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15万部突破【書籍⑤巻&COMIC③巻3/1発売】五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました  作者: あや


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おにぎりと姫君 6


「フェリス様はお義母様とはちょっと距離がありますが、いつもおそばに……心に、竜王陛下がいらっしゃるから、御心が強くあれたのなら嬉しいです」


(いやーむしろ、竜王陛下の貌には飽き飽きしてるだろ、毎日、鏡見ても同じ貌だし……)


「でも、内緒だけど、ホントは竜王陛下似てるの嬉しいって言ってらっしゃいました! フェリス様、ものすごーく竜王陛下お好きなのです……。いつも僕は至らない、物を知らない、と仰るのも、基準が普通の人ではなくて、竜王陛下と比べて至らない、とかなんだと思います……」


(孫なのにじじぃと競わなくていいと思うんだが……)


「競うというか、憧れというか道標? なのかなと……いろいろあって、フェリス様は、竜王陛下推しをおおっぴらに語られませんが……そこは致し方ありません。レーヴェ神殿の神官様とか、フェリス様を拝みそうなので、お義母様が何かと警戒されてしまうのも……ううう、やっぱり、やっぱり、わたし、おにぎり、お贈りしようと思います、精霊さん! 」


フェリス様がレティシアを抱いて飛翔してくれて、二人で竜の姿の竜王陛下の壮麗な天井絵を眺めてたんだけど、神官さんたちがフェリス様を仰ぐ貌が、竜王陛下にお祈りしてるときみたいな貌なんだよね……。


フェリス様はやっぱり存在自体が、ディアナの竜王家の伝説の証のような方で、……それは確かにマグダレーナ様も、苛々してしまうかもしれない……。


「もし、お、王太后様が、慣れないものが苦手で、食べて下さらなくても、王太后宮の誰か食いしん坊の方が食べてくださると嬉しいですが……」


何にもならないかもしれないけど、おにぎり握って、差し上げよう。


フェリス様もレティシアもあぶなくないですよ、怖くないですよ、お義母様を脅かしたりしませんよ、て祈りをこめて。


(大丈夫だ。もしマグダレーナが残したら、オレが行って、食っといてやる。……心配するな)


「精霊さん、ありがとうございます!」


(レティシアの手掛けるものには、きっと優しい魔法が宿ると思うぞ)


「ホントですか? じゃあ、ガレリアの王様やリリアの大司教様にも贈って、フェリス様やディアナへの悪な心を消滅させたいですね! ディアナの民に邪術をかけるなぞ許しがたいです! とはいえ、悪い人にはあげませんが」


でも、おにぎりには、優しい魔法はあると思う。


誰かを想って、握るときに。


食べてほしい人の顔を想いながら、作るときに。


フェリス様の優しさや嘘のないところを、王太后様にも少しは届けられるといいんだけど……。



『そんなに憧れてるなら普段の扱いも向上させてくれ』(fromレーヴェ神殿の御神体)


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本日は桃食べました!岡山の桃です!美味しかったです♪


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