31/50
ツギハギだらけの身体
村の外に出ても、連中は松明を焚いて山狩りを行って来た。
しばらく走っていると追ってくる気配もなくなってきた。
「もう少し行ったらそこで一度休もう」
「うん、おじちゃん、大丈夫?」
「ん?足か?浅い傷だ」
「……そっか、おじちゃんレイア村着く頃にはツギハギだらけになっちゃうね」
「ああ」
しばらく行くと川を見つけ、その近くで携帯天幕を張った。
「おなかすいた」
「……空いたな。次の村まで我慢できるか?」
「うん……」
俺は傷口を縫いながら答えた。
食料は持っては来れなかった。
俺は大丈夫だが、ルミの体力はもつだろうか?
「ルミは少し寝ろ。まだ撒いたとは限らんからな」
「おじちゃんは?」
「見張る」
「おじちゃんも休んで」
「お前が寝た頃に寝るから大丈夫だよ」
「そうなの?」
「大人は子供が寝た後に寝るもんだ」
「そっか……」
しばらくするとルミは静かに寝息を立てた。
俺は弾丸を詰めていたが、弾薬はこれで最後だ。
五発……慎重に使おう。
俺はその日は寝ずの番をした。




