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玲央
ソラはほっとしていた。
兄のリクが、大学の休みが終わって戻っていったからだ。
なんとか、甲斐との関係についての追求は免れた。
ソラにだって、よく分からない。
あれ以来のバイトの日、ソラは緊張していた。
帰りたい…ゲームして現実逃避したい…
意を決してドアを開ける。
「お疲れ様です」
「あ、お疲れ様です。君がソラさんだね!」
お店にいたのは、知らない男性。
甲斐と同じ位の背丈、ちょっと垂れ目で優しそう。
どことなく甲斐に似てる。
「初めまして、甲斐の兄の橘玲央です。」
玲央はスーツ姿にエプロンという服装で、丁寧にソラへお辞儀した。
ソラもあわてて自己紹介する。
「ごめんね。甲斐が体調不良で来られなくなっちゃって、代わりに僕が来ました」
「え!大丈夫なんですか?」
ソラは心配になった。
「…ソラさんがお見舞いに来てくれたら、元気になるかもしれません」
玲央さんは微笑む。
ソラは気付いた。猫被りしている甲斐は、玲央を真似していたと。




