第55話:太陽の『フレア』はただの『油ハネ』!? 特大メラミンスポンジで宇宙の熱源を磨き上げよ!
「……おい、エレン。……今日の太陽、なんだかやけに『煙たく』ないか? ……日差しが強いんじゃなくて、焦げ付いた油が燃えてるような、そんな不快な熱気を感じるぞ」
WCO本部の屋上。俺が耐熱サングラス越しに睨みつけた太陽は、表面で「フレア」と呼ばれる爆発を繰り返していたが、俺の潔癖センサーは、それが磁気活動などではなく、ただの『蓄積したヤニと油汚れによる不完全燃焼』であることを突き止めていた。
「……流石の現場判断です、総帥。……現在、太陽表面にはビッグバン以来の宇宙漂流ゴミが蒸着し、巨大な『油膜』を形成しています。……フレアの正体は、その油が熱で弾ける『油ハネ』です。……放置すれば、太陽全体が焦げ付き、宇宙規模の火災が発生します」
「……宇宙のキッチンがギトギトじゃねぇか。……非常に、不衛生だ。……これじゃあ、地上の洗濯物に変な匂いが付いちまう」
俺は即座に、WCO極限環境対策室が開発した究極の清掃具――『超耐熱・銀河メラミンスポンジ(激落ちくん・コスモス)』を取り出した。
「未来の俺! 遊んでる暇はないぞ。……お前は、その『特大・換気扇フィルター(難燃性)』を太陽のプロミネンスに貼り付けて回れ! インターンとして、宇宙の油汚れの恐ろしさを骨身に刻んでこい!」
『……へいへい。……未来じゃ太陽神とバーベキューしてた俺が、今は太陽の『五徳』を磨く下っ端かよ……。……このフィルター、熱すぎて素手じゃ持てねぇんだが!?』
未来の俺が、耐熱スーツの中で汗だくになりながら、太陽の火柱に巨大なフィルターを次々と設置していく。
「シブキ! 太陽全体に『強アルカリ・重曹イオンミスト』を噴射しろ! ……ムサシさんは、黒点にこびり付いた『頑固な焦げ付き』を、剣圧で一気に削ぎ落としてくれ!」
「御意ッ!! 佐藤殿、……『星の焦げ』を落とす仕事、……これぞまさしく料理人を超えた、清掃士の奥義ですな!!」
ムサシが『斬鉄丸』を振るうたび、太陽の表面を覆っていたどす黒い「黒点(焦げ付き)」が剥がれ落ち、そこへ俺が巨大スポンジを叩きつけ、一気にスライドさせた。
「……キュッと言え、宇宙の熱源! ……奥義、『恒星洗浄・ピカピカ・サンシャイン(Solar Scrub)』!!」
キュッ、キュキュッ!!
真空の宇宙に、ガラスを磨くような小気味良い音が(概念として)響き渡る。
黄ばんでいた太陽の光は、瞬く間に本来の「純白に近いプラチナム・ゴールド」へと変わり、フレアという名の油ハネもピタリと収まった。
数分後。
太陽は、まるで新品の照明器具に取り替えたかのような、透き通った光を世界中に放ち始めた。
つぶやいたー(太陽系・実況版):
『【速報】今日の太陽、マジで「新品」すぎて眩しさが違うwww 汚れが落ちて「4K」から「8K」になったぞww』
『「フレア=油ハネ」説、掃除神が証明してて草。……太陽に換気扇フィルター貼る発想、天才かよw』
『未来の俺が、削り落とした「太陽のカサブタ」を「これ、永久機関の燃料になりますよ」って裏取引しててワロタw』
『現在の状況:太陽の燃費が劇的に改善。地球の温暖化が「ただの暖房の効きすぎ」だったことが判明し、解決へ』
「……ふぅ。……エレン。……これで、洗濯物もカラッと乾くな」
「……そうですね、総帥。……ですが、太陽を磨きすぎて反射率が上がり、今度は『未来の俺』が、太陽を鏡代わりにして自分の身だしなみを整え始め、宇宙中にナルシストな反射光を撒き散らしていますが……」
「…………。……よし、シブキ。……あのおっさんの顔面に、直接『防曇コーティング』をぶっかけてこい。……二度と自分の顔が見えないようにな」
――カズマの「第3部」は、全宇宙のエネルギー源すらもメンテナンスの対象とし、もはや自然現象のすべてを「管理」という名の掃除で支配していく。
第55話、お読みいただきありがとうございました!
太陽を「メラミンスポンジ」で磨き上げてしまったカズマさん。
宇宙の神秘も、彼にとっては「換気扇の掃除」と大差ありませんでした。
次回、第56話。
「ブラックホール、実は『吸い込みすぎた掃除機のパック』!? カズマが時空の裏側を開け、宇宙の溜まったゴミを不法投棄場へ移送する回」
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佐藤カズマの「概念クリーニング」、ついに宇宙の「排出口」を点検します!




