殺気
よし!着いたここらへんのはず。
3人が待っていると一台の馬車が通りかかった。創理が手を大きく振るとその馬車は止まった。この馬車は千里眼で先に見つけておいた。この道を通ると思っていた、道は完全に整備されているとは言えないがある程度は通れそうだ。すると1人の小太りの中年男性のような見た目をした人物が降りてきた。馬車を運転している人ともう1人居るようだ。護衛か?なぜ護衛しない。俺が子供を背負っているからか…まぁいい
「すいません、俺達この先にあるガルンに行きたくてよければ乗せてもらえませんか。」
中年男性
「ふぅん! 金は、金はあるのか」
「今手持ちがなくて…よければ護衛をするのでその代わりに乗せてもらえないでしょうか…」
「護衛…強そうには見えないなぁ 魔法いや戦闘スキルを持っているのか」
「戦闘スキルは持っていなくて探索スキルで、でも剣を使うことが出来ます。」
そうすると創理は木刀を取り出した。
「ぷぁははは 剣?それは木刀て言うんだよ ぷはぁ
まぁいい。おいそこの女!見た目は悪くない町に着いたらその体で払ってもらおう」
中年男性はツバキにいやらしい視線を向けた。
我慢していた創理だったが…
「おい!殺すぞ」
スキル「制限」スキル「殺気」
創理はスキルを言わず無意識に発動していた。
創理の周りから魔のようなものが出ていた。見たものを恐怖、絶望へ動けなくし、吸ったものは息が出来なくなる。
中年男性
「うぅぅ うぅぅ―息がぁぁ」
馬車を運転していた人物も
念話
「ご主人様このままではこの小娘も死んでしまいます。」
その言葉を聞き創理は我に戻った。
ツバキ、そして馬車に乗っていたもう1人の人物には効いていないようだ。その人物は剣に手をかけ抜こうとしていた。
リリー
「ゲホ ゲホォ ゲホ」
リリーは何が起こったのか、中年男性、運転手までもが何が起こったか気づいていなかった。
中年男性
「わわかった ののせてやる。護衛しっかりやれよ」
その中年男性は3人を荷台に乗せて町に向かった。
「リリー大丈夫か?」
「うん大丈夫だよお兄ちゃん」
リリーに怪我や目立った症状はないようだ…とりあえず良かった。今のはいったい…
そう考える創理の横でツバキはニコニコしていた。
「ご主人様が私のために ご主人様が私ために」
乗っていた護衛らしき人物はこっちを警戒している。今ので俺を危険だと判断したのか。荷台に乗っている俺達を注意深く観察していた。
「うぅ 気持ち悪い。ツバキちょっと膝を貸して」
馬車に乗ったことのない創理は酔ってしまった。おまけに荷台はとても揺れる。創理はツバキの膝に頭をあずけた。
「ご、ご主人様! 今日はなていい日なんでしょう。ご主人様が私のために怒ってくださり、私に甘えてくれた。記念日にしなくては!」
創理にツッコむ余裕は無かった。
リリー
「おねえちゃんはお兄ちゃんのことが好きなんだね」
「当たり前です。よくわかっているではないですか小娘」
リリーに余計なこと言わないといいけど。
なぜ俺はあの時あんなに怒っていたんだろう。あの男にツバキを取られると思ったから、バカにされたから、ツバキにいやらしい視線をおくっていたから、ツバキを失うのが怖かったから…わからない。ツバキは俺にとって何なんだ。
創理はツバキの膝の上でそんなことを考えていた。




