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不思議なカフェ  作者: 紙絵
第一章

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バイト探し

ソラは求人募集をスクロールする。最近はもう日課になってきている。

高校に入ったらバイトしてお金を稼ぐ!

なぜなら、ゲームを思う存分買う為に!

犬飼ソラは、ゲーム好きで引きこもりがちの高校一年生だ。友達と遊びに行くだの、彼氏を作って〜だの、興味がない。

おしゃれにもさほど興味がないので、肩までの髪の毛は染めた事がなく、引きこもりがちなので色白であり、猫目である。


またこの会社出てるな、

この求人は釣りかな、

これは経験者募集だし、

ん?

未経験者歓迎の文字が見えた。

お店の雑務

履歴書不用、面談のみ、住所…


家の近くだ、こんなお店あったかな。

近いことはメリットだし、時給も悪くない。

履歴書不用も面倒くさがりの自分には魅力的だ。接客も笑える自信がないので「雑務」と裏方っぽい仕事は嬉しい。

まぁとりあえず応募してみよう。

細かいことは後回しにしがちな性格である。


翌日メールで連絡があった。

ご応募ありがとうございます。

一度面談にお越しください。お日にちは…


初めての仕事である。少し緊張しながらメールを送る。

「おはよー真剣に何してるの?」

モモが話しかけてきた。クラスで同じ中学出身者はモモのみだ。彼女は明るい性格で男女共に友達が多い。

「応募したお店に連絡のメールを…」

文章に悩みすぎて眉間に皺がよる。

「すごい顔してるよ」

「は!」

今日の夕方面談が決まった。


放課後、住所を頼りにお店を見つける。

地図ではこの辺りのはず…

きょろきょろしていると目の前のお店から人が出てきた。

「面談予定の、犬飼ソラさんですね」

驚いて固まる。

「はい、そうです!」

「どうぞこちらへ」

背の高い女性はソラをお店に促す。

目の前にあるのにお店に気づかなかった?

この人私が応募したってよくわかったな。


お店の中に入る。

優しい光が入り込んでいる。

観葉植物が多い。意外と明るい。

「こちらにお掛けください」店の一角に机がある。机の上にも小さいサボテンが置いてある。

「ありがとうございます」丸椅子に腰掛ける。

向かい側に女性が座る。

「緊張しなくていいですよ、あなたは採用です」

「へ?」

私何もしてないけど、なんで?

「第一印象で決めました。仕事内容お話ししますね」

ほんとに?もうそれ面談でもない気が…

「…このお店の植物の管理、掃除、時々来店される方の対応、時間は…」

朝から緊張していたソラは力が抜けた。

どんどん進む話を聞いて、女性の顔を見る。

女性にしては声が低いな。

あれ?

女性のような美しさだが、よく見ると…

「男の人だ」

呟いていた。

「あれ?女の人だと思ってたんですか?」

男性が目を見開く。

「すみません!失礼なことを口走りまして!」

やばい、恥ずかしさで体温が上がる。

「気にしなくていいですよ、自己紹介遅れてすみません。

橘甲斐タチバナ カイと申します。それでは今日はこのくらいで、明日宜しくお願いしますね」

低姿勢でお店を出る。

「失礼します…」

やってしまった感が拭えない。トボトボ帰っていくソラ。


「女性か…」

180の長身、目鼻立ちの整った顔、さらさらの短髪。

このルックスでキャーキャー言われることはあっても、女性と言われたことはない。

甲斐は楽しそうに笑った。

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