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15万部突破【書籍⑤巻&COMIC③巻3/1発売】五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました  作者: あや


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おにぎりと姫君 4

「はっ。でもそう考えると、やっぱり怪しいレティシアの怪しいおにぎりはお義母様怖いかも……、

ううん、おにぎりは差し上げたいけど、お義母様を怖がらせてはいけないですね……」


レティシアだって、食べたことないものは怖いものね。


しかも異国どころか異世界の食べ物だし……。


(レティシアは意地悪されてもマグダレーナが怖くないんだな?)


「……わたし? はい、わたしは……マグダレーナ様に好かれてなくてもそこまでショックは……いえ、もちろん好いて頂けた方が嬉しいですが……」


レティシアにとって、マグダレーナ王太后は姑様なので、嫌われない方が有り難いが、意地悪されても、まあ、嫁姑というのは難しいものなのかな? くらいに思える。


「私がもっと愛され上手な姫で、フェリス様と王太后様の橋渡しになれるくらいなら、よかったのですが……」


人間、希望は捨ててはいけないが、そんな出来そうもない大望を抱いても、しょうがない。


そもそもが『呪われた王女』『気味の悪い王女』なのであって、一目あったその日から気が合って、よくしてくれる人なんて、うちのお人好しの推しのフェリス様くらいである。


(いやあいつらどっちも頑固だから、いくらレティシアが可愛くてもそりゃちょっとな……)


精霊さんは優しい。


どうあれとか、こうあるべきとか、精霊さんはそういうことは仰らない。


ただいつもレティシアの話を聴いて、一緒に笑ったりしてくださる。


たたお話を聴いてもらえるだけで、レティシアはとても安心する。


精霊さんがどういう存在なのか、どういうお仕事をしてらっしゃるのかわからないけど、いつも、新米のフェリス宮の花嫁を気遣ってくださってる……。


(ちびちゃんには、マグダレーナはどう見える?)


「とても威厳があって、少し怖くて、何処か思いつめた瞳をしていらっしゃって……」


レティシアは考えながら、言葉を綴ってみる。


マグダレーナ王太后様はもちろん見るからにちょっと怖いんだけど、サリアの叔母様の怖さとはちょっと種類がちがうかんじ……。


大国ディアナの国母様だから、背におってらっしゃるものも違うとは思うんだけど……。


(フェリスとレティシアに意地悪で?)


「いえ、サリアからの私の花嫁交換の話を受けずにいてくださいましたし、……先日のお茶会でも……」


王太后様は、何とも言えない瞳で、フェリス様の時の魔法で大人の姿になったレティシアを見ていた。

フェリス様が、何かと不慣れなレティシアの世話を焼くのを、珍しいものでも見るように見ていた。


「やさしく……して下さ……」


お茶会のあとでそのことを話したら、きっと驚かれたんですわ、フェリス様がレティシア姫のことをあんまり甲斐甲斐しくかまわれるので、とサキがうんと優しくレティシアの髪を梳いてくれた。


レティシアの長い髪は、ディアナに来てから、本当に輝くように綺麗になって光を放っている。


24時ぎりぎり更新です♪


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