって凄い人?」
「あはは、まさか~」
「楽し過ぎて忘れてたけど、以前組んだ回復職の人は、何回も休憩してMP回復してたような・・・」
「そうだよな・・・俺達もゆっくり戦闘してたし?」
「今日は何時もよりペース速いよな?」
「皆張り切りすぎだ。何時もの倍ぐらい速いぞ?」
「だよな? なんでMP切れにならないんだろ・・・」
「本当に無理してないのかなナギサさん?」
「無理してないよ? って、言うかもっとペース上げよっか?」
「「「「「ふぁい?」」」」」
「にしし、バフも掛けちゃうね~ 最初はステータス2倍で行こっか~」
「「「「「へっ?」」」」」
「<強化魔法>2倍!!!!!」
私が<強化魔法>を掛けると、5人の身体は魔法の光に包まれ、無事に強化されたようだ。
ちゃんと、練習した甲斐があったな~
まさか、こんなに早く使う機会が来るとは思わなかったけどね。
「「「「「うおおおおおおおおおお!!!!!」」」」」
「か、身体が軽い・・・」
「嘘だろ?」
「じょ、冗談じゃないよな? 盾がメッチャ軽くなったんだが?」
「まさか、こんな魔法があったとは・・・」
「ナギサさん、これって未確認魔法なんじゃ?」
「にしし、当ったり~♪」
「あ、当たりって、そんな軽く?」
「まあ、そんな事良いじゃない、頑張ってね~」
「「「「「お、おう」」」」」
お~ 流石ステータスが上がると攻撃力も上がるよね~
んふふ、簡単に倒せるようになって驚いてるし。
これなら、3~4体ぐらい同時に相手出来るかな~
「す、凄いぞ、今までと全然違う」
「ああ、凄いな。本当にステータスが2倍になったようだ」
「もう、攻撃を受けても当たり負けしないぞ」
「ヤ、ヤバい5~6体来るぞ?」
「皆ナギサさんを守れ、岩場まで逃げるぞ」
「「「「おう!」」」」
「あっ! 良いよ良いよ、ちょっと減らしちゃうね~」
丁度回復ばかりで飽きてきた事だし、私も攻撃しちゃおっと。
キリキリキリーーー、シュバババッ!!!!!
「あっ! ごめ~ん、全部倒しちゃった・・・」
「「「「「はあああああああああああああああああああ?」」」」」
「お、落ち着け・・・ナギサさん?」
「はい?」
「い、いったい?」
「ごめんね~ 空を飛ぶ魔物は得意なんだよね。私ってメインは、弓使いだからさ」
「「「「「へっ?」」」」」
「あ、あんなに凄い回復魔法や、バフまで使えて回復職じゃないのか?」
「そだね~ 回復魔法も使えるってだけかな?」
「「「「「・・・・・・・・・」」」」」
「やっぱり、ナギサさんって、とんでもない人だったんだ?」
「ふえっ? 私が凄い人? あはは、まっさか~ 凄い人って言うのは、私のパーティリーダーみたいな人かな?
ずぇ~~ったい、勝てないからね~」
「グレートホークを瞬殺するナギサさんでも勝てない? 嘘でしょ?」
「ホントだよ~ 人類で勝つのは不可能じゃないかな?」
「「「「「ぐはっ!」」」」」
「そ、それって人間なんだよな?」
「ん~ 人のレベルは超えてるかな・・・超越者って感じ?」
「ちなみに、私の旦那様だから、私に求婚したのバレたら殺されちゃうよ?」
「「「「「ぐはあああああああああああ!!!!!」」」」」
「な、なんか今、色々崩れ去った・・・」
「あ、あれ、俺泣いてるや・・・」
「分かってた・・・分かってたけどよ・・・」
「精神的にダメージを食らったばかりなのに、身体的にもヤバいのか・・・」
「ナ、ナギサさん、その事は御内密に・・・」
「んふふ、分かってるって。私も殺戮ショーなんて見たくないしさ?」
「そ、そんなにヤバい人なの?」
「んふふ、とっても可愛いんだけど、メチャクチャ過保護なんだよね~
お兄さん達も強くなったら、きっと女の子にモテまくるって」
「「「「「・・・・・・・・」」」」」
「俺、強くなるよ・・・」
「お~ その意気だよ~ ではでは、ステータス3倍行ってみよっか~」
「「「「「うはーーー!!!!!」」」」」
皆少しヤケクソの様にも見えるけど、頑張ってるね~
私もちょっと参戦しよっかな~
「おおい! なんか群れで襲ってきそうだぞ?」
「大丈夫大丈夫! 私も参戦するから、倒しちゃおう」
「や、やってやる、行くぞ!」
「「「「おう!」」」」
「「「「「うおおおおおおおおお!!!!!!」」」」」
「んふふ、気合入ってるじゃない?」
「負けてらんねえ~~~」
「あはは、さっすが男の子~」
「「「「「ハァーハァーハァー」」」」」
「ナイスファイトー! 良い物ドロップしてるよー」
「えっ? うおっ! SPオーブ?」
「マジか?」
「うおおおおおお! SPオーブだ♪」
「いやっほーーー♪」
「おいおいおい! しかも2つあるぞ?」
「な・ん・だ・と?」
「「「「「おおおおおおおおおおっ♪」」」」」
「んふふ、良かったね~」
「こんな、奇跡ってあるのかよ」
「すげーなー、これだけで3000万円か」
「・・・あの、ナギサさん?」
「はい?」
「ひょっとして、LUK高いとか?」
「ん~ 詳しくは言えないけどメッチャ高いかも?」
「「「「「それでか~~~~~」」」」」
「あはは、でも数倒さないと、出るもんも出ないんだよ?」
「って、訳だから一気に5倍にしちゃおっか♪」
「「「「「ス、スパルタだああああああああああ!!!!!」」」」」
「にしし、気合入れて行ってみよー」
「「「「「お、おぅ」」」」」
「声が小さ~~~い」
「「「「「お~~~~~~~!!!!!」」」」」
そこからはヨウ君ほどじゃないけど、結構戦闘に次ぐ戦闘でドンドン魔物を倒していった。
こうやって見ると、盾役って重要なんだな~
私達には盾役なんて居ないから分かんなかったけど、魔物が強くなればなるほど戦闘が組み立てやすいっぽい。
でも、私達もやろうと思えば誰でも出来るかな・・・<追加防御>もあるし<硬質化>と<腕力強化>でなんとかなりそうね。
でも、盾なんて誰も持ってないか、私達って全員両手武器だかんね。
おっ! またSPオーブドロップしたけど、皆必死に戦ってるから気付いてないか~
拾っといて、後で驚かせてやろっと♪
おっと、また団体さんか適当に数を減らしといて上げなきゃね。
しばらく戦闘を繰り返し、大空を飛んでいたグレートホークは粗方殲滅したようだ。
「フゥ~ 一段落か・・・」×リーダー
「なんか、変に慣れちまったな?」
「全部ナギサさんのお陰だろ?」
「だよな~ あれだけ頻繁に<ヒール>くれたら疲れる暇もなかったし」
「しかし、あれだけの魔物を間引きながら、俺達にも<ヒール>飛ばせるって凄いよな~」
「にひひ、どもども♪」
「MPも切れる気配もないし、ナギサさんって凄く格上だったんだな?」
「大阪でもトップレベルなんじゃないのか?」
「ん~ 他にも強いパーティは居るよ?
知ってるかな~ コトエんとこの『ガーディアンズ』とか?」
「「「「「し、知ってる!」」」」」
「ってか、冒険者なら誰でも知ってるって、超有名人だよ?」
「凄いな『ガーディアンズ』に会ったことあるんだ?」
「ん? しょっちゅう会ってるよ~ 友達だからね」
「「「「「うはーーーーー!!!!!」」」」」
「どおりで凄い訳だ・・・」
「そんな凄い人が、どうして北海道に?」
「ん~ 知り合いに会いに来たんだけどね、ギルドで大々的に回復職募集してるの見て、リーダーが面白そうだから参戦しよってなったのよ」
「あっ! だから、回復職希望が一気に6人も来てくれたんだ?」
「正解~ 私以外にも後、5人助っ人でパーティしてる筈なんだよね」
「いや、ありがとう。お陰で俺達も稼ぐことが出来たよ」
「いやいやいや、何言ってるのよ~ まだこれからでしょ?」
「えっ? いやしかし、もう粗方魔物は倒したじゃないか?」
「んふふ、ほらほら~ あの山の上にいっぱい居そうじゃない?」
「あ、あそこはグレートホークの巣って呼ばれてるとこだぞ?」
「やたー! 巣があるって事は、なにか良い物ありそうじゃない?」
「あ、あのナギサさん、ほら危ないとか危険とか言う言葉が・・・」
「私が居るから大丈夫よ! ほら、行こ行こ~」
「「「「「えっ? うわわ!」」」」」
なんか皆、尻込みしてるけど私に着いて来てくれ、グレートホークの巣がある洞穴まで辿り着いた。
予想通り、おびただしい数のグレートホークが洞穴に巣を作ってる~
「む、無理だ・・・いくらなんでも、これは無茶過ぎる」
「ナギサさん、残念だけど、これは諦めるしかないようだ」
「そだね~ これだけ数が居たら集中攻撃されちゃうかな~」
「フゥ~ 良かった。分かってくれたなら、急いでここを離れよう危険だ」
「んふふ、諦めるなんて言ってないでしょ?」
「「「「「はい?」」」」」
「まっ! 見てて。倒して来るからさ! 終わったら宝探し、しよーねー」
「む、無茶だ! いくらナギサさんでも自殺行為だ」
「心配してくれて、ありがとね。でも大丈夫だよ、この程度なんでもないぐらい鍛えてるからさ」
私は皆に安心するよう伝え、洞穴が良く見える位置まで移動した。
当然のようにグレートホークからも良く見えたのか、猛然と襲い掛かってきた。
「ナギサさん!」
「分かってる~ すぐ終わらすね~
しっかし、大群で来たわね~ 迎え撃ってあげよう!」
えっと、今回はエクスプロージョンをエンチャットしたら洞穴が崩れちゃいそうね。
1体1矢を目指して頑張るかな。
「も~り~も~り~アローーーーー!!!!!!!!」
シュバ!!!!!!
「うし、終わったよ~」
「「「「「は、はあ?」」」」」
「・・・・・ぜ、全滅? そ、そんなまさか。たったこれだけの時間であれだけの数を?」
「あの一瞬で、何発の矢を放ったんだよ・・・」
「お、おっとろし~~~」
「この程度で驚いてちゃ駄目よ? 外国のダンジョンなんかプチスタンピートが多いんだよ?
これぐらいの魔物が、モンスターエリアとして、いっぱいあるんだからさ」
「「「「「うはーーーーー!!!!!」」」」」
「俺達には敷居が高いな・・・」
「ナギサさんって、本当に凄い冒険者だったんだ・・・」
「最初から分かってたけど、俺達には高嶺の花過ぎたな」
「言うなって、悲しくなるだろ?」
「しかし、世の中には、ナギサさんを奥さんにしちゃう人が居るんだな~」
「ナギサさん、今日は本当にありがとう。俺達も頑張って強くなるか」
「んふふ、いえいえ! 頑張ってね~」
「さってと、お楽しみの宝探しだよ~」
「「「「「おう!」」」」」
洞穴の中には無数のドロップ品があり、<腕力強化>のスキルオーブも2つドロップし、皆とっても喜んでくれた。
鳥の魔物で<腕力強化>スキルって珍しいけど、大型だったからなのかな。
ゴールドスライム様の効果で、2つドロップするのが嬉しいな。
おまけに、洞穴の奥がやたらキラキラしてると思ったら、金鉱石があるみたいね。
カラスみたいに光る物が好きだったのかな?
せっかくだから、全部私の<虚空界>に収納して持って帰ることにした。
皆、口をあんぐりと開けて驚いてたけど、今日の稼ぎを聞いたらもっと驚いてくれるかな~
んふふ、たっのしみ~♪




