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15万部突破【書籍⑤巻&COMIC③巻3/1発売】五歳で、竜の王弟殿下の花嫁になりました  作者: あや


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初恋の姫君は、竜の神殿にいる 24


「……レティシア!」


「……フェリス……さ、ま……」


慣れた優しい腕が、レティシアを抱きしめている。


あああー、おっきいフェリス様だー!


「レティシア様が……!」


「レティシア様がお戻りに……!」


リタとサキの涙声が聞こえる。


「レティシア、何処か痛いところは? 気分は?」


「どこも……いたくないです……元気です! 元気いっぱいです!」


ちょっとふわふわしてたけど、皆が心配してる、と思って、慌てて、元気を示そうと、レティシアは金髪をふった。


「わたし……?」


「レティシア様は、フェリス様の神官服をお纏いになると、姿がかき消えてしまわれて……」


「また悪い何者かが、レティシア様を攫ったのかと……フェリス様をお呼びして………」


「レティシア、怖い思いをさせた?」


サキとリタが涙ぐんでるし、フェリス様の表情も憂いを帯びている。


「いいえ、何も……小さなフェリス様にお逢いしました! ……この、お洋服を着ていたころの……、レーヴェ神殿で……小さいフェリス様、迷子なら、僕が案内しようって……とっても可愛くて、お優しかったです……!」


そして、寂しそうでした。


大きいフェリス様のもとに帰りたかったけど、あの小さいフェリス様のもとにいて、居場所がなくなんかありませんっ、みんなフェリス様が大好きですっ、てお教えしたかった……。


「小さい僕……?  僕からレティシアを隠そうとしてたのは、僕の魔力なのか……、それでは、危うく自分を引き裂くところだったのか……」


「だめっ。ダメダメ、引き裂いちゃだめですっ、国宝をっ」


「こくほう?」


ん? と小首を傾げる大人のフェリス様も、小さいフェリス様とおなじく、やっぱり可愛い!


「可愛すぎて、もはや国宝の域でした、フェリス様! さすが、我が推しフェリス様ですっ!」


「……レティシア……、子供の僕は、いまより、態度が悪かったのでは……?」


フェリス様も侍女たちも、何だか安心したように微笑んだ。


「いえ? とてもお優しかったです。小さな騎士様のようでした。ちいさなフェリス様は、わたしを知らないのに、私を守ってくださろうと……、フェリス様は、小さくても、やっぱりフェリス様でした!」


みんなに心配かけたから、神妙にしていなくては、と思うのに、小さいフェリス様を思い出すと、ちょっとはしゃいでしまう。


「そうか。小さい僕も、レティシアには弱いんだね。……我ながら正直だな……」


フェリス様が何か納得しているけど、レティシアには弱いというか、神殿の迷子を放っとけなかったんだと思うわ、そんなところもとっても我が推しフェリス様……。


「ちびのフェリスもレティシアには甘い(笑)」(from竜王陛下)


五巻&三巻発売しました! 本をお迎え頂いてる方々、ありがとうございます!

各種、電子書店のランキングなども入れて頂いてありがとうございます!


はーやっと五巻でたーと一年ぶりに放心していて、更新遅くなりました!


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― 新着の感想 ―
ほんとのフェリスのちいさいときにレティシアが呼ばれたのなら、そのときの記憶がふっとおおきなフェリスの記憶に生まれたりはしないのでしょうか ちいさいろのフェリスの支えになっていたならいいのにと思ってしま…
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