五歳で、竜~五巻&コミック三巻3/1発売、感謝&御礼、小劇場
「フェリス様ー!」
『フェリス様しか勝たん!』『フェリス様尊い!』うちわを両手で振りながら、レティシアがぱたぱた走ってくる。
「レティシア。両手にそれを持ちながら、走ってはダメだよ。転んでしまう……」
慌ててフェリスがレティシアに駆けよって支える。
「転びません! コミック一巻描き下ろしのコミカライズレティシア様から頂いたフェリス様うちわが守ってくれます!」
「いや、そのうちわにそんな魔力……?」
「あります! フェリス様うちわですから!」
「そ、そう? じゃあ、僕が魔力を付与しておこうかな……」
「あ! フェリス様、うちわのお話の時間じゃありません、私達の物語の小説の五巻と、コミカライズ三巻が3/1に発売しましたー! 読んで下さってる皆様のおかげなのですー!」
ぱたぱたぱた! とレティシアは『フェリス様尊い!』『フェリス様しか勝たん!』うちわを盛大に振る。
「おお。コミカライズは昨年夏以来だが、小説は一昨年秋以来だね」
「そうなのです! ずいぶんお待たせしました! 私も皆様のところにお伺いしたかったです!」
「そうなの? レティシア、僕をおいて、皆様のところへ行きたいの?」
「いえ、フェリス様とご一緒に、皆様のもとへお伺いしたいのです!」
「そうか。よかった。二人で一緒になのか」
「もちろんです! 私だけ行っても、皆様がっかりです!」
ぶんぶんレティシアが首を振ったので、レティシアの金髪がさらさらと揺れた。
「がっかりではないよ。こんな可愛いレティシアが来てくれたら」
「フェリス様。世間はフェリス様ほどレティシアに優しくないのですよ……」
世間の優しくなさを訴える五歳。
「レティシアに厳しいなんて、世間が間違ってるよ」
相変わらず独自の理論を展開するフェリスを、フェリス様ってフェリス様だわ……とレティシアは笑ってる。
「おや、花びらが……?」
レティシアの金髪に落ちて来たピンクの花びらをフェリスの指が優しくとって、掌に載せる。
「桃の花だね」
「あ、本日は三月三日! お雛祭 ! 」
「お雛祭?」
「故郷(?)の祭です。桃の節句という、小さな女の子のお祭りの日なのです」
「日本の? ではうちでも、うちの可愛い姫様の為にお祝いしないと……どんな風に祝うの?」
「んー、お雛様というお人形を飾って、桃の花を飾って、白酒や、ちらし寿司や御馳走を……」
「人形? どんな人形? いまからでも人形師を手配……」
「ええと、お内裏様とお雛様と御付きの……いえ大丈夫です、フェリス様、私は毎日、お人形より美しいフェリス様を満喫してますので!」
あぶないあぶない。フェリス様にかかると、ここは日本でもないのに、本当に、何段飾りもの壮麗な雛人形を制作してくれそうなので、大変なのだ。レティシアはふるふる首を振る。
「可愛らしいお雛祭の日に、AkiZero先生、椎名先生の両先生のフェリス様が麗しい、私たちの御本、お迎えして頂けると嬉しいです!」
「小説五巻は王宮に戻り、令嬢たちとの茶会や、義母上との茶会など、レティシアがディアナでの居場所を、日々、築いてくれてます。コミック二巻は、竜王剣の悪しき噂、レティシアと僕の海辺の散策、義母の怒りで僕が蟄居謹慎を食らうあたりです。どちらも、僕がレティシアに癒されて、優しい、人間らしい気持ちを抱くというか……」
「皆様ご存じのように、フェリス様は、いつもずっとお優しくて、誰よりも人情に篤い御方です! ね! そんな私達の物語を、どうぞ、お楽しみくださいね!」
誰よりも人情に? とやや首を傾げるフェリスの隣で、フェリスから桃の花の枝を渡されたレティシアは、片手に桃の花の枝、片手に二枚持ちの『フェリス様しか勝たん!』うちわを持って、振りまくっていた。
五巻&三巻発売しました! 本をお迎え頂いてる方々、ありがとうございます!
各種、電子書店のランキングなども入れて頂いてありがとうございます!
久しぶりの本なのでドキドキしてますが、待ってて下さって、ありがとうございます!
シーモアのセールが3/3迄なので、既刊もまとめてこの機にシーモアでという方は本日までに!
そして、今月の16話から、五歳コミカライズの先行配信先がシーモアさんになりました。
先行配信追って下さってる方々、どうぞよろしくお願い致します~!
ブックライブ様、2024年の連載開始から先月まで先行配信、2年間お世話になりました!
連載開始のとき、素敵なバナーもありがとうございました~!(通常配信は変わらずあります!)





コミック三巻表紙❤
五歳で、竜コミック連載