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BC612, Battle of Nineveh

 北方地域を押さえるため、まずは対アッシリア作戦である。

 アッシリア帝国国都・ニネヴェ。

 「ニネヴェまでは辿り着かないだろう」

 「辿り着いたとしても、ニネヴェの二重城壁の前に敵は屈するさ」

 そんなニネヴェの都に、建国の地であるアッシュール市がメディア軍の前に陥落したという報が届いた。その2年後、道路網の寸断というゲリラ的戦術に悩まされたアッシリア軍は次々に敗北を重ね、遂にニネヴェは包囲された。

 我々が到着した頃、ニネヴェは既にメディア軍に包囲されていたものの、全くの無傷であった。反アッシリア連合軍として集まったのは、遥か北方のキンメリア、スキタイ、そしてメディア王国軍であった。連合の盟主である新バビロニア軍も、ナボポラッサル王率いる第1軍が既に包囲戦に参戦していた。

 ネブガドネザル2世率いる第2軍は、連合軍が所狭しとニネヴェを包囲しているために埋める隙間が無く、そこでまたどうすべきかと訊いてきた。

 「水攻めでもすればどうですか」

 ティグリス川沿いにあるニネヴェは建設以来洪水で破壊されてはその上に再建した。遺丘は微高地となっているとはいえ、やはり大水では破壊されるだろう。ニネヴェを取り囲む二重城壁のうち1つですら破れない現状を打破するため、連合軍はそれに同意した。

 一斉に退却する連合軍の行動を不審に思うニネヴェ防衛隊は追撃してきたが、連合軍がすぐに叩き潰した。そしてネブガドネザル2世率いる第2軍が建設したティグリス川下流の堤により計画通りニネヴェ周辺の水位は激増した。ニネヴェ防衛隊の一部は気付いたかもしれないが、もう遅い。数日後には堤を決壊させる。まるで映画で見た忍城攻めのようだ。

 そして更に、上流にも堤を築く。そうして流量が激減したニネヴェ周辺は、まるで大きな池のようになっていた。上流の堤に大木をぶつけて決壊させると、轟音とともにニネヴェは完全に沈み、下流の堤が決壊するまでの間、水が引くことは無かった。

 大洪水によりニネヴェの二重城壁は破壊された。水が引いた瞬間、これを機に連合軍はニネヴェに突入した。それでも内壁を立て直すことに成功したアッシリア軍との1ヶ月の戦闘の末にニネヴェを攻略し、若干の脱走を許したものの、連合軍はニネヴェの全てを破壊し尽した。

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