初恋の姫君は、竜の神殿にいる 25
「フェリス様のこのお洋服を着てたので、フェリス様、わたしを……もしや僕の妹なのか? と思ってくださったみたいで……」
お父様の浮気(?)を疑わせてしまって、ごめんなさい、ちいさなフェリス様!
「僕にこんな可愛い妹がいたら、僕ももっと明るい人間になってたかも知れない」
大きなフェリス様が、愛し気にレティシアにむけて微笑む。
大きなフェリス様にとって、サリアの王女レティシアは、出会った時から、何なら出会う前から、守るべき子と決めて下さってた婚約者だった。
小さなフェリス様は、小さなレティシアを知らなくて、迷子だろうか? ディアナ王族の……もしや自分の異母妹か? と思って下さった。
「約束しました、ちいさなフェリス様と。いまは戻りますけど、フェリス様と一緒に美味しいごはんを食べる為に、きっとフェリス様のお傍に来ます、って」
約束の小指を絡める余裕はなかった、とレティシアが小指に眼を落すと、大きなフェリスがレティシアの小指に小指を絡めてくれた。
「では、ちいさな僕は、初恋のレティシアを僕に奪われたんだね。……さぞや悔しがってるだろうな、魔力で負けたことなんかなかったし」
「初恋? い、いえ、そんなでは全然ないですが……。おそばにいたかったです、ちいさなフェリス様の」
あの子はきっと、あの場所に、一人で立っているのだ。
レティシアが、サリアで、一人で立っていたように。
俯かずに頭を上げて、孤独な瞳をして、レーヴェ神殿に、一人でいる。
あの小さなフェリス様の味方になりたい。
小さくても、泣けないフェリス様の味方になりたい。
「……僕のところより?」
「あ、いえ、おっきいフェリス様のところに帰りたかったのですが……、ちいさいフェリス様のお味方になりたくて……」
フェリス様の味方になりたい。いつのときも。
「……ありがとう、レティシア」
「……きゃ、フェリスさま……」
ぎゅっと大きいフェリスに抱きしめられて、ちいさなフェリスの腕との違いを思う。
ちいさいフェリス様も、初めて会ったレティシアを守ろうとしてくれたけど、抱きしめられると、大きいフェリス様が、いきなり消えてしまったレティシアを、どれほど心配してくれていたかが、肌に伝わってくる……。
「それにしても、この神官服が問題なのか? レティシアに時をさ迷わせて、僕から奪おうとするなんて……レティシア、これは着替えた方が……」
「い、いえ……、だ、だいじょうぶ、です」
この神官服は、あのちいさいフェリス様の、迷いや、涙や、喜びや、悲しみを吸っているのだ、きっと。
まだ生まれてないレティシアが、いつか逢いに行く日を、あの子は待っていてくれるだろうか。
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本日もシーモア15位ありがとうございます♪
紙本の通販書店も、五歳①~④巻、巻によって在庫切れのとこも多いみたいで、お求め頂いてる方々、ありがとうございます♪ コミックの①②巻も在庫切れのとこ多いようで、重ねて本当にありがとうございます(ご迷惑かけてすみません)この機会に①巻からお迎え頂けて嬉しいです♪
大河で菅田君が軍師半兵衛演じて、主君の斎藤龍興の不興をこうむって山の中に蟄居してて、ちょうど五歳コミック最新③巻とか、コミカライズ最新16話あたり、フェリスの蟄居謹慎の話でタイムリー?とウケてました。菅半兵衛は、信長様は強そうだから敵として戦いたかったと言ってて可愛いかったです
五巻&三巻発売しました! 特典詳細などくわしくは活動報告に





コミック三巻表紙❤
五歳で、竜コミック連載