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みっつめ、それで、おしまい
きみが少し遠くに行った気がしたのは
僕がきみを向こうへ追いやっていたからで
きみが僕をそれでも呼んだのは
きみは 僕の本当の心を どこかで知っていたから
誰から どこから いつのまに 知っていたの
知られたくないことだって たまにある
きみは賢いんだね
いま振り向けば きっと目が合う
わかっていて 違う方へ目線を向ける
まだ見たくない 僕のわがままだけが踊る
きみはいつから今を見ていたの
小さな部屋の 分厚いとびら
僕たちを脅かせようとけたけた笑う
明かりを消せば 笑い声は聞こえない
さあ なんでも話してごらん
順番なんて、誰も気にしていないから
そんなに強いもんじゃないんだろう
なかなか合わない目は 僕のせいか君のせいか
シナリオ通りに行かせてくれよ
ほんとはもっと違うラストだったんだ
ふたたび とびらが笑い出す
答えは誰もが知っていた
知ろうとしなかったのは、僕ときみだけ
知ることだけが偉いのかと聞けば
きみはきっと それは違う と言うんだ
それを僕は知っている
甘みと苦みは一緒にしても、美味しくない
楽しいと苦しいは 同じことから生まれる
あの時の抹茶は 知らない味だった
きみが僕を呼ばなくなる日まで
僕がきみに遠くで手を振るその日まで
これは意味のない文字の遊びだけど
その日が来たらもう一度、一度でいい
あいのはっぱはその時に枯れるよ




